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介護福祉士の試験が迫っている話

 思えば2年前に

こみちも2年前に「介護福祉士」の試験を受けました。

まだコロナ禍で、電車移動も心配だった中での受験です。

別のチームが担当する利用者に感染者が出て、専任されたスタッフが担当になるなど、現場の緊張感は大変なものでした。

検温で微熱があっても、一気に警戒体制が敷かれ、ドアを触るのも気を抜けません。

介護福祉士が学ぶべきことは「利用者の自立支援」ですが、年を重ねて段々と日常生活でさえ上手くできなくなってしまう年代を迎え、本人が何を望み守り、生き甲斐にして行くのかを全力で汲み取ることは口で言うほど簡単ではありません。

世に役立つ仕事ですし、やり甲斐もあります。

介護福祉士の有資格者になれば、その先にケアマネも待っていて、現場だけではなく家族との関係や利用者本人の望みを介護計画に反映させられます。

こみちも3年の介護経験を経て介護福祉士資格を取得してよかったと思います。

受験生の皆さんへ

変則的な勤務の合間に勉強するのは簡単なことではありません。

多くの方はそれぞれの家庭でも何か役割を担っていて、仕事を終えてからも買い物や料理などをこなしてからの勉強だったことでしょう。

こみちが受験した時、試験会場に向かう電車の中で、参考書を開いてまま居眠りされていた受験生を見つけて、「大変そうだなぁ」と思いました。

夜勤明けでそのまま会場に来た訳ではないと思いますが、それでもギリギリまで仕事だったのは現役介護士なら誰もが経験することでしょう。

合格ラインは、6割以上の正解だと思います。

5問中3問。

2問は分からなくても大丈夫です。

しかも五択ですから、20%の確率で「勘」が活かせます。

こみちの経験では、試験時間が短く感じ、一問ずつゆっくりと解いていられませんでした。

時間を決めて、まずは一回最後まで問題を解いておく。

そのあとで、「絶対に正解できる問題」と「もう一度考えたい問題」「もう答えが分からない問題」に分けて、時間の使い方を考えました。

「5問中2問は捨ててもいい!」

時にそんな割り切りも大切で、100点満点じゃなくても合格できます。

だから、絶対に正解できる問題は確実に、もう一度考えたい問題はよく考えて。

捨ててしまう問題は、勘でいいので「っぽい」選択肢を選びましょう。

あとは、忘れ物をしないように準備することと、時間的に慌てないスケジュール管理がおすすめです。

最後に、まず受験まで迎えられた自分を褒めましょう。

そしてこれまでの頑張りを発揮できるように気負わずに淡々と臨みましょう。

こみちは試験直後は上手く解けなかったと思って帰宅しました。

捨て問題の方ばかり気にしていたからです。

125問あるとすると、6割の正解なら75問で、逆に50問は間違えてもいいのです。

大丈夫。

悔いが残らない準備をして、リラックスして頑張ってください。

「今年で合格するぞ!」と介護福祉士試験に挑むなら…

 あと1ヶ月を切って

まず、現時点で過去問を5年程度遡って、さらに3回程度回せて、さらに合格ラインの75点を上回っていたなら「安心」しても大丈夫です。

そんな人が考えるべきことは、試験まで風邪などに注意して健康的な生活を今まで通り続けることと、試験当日に使う備品、あると便利な飴、ビニール袋、目薬や頭痛薬、体温調節に使える羽織もの、寒い朝に備えてマフラーや手袋、傘なども用意しましょう。

最寄り駅から試験会場までの道のりですが、google マップなどでも確認すると共に、試験当日は駅から会場まで長蛇の列で、同じ受験生の背中を見ながらゆっくりと歩いて行くことになります。

それだけの大人数なので、駅に降りた時からトイレがなかなか使えません。

しかも時間帯もあって、昼食を買うためにコンビニに立ち寄っても、考えることは皆さん同じなので、レジも長蛇の列です。

なので、時間的に余裕を持って、済ませられることは出来だけ先に済ませて、慌てないでも済むようにしましょう。

こみちの時は大きな会場だったのですが、最初に駅を出た時から「みんな受験生!?」と思うほどの人がいました。

降りた駅が別の集団が途中で合流し、さらに会場前はとんでもない程の人数で、正直なところ、その場で勉強するという雰囲気はほぼありませんでした。

気になる数値や言葉を再確認するくらいがちょうどいい感じです。

こみちの時は、コロナ禍もあって会場入りするのも体温検査を受ける列に並んだりして、何をするにも余計な時間が必要でした。

なので、受験番号や氏名をしっかりと記入するというような基本的なことをまずしっかりと間違えないように、受験開始時間や全体のスケジュールを確認しておくなど、慌てないような準備に多くの時間を割きましょう。

今から勉強始めるなら

こみちが何も勉強していない時に、過去問を解いた時の得点は確か55点くらいでした。

合格ラインが概ね75点で、年によって調整されるので、80点を超えたら確実という感覚でした。

つまり、受験勉強で全部を満遍なく勉強すると穴のない知識が身につきますが、今から始めるならそれは難しいでしょう。

だとして割り切るなら、過去問を新しく年代から実際に解いてみましょう。

最もおすすめな解き方は、125問を一気に解く方法ですが、まとまった時間が確保できない人もいると思うので、5問とか10問ごとに区切りながら、一年分を解いたら自己添削しましょう。

正解か不正解かを気にするのではなく、可能なら問題を全部紙にコピーしてから、5つの選択肢の全てを理解し、正誤が分かる問題はもう解かなくても大丈夫です。

しかし、どれかの選択肢が正しいかどうか判断できなかった時は、ノートに貼り付けた問題文に自分で分かる「メモ」を加えましょう。

その時も知っていることは何もしなくても大丈夫。

なぜなら、こみちでいう55点の部分は今さら何もしなくても良くて、合格ラインまでの不足分を今から補いたいだけだからです。

つまり、知識が怪しいなぁと思った選択肢に、調べた正解の情報を添えて行くのです。

これを3年分くらいできれば、完璧ではありませんが、少なくとも試験で受験生に問いたい内容が掴めてくると思います。

実際に介護福祉士試験の公式サイトには、しっかりと出題範囲や各項目の目的や狙いのような情報が出ているので、どんな介護福祉士を求めているからこその試験なのかを知れます。

もちろん、その情報に触れることもいいと思いますが、過去問はそんな意図や狙いを持って作られているので、漠然とテキストを読むよりも、時間あたりの効果は過去問を使うことの方がおすすめです。

もちろん過去問を解き、間違えた問題に関連した部分をテキストで読み返すのも方法なので、時間的な余裕さによっては、複合的な学習がよりおすすめです。

こみち自身の経験では、年度が変わっても、得意な分野はかなり高得点が期待でき、苦手な分野は苦戦しました。

さらに暗記やテキストの読み返しで思い出す曖昧な知識や記憶も多いので、勉強を始めた最初に行ったことはテキストを全部読み返すことでした。

しかしあれだけの分量を残り少なくなった今、漠然とテキストを読むのはいろんな意味でもったいなくて、それ以上に過去問を有効に使って欲しいと思います。



介護福祉士という資格試験に向けて

 介護福祉士という資格試験に向けて

割と勉強すれば、合格できる試験とも言える介護福祉士の資格試験。

ただ受験資格として、現役の介護士が介護施設などで3年以上の勤務が条件となり、一般的には勤務しながら受験を迎えます。

流石に試験の前日に夜勤明けという受験生は少ないと思いますが、時間的にしっかりと準備してということができない部分もこの試験の難しいところでしょう。

最初から最後まで、それなりに時間を掛けて長期的に準備すれば、かなりの確率で合格できます。

しかし、資格試験なので、合格か否かが大きな差であり、あと1点というところをしっかりとミスしないようにしたいもの。

さらに勤務しながら、日々の雑務をしながら、限られた時間で最大の効果が期待できる勉強を目指したいはずです。

実際に合格したこみちが、もしももう一度年明けに控える試験に今から勉強するとしたら、最初にすることは「過去問を解いてみる」ことです。

ポイントは125問という問題量と、それを午前と午後に分けて、しかも午前の試験はそこで完結し、午後に手直しできないので、いかに午前の部で手応えを感じられるかということ。

こみちの場合、午前の部で自信がなかったので、午後はとても不安なまま試験を続けました。

意外と確実に正解できたという印象が薄く、6割以上で合格と考えた時に、5割くらいから7割くらいというような曖昧さで、午後でもしっかりと得点しなければいけないというプレッシャーがありました。

つまり、先ずは絶対に知っている問題は確実に得点すること。

確実ではないけれど、二択まで絞れるなら、先ずはどちらかをマークして、時間があれば後でもう一度考えてみるにしましょう。

というのも、一問に掛けられる解答時間はそんなに長くなくて、一問に10分も掛けてしまうと、他の問題を考えられなくなります。

なので、どんなに考えても正解に辿り着けないと思った問題は、勘でもいいので先ず一回マークして、考えたら正解できそうな問題に時間を使いましょう。

過去問を理想としては5年分。できたら3年分くらいは解いてみましょう。

6割以上という基準で、先ずは得意な分野と苦手な分野が何年分かの過去問を解いてみることで分かります。

加えて、暗記や覚えていればできそうな、手順や数値的な内容はテキストでしっかりと見返し、100時間勉強してもあまり使えそうにない効果が薄い分野は思い切って飛ばしてしまうか、表面的にサラッと勉強しておきましょう。

実際に介護施設で働いている人なら、日々の業務から判断できる分野も多く、そこではしっかりと得点しましょう。

ただ、介助の仕方や杖、車いすの扱いなどは、思い込みで名称や扱いを間違えて覚えていることもあるので、テキストでもう一度見直しておくと安心です。

喀痰吸引の手順や用具の準備などは、名称や数値を覚えておかないと試験会場で考えてもその解答に確信が持てません。

試験日が迫ってからも見ていて損はない分野でもあります。

こみちの場合、午前中の部で何点くらい狙いたいか調べておいて、試験中も状況を知る目安にしました。

そうすることで、午後はどれくらい余裕があるとか、落ち着いて臨めると落ち着けました。

ただそうは言っても、試験まで体調を整えることと忘れ物をしないなど、少しでも試験に安心して取り組めるように準備しておくことも大切です。


第35回介護福祉士試験を受験される方々へ 「悔いのない受験を」

「 合格」を願っています!

ちょうど一年間、こみちも第34回の試験を受けました。

ここまで来たら、大切なのは受験を終えるまでやり切れることだと思います。

そのためには、まず体調を崩さないように、風邪などひかない対策をしましょう。

さらに、受験票や鉛筆、時計、交通費など、絶対に無いと受験に困りそうなものは早めに確認しておきましょう。

個人的には、寒さ対策として携帯カイロ、喉の潤いに飲み物や飴などがあると便利です。

当日の天候によっては、傘や長靴の準備もしておきたいところ。

受験生の中には、前日まで勤務してから当日を迎えるという人もいるでしょう。

早めの準備が、受験の時にやり残した不安を払拭してくれるでしょう。

合格して思う「介護福祉士試験」の目的

こみち自身の考えですが、介護福祉士という資格は、社会の中で暮らしている人たちが不自由を感じる時に支えてあげられる人材育成の一環だと思っています。

つまり、衣食住を柱にして、そこに関わる知識や技術を体系的に答えることが試験の内容です。

ということから思いつくワードは、「介護の今まで」「介護って何?」「介護を必要とする人」「介護保険制度とは」「介護と医療」「介護テクニック」などです。

もしも、これらのワードを耳して、何となくこんなことを意味しているのだろうと思われた方々なら、もう試験は大丈夫でしょう。

少なくとも、こみちが合格できた第34回の試験なら、きっと合格できていたはずです。

一方で、あまりイメージできないなと思った方々は、もう一度、テキストの冒頭にまとめられた「この章で学ぶこと」のような部分を読み返し、介護福祉士になる人に何を求めているのか再確認してみましょう。

例えば「介護の今まで」という部分では、介護が看護から枝分かれする形で誕生しましたが、利用者に必要な支援の中から医療や看護を除いた部分を介護とするなら、介護福祉士は医師や看護師との業務的な連携やサポートの他、健康維持や地域、社会の中で暮らす地域包括支援センターや役所との狭間で必要不可欠な役割を担っていることを知るでしょう。

よく言われるのは、利用者の「自立支援」や「個人の尊重」などのスローガンに対して、介護福祉士としてどのように関わるのかを自身で考えることが大切です。

それこそ、考える項目は多岐にわたり、また簡単に答えが出ないことも多く、それだけ介護という仕事が簡単にプログラムや人工知能などで置き換えることができない仕事だと言うことも気づくでしょう。

「介護認定」がなぜ必要で、誰がどんな形で行うのか。

例えば、自分の親に必要となったら、どこに申請し、どんな流れでどれくらいの期間でできるのか。

そもそも、「介護認定」とは何をすることなのかなど、誰かが必要となった時に具体的なイメージができると、先ずは大筋の部分が理解できるので、介護過程などの分野が得意になるでしょう。

とは言え、試験まで時間が無いので、暗記できることを特に見返しておきましょう。

こみちの時は、過去問で間違えた問題をリストアップし、そこにある選択肢から関連する知識を調べてみたりしました。

また、経管栄養や喀痰吸引などの器具や使い方の流れなど、清潔保持ということを意志して、なぜこれはこの手順なのかなどを再確認しておきましょう。

こみちの経験からすると、過去問で合格点を超えていたら、心配は入りません。

受験日まで、しっかりと健康維持と管理に努めましょう。

あと数点が欲しい人は、実務者研修のテキストをパラパラと眺めてみることです。

これまでに印を付けた言葉や図などを目で追って行くだけでも違うはずです。

10冊くらいあるテキストを全て試験当日に持っていけないので、こみちの場合は自分なりにまとめ直した小冊子を作って、それをタブレットに入れて持参しました。

ここまでの努力が形となるのが、試験です。

持てる力を発揮できるように、最後はいつも通りの生活をして、悔いのないように受験に挑みましょう。

皆が合格して、新たに介護福祉士として活躍されることを願っています。



介護福祉士試験まで1週間!?

 第35回介護福祉士試験を受ける方へ

こみちは昨年の第34回を受験しました。

早いもので、もう一年が経過するんだという感覚です。

そこで、去年のことを思い出して、試験1週間前だからこそ思うことを紹介したいと思います。

正直、ここまで直前になると、もう体調管理と忘れものをしないことに尽きるでしょう。

個人的に言えるのは、試験会場が寒くても暑くても対応できるように重ね着しておくことでしょう。

さらに、カイロや水分補給、飴などもあると便利です。

あとは、散髪などは前日にはしないこと。

爪切りや耳掃除、男性ならヒゲなども整えておくことが意外と大切です。

あと昼食を挟むのですが、こみちは自分の席で食べました。

割と周りの人は席を離れていましたが、個人の好みで選ぶといいでしょう。

ただ、トイレは列になっているので、時間的に余裕をみて行動しないと、焦ってしまうかもしれません。

あとは問題文を最後までしっかりと読むこと。

「該当するもの」なのか「該当しないもの」なのか、早合点しないことです。

持ち時間を考えて、1つの問題に時間を掛けすぎないこと。

こみちの場合、問題文の脇に「A〜C」までの記号をつけ、正解している自信ありを「A」とし、もう少し考えたい問題を「B」、考えてもダメそうな問題を「C」と区別し、一周目を終えたら、「B」を優先的に再度考えるようにしました。

目安は試験終了時刻の15分前くらいには一回目を終えたいところです。

さらに、試験途中で「A」と思えた問題数を数え、確か4割から5割くらいだったことを覚えています。

あとどれくらいで合格ラインの6割に届くのかをBやCと分類した問題から正解してそうな問題数を予測しました。

午前中はまだ良かったのですが、午後の科目が疲労感もあって大変でした。

さらに午後の科目の方が難しく感じて、4割くらいしか正解できていないと思いました。

午前中の部で想定した正解数から、合格に必要な問題を差し引き、午後の試験でクリアするべき正解数を試験中は計指して、あと何問必要だろうかなどと思っていました。

最後は合格したいと思う気持ち

試験は落ち着いて挑みましょう。

おおむね6割以上が合格ラインですが、この6割というのは、試験中は結構間違えても大丈夫なレベルです。

つまり、5問の中で3問正解できればいいので、問1から5までで何問正解かと判断し、順調かどうか感じながら、落ち着いて頑張りましょう。

みなさんの努力が実を結ぶことを願っています。

介護福祉士の受験生の皆さんは体調管理を!

 介護福祉士なって後悔なし!

学生の方も多い資格ですが、社会人となって介護業界で働く人も多いこの資格。

施設で働いていた時、同じ職場でも毎年受験生がいましたが、とりあえず一人も不合格になっていませんでした。

厳密には、同じ施設の別エリアで働く人の中には二度目で合格された方もいますが…。

高校や大学受験とは異なり、何も一回で合格することだけはすべてではないと思います。

むしろ、「受験」という試練を自身に背負わせた決意に拍手です。

お世辞でも何でもなくて、有資格者になって今は介護業界で働いていませんが、取得してよかったと思うことの方が多いです。

もちろん、資格がなくても生きられますし、困ることもないでしょう。

しかし、介護保険制度や老化など、中高年の方々がこれからを生きるにあたって、知っていて損はない知識と実体験が今後の生き方をより豊かで賢明な方に向かわせてくれると思います。

受験まで約3週間!?

受験まで1ヶ月を切りました。

世間では年末年始で、やっと正月気分も抜けて来たというところかもしれませんが、多くの現役介護士さんたちは、特にライフスタイルも変わらなかったことでしょう。

介護士として働くと、年末年始や大型連休も別世界のことで、シフト勤務制で決められた日程通りです。

なので、受験日まで3週間とは言え、社会人の方々はもう勉強できる時間はそう多くはありません。

むしろ、これまでのまとめや忘れやすい経管栄養などの使い方や注意点、主な病状の特徴など、暗記できることを意識してみてはいかがでしょうか。

なぜなら、現役介護士の方なら、車椅子の扱いや食事、清潔保持などの問題は正解できると思うからです。

逆に不正解してしまうくらいなら、試験ではなく、今までの働き方を見直した方がいいでしょう。

つまり、普通に介護士として働いていれば、5択全てがわからない問題は「捨て」で、多くは5択中4つとか3つは分かるというケースです。

なので、基本知識が正確に覚えていたら、その知識では答えられなくても、選択肢から除外できるはずで、「どっちかなぁ」というところまでは絞れるでしょう。

昨年の試験を受けたこみちも、試験終了後は「難しい」と感じました。

「これが答えだ!」と選んだのではなく、「これは間違いだ」と省きながら導いた問題も多かったからです。

しかし、試験を終えて、ネットなどで公表された速報を見て、とりあえず合格ラインとなる「75点」は確保できたのでよかったと安心しました。

でもその速報を見るまでは、本当に不安でしたし、「不合格」かもと思う自分もいました。

実際に試験を終えているのは、ここまで来たら「体調管理」を怠らないこと。

試験当日の交通路や時間、駅から試験会場までの道のり、受験票や筆記用具、昼食の準備、当日の寒暖差に合わせて羽織れるものなど、試験そのものとは関係ない準備に目を向けましょう。

意外と時計などは忘れやすく、100円ショップでも売っているので、予備に買って置いてもいいでしょう。

あと、絶対に確認したいのが、午前と午後の二部制になっている試験方法です。

午前中に解答した問題は午後に手直しできないので、午前の部でどれくらいの点数を目標とするのかなど、どんな範囲の問題をどれ位の時間で答えるのかも確かめておきましょう。

こみちの場合、午後になって疲れてしまい、予定よりも解答するスピードが遅くなってしまいました。

一問ずつじっくりと考えていると時間切れになるので、答えられる問題は素早く、絶対に分からない問題は勘で、じっくりと考えたい問題もとりあえず解答した上で、時間が余ったら再度考えてみるくらいに思っていた方が賢明です。

その意味では、過去問を解く際も正解不正解にこだわるだけでなく、どれくらいの時間で解けているのかを知っていると安心です。

最終合格までは3月ですが、きっと春の陽気を感じる頃に嬉しい報告を迎えられるように、今できることを大切にしてくださいね。

受験生の皆の合格を願っています。

第35回介護福祉士試験を受けるみなさんへ

 介護士として働く方々へ

施設の種類によっても異なりますが、現役で働きながら試験勉強もするのは簡単なことではありません。

第34回の試験を受けたこみちもそうでしたが、不規則な時間で働くことも多く、隙間時間を有効に使って最後まで悔いが残らないように頑張ってください。

こみちの場合、試験対策を始めたのは試験がある1月のちょうど9月くらい前からで、かなり余裕を持って少しずつ勉強をはじめました。

スタートした4月に、いきなり過去問を予備知識なく挑み、確かその時の正解率が50%くらいで、合格基準の60%まで10%足りなかったと記憶しています。

試験は午前と午後の二部に分かれていて、午前中の解答はもう午後には修正できないので、午前中で70%近く解答できていれば、昼食挟んで行う午後を気楽に挑めるでしょう。

しかし、こみちの場合、「絶対に正解できている」と確信できる問題だけではとても60%はなくて、昼食の時に「午後で60%以上取らないとやばい」と思っていました。

試験はマーク式で、5つの選択肢から一つを選ぶもの。

正解を選べば、もちろん「1点」となるのですが、「絶対に正解ではない」という選択肢を見破れたら、4択や3択、もしかしたら2択となって50%の正解に賭けることができます。

つまり、自信がある問題は、問題用紙の番号横に「確」と書き、4択や3択、2択に絞れた問題は、それぞれ「4」とか「3」と同じように表記して、最後まで解き終えてから残された選択肢中で可能性の高そうなものをもう一度考えて、最終的な解答としました。

自信のある問題だけで、合格基準の60%を超える人は合格発表を待たずに「合格」できているでしょう。

こみちの場合、試験会場でできることと尽くしたものの、帰りは「ダメだったかも」とかなり自信がありませんでした。

しかし、翌日か翌々日くらいになると、ネットにはもう各受験校から正解が発表されていて、こみちもドキドキしながら答え合わせをしました。

その結果、概ね合格できているだろうと思える得点なっていたので、ホッと胸を撫で下ろした次第です。

試験会場では、自分自身は緊張していないつもりでも、周りの緊張が知らず知らずに移っていたりするもので、「ダメかも」と思ってしまいがちです。

しかし、4月に初めて挑戦した過去問で50%だったということは、本試験で60%以上をクリアするためにはプラス12〜13問、できれば15問をどう上乗せできたのかということ。

現役介護士であれば、業務に関する問題は難しくないはずで、むしろ「暗記」していれば答えられる介護保険制度や医療的ケア、法改正の歴史など、特に過去問に加えて取り組むといいでしょう。

受験地域によっては、積雪などで試験会場までの移動が大変になることも予想されるので、受験勉強だけでなく万全に試験を受けられるように、時計、筆記用具や受験票などに加えて、ひざ掛けやカイロなども用意し、直前で慌てないことです。

年末までに過去問5年分くらいを回せたら、大体の正解率が掴めるはずで、不正解だった問題に関連した知識をまとめたり掘り下げれば、プラス5点10点が狙えると思うので、より合格に近づけるでしょう。

みなさん、頑張ってください。

介護福祉士試験に合格する方法

 第34回介護福祉士試験での経験

昨年度、こみちも介護福祉士試験を受けました。

独学でしたが、しっかりと準備できたので、100/125点という目標していた得点で合格できました。

しかし、結果的には目標に到達したのでが、試験直後、試験会場からの帰り道は難しかったという印象が強く、駅のホームで見かけた受験生たちの会話が気になっていたほどです。

介護福祉士という試験なので、他の資格試験に比べても年齢層にばらつきがあり、男性よりも女性が多かった印象です。

こみちのような中高年男性もいましたし、制服姿の学生たちもたくさんいたのは何だかこの試験らしい特徴でしょう。

合格するためにするべきこととは?

他にも細かな条件がありますが、基本は125問中、75点以上を取らないと確実に合格することはできません。

割合にすると5問中3問というのが目安になります。

ここで言えることは、この5問中3問がキープできれば合格できるので、残りの2問は間違えてもいいですし、勘でマークして当たれば儲け物です。

というのも、こみちもそうでしたが、多くの受験生は夜勤などを含めて試験日近くまで勤務が予定されているでしょう。

もしかすると夜勤明けにそのまま受験に来ているのか、行きの電車で居合わせた人の中にはテキストを膝の上で開いて居眠りしてたほどです。

つまり、学生の受験とは違って、現役の介護士はいかに貴重な時間の中で学習できるかも問われます。

そこで、「5問中2問は捨ててもいい」ということを利用して、難しい問題や医療的医学的な知識には過度に踏み込み過ぎないようにします。

こみちの場合、「介護福祉士試験」という括りをもう少し解して、「人間の尊厳と自立」「人間関係とコミュニケーション」という具合に大項目に分類し、それぞれの内容が自分にとって得意かどうかを概ね判断しました。

特に記憶力が問われる知識については年内に軽くボリュームを確認するだけに止め、年始から試験直前までに集中して詰め込みました。

介護保険制度の誕生の経緯や、そこに至るまでの制度などはしっかりと年代別に整理しました。

高齢者支援の他、障がい者支援の経緯として、「どんな制度が実施されたのか?」と考えるのではなく、「なぜそのような制度を作ったのか?」という視点からこれまでの流れを見て行くと、我々が介護福祉士になって国や利用者が何を期待しているのかも察することができます。

それはつまり、出題者側が問いたい内容でもあるので、より学習方針にも合致するでしょう。

こみちの場合は確か6月くらいから段々と学習をp始めたのですが、まだ9月の段階では全ての項目を学習できていなかったように思います。

そして試験対策でも必須となる過去問を解いてみると、125点中70点台とまだまだ確実に合格できるレベルではありませんでした。

というのも、現場経験がある介護士なら、割と業務で体験している内容が出題され、全く勉強していなくてもある程度までは予備知識だけでも得点できます。

つまり、予備知識にどれだけプラスして、75点以上を得点するのかが問われる試験ということです。

早い段階で過去問を一年分解いてみて、合格得点との差を確認しておくと、ミスした問題の中から「何を知っていたら解けたのか?」を調べていくと、意外と問われる知識のポイントが見えてきます。

こみちの場合は過去問を5年分くらい遡ったのですが、解いている内に知っておくべき知識が段々と分かって来て、得点でも80点超えできるようになり、あとは時間内で125問を解き切るスピードを意識しました。

試験は午前と午後に分けられていて、途中で昼食を挟みます。

つまり午前中に解いた問題はもう午後に修正することはできません。

午前中で合格ラインの6割から7割くらい正解できていないと、午後の頑張りでは挽回できません。

しかし、こみちの場合実際には8割超えの正解率だった午前中ですが、当日の手ごたえは4割とか5割程度で、午後にどれだけ多く正解しなければいけないのかと不安になっていました。

それくらい確実に正解できたという確信が持てないまま、制限時間に追われて解いていた感じです。

二択まで絞り込めた問題は2問で1つ正解していると仮定しても、試験直後は目標の75点に届くかどうかという感じで帰路につきました。

翌日くらいには大手予備校から正解発表が公開されていて、そこで改めて自身の解答を確認して「合格ライン」を超えていると感じました。

6割以上の正解で合格できるのですが、試験会場での印象はかなり出来なかったという感じになるでしょう。

でも、準備を間違わなければ合格できる試験でもありますし、時間に限りがある現役介護士の受験生の皆さんは、効率的を意識して学習しましょう。

合格発表が3月と期間も長いのですが、合格通知が届いた時はとても嬉しく、頑張ってよかったと思いました。

みなさんも頑張ってくださいね。

中高年の気づき 「介護過程」って何だ?

 「介護過程」って知っているでしょうか?

「介護」未経験者の頃、こみちは「「介護」って何だ?」と思っていました。

イメージとしては、「お手伝いさん」でした。

しかし、実際に介護を学ぶと、「介護過程」に於いてその考え方が展開されています。

言い方を変えると、介護過程が苦手と感じる場合、現場作業は慣れていても、「介護とは何か?」を考えることに戸惑いがあるのかもしれません。

少し余談ですが、中高年の仕事探しという観点でも、「現場作業」からスタートして「介護過程=(分析、計画立案、実施)」に進む流れは同じです。

「介護過程」を簡単に紹介すると、日常生活に不便を感じる人を対象に、そのサポートの質や方法を導き出すことです。

具体的には、衣食住が生活の基本だとするなら、その3つに属する行為を安全に的確に行えているか確認するのです。

「衣」では、衣類の着脱、洗濯、収納など、その人がどこまでできるのか確認すれば、介護支援がどれくらいどこで必要になるのか理解できます。

同様に、「食」や「住」に関しても確認します。

ある意味の目安ですが、「介護過程」はその前提となる「介護認定」によって専門家がその対象者に必要とする介護レベルを判断します。

一般的に、「介護が必要になって来ているので注意しましょう」という段階の「要支援1又は2」、「生活の何らの場面で介護サポートが必要」という段階の「要介護1から5」(その中で最も軽度な1、最も重度の5)になります。

いわゆる介護職が仕事で掛かるのは、要介護認定を受けた人ですが、要介護1と認定された人は、日常生活のほとんどの場面で自分でもできるレベルです。

目安を示すなら、一人の介護士でも日中なら20名は担当できるでしょう。

つまり、その段階ならまだまだ自宅で家族と暮らせるでしょう。

施設入所を検討したいのは、「要介護3」から。

さまざまな状況がありますが、「車椅子」を日常的に使用している段階です。

つまり車椅子がないと移動も困難な状況になると、自宅で介護するにも廊下や玄関、浴室など、住宅を介助に合わせて改修しなければ難しくなります。

というのも適切な介護を学ばずに介護していると、家族の方が腰を痛めるなどして、二次的なトラブルに発展します。

その意味では、家族も初任者研修などを受講し、介護支援の方法を学ぶことをおすすめします。

最も重い段階が「要介護5」ですが、これは「寝たきり」をイメージすると分かりやすいでしょう。

しかし、同じ要介護5でも、実際の支援内容は幅広く、病気などで麻痺や脳障害、ペースメーカーなど、介護支援だけでなく医療支援も欠かせないケースが増えます。

特に意識障害があると、声掛けにも反応しないという状況がありますが、このケースも要介護5に含まれます。

その意味では、まず専門家によって要介護認定が行われて、その人が必要としている支援を見極め、実際にケアマネジャーに担当が移された時に、本人、家族などの希望や意向と合わせて「ケアプラン」がつくられます。

と言うのも、同じ支援段階に認定された場合でも、トレーニングなどを積極的に取り入れて生活レベルを取り戻したいと考えるケースと、毎日を楽しく暮らすことにして自然のままに生きたいと考えるケースでは、考えるべきケアプランも異なります。

つまり、現場の介護士が個々のケアプランを理解していないと、「〇〇さん、もっとリハビリしないとダメです!」と無理矢理の介護になってしまうでしょう。

その状況を支持されてできるのが、いわゆる「初任者研修」の目的で、介護過程の立案まで理解しているのが「実務者研修」で、実際に現場経験を経て具体的にケアプランに合った介護支援を考えるのが「サービス責任者」で、多くは介護福祉士の有資格者です。

介護福祉士になってさらに5年以上の経験を積み、ケアマネとなれば「ケアプラン」そのものを立案する立場になります。

よく施設経験者のあるあるとして、オムツ交換のスピードや入浴した人数を誇らしく話すシーンがありますが、その段階はいわゆる「初任者研修」の範囲です。

つまり、個々の作業を的確に安全にできるようになった介護士は、「ケアプラン」に対して理解を示し、「人生の最後をどう迎えたいのか?」に寄り添う介護を心掛けてなければいけません。

ただ現実的には介護士には沢山の仕事があるので、チーム連携など、ケアプランそのものの理解に留まらず、各介護士間でも役割分担も必要になります。



介護福祉士試験に合格すると送られてくる「郵便物」の中身

 「合格証書」の他にも

成績表が同封されていました。

第34回介護福祉士試験の合格最低点は「78点」でした。

例年が「75点」なので、受験生の得点が良かったのでしょう。

ちなみに、こみちの成績はピッタリ「100点」でした。

自己採点では「99点」だったので、キリが良くて安心しました。

そこまでは良いとして、「試験に合格」=「介護福祉士」ではありません。

なぜなら試験に合格しても、「介護福祉士に登録できる」に過ぎないからです。

そして、その登録にも「お金」が必要で、センターへの申請費と郵送代を含めると約1万3000円になります。

調べてみると、この申請には明確な期限はなさそうで、申請すると「介護福祉士」の証明書がもらえて、就職する時に「私は介護福祉士です」と名乗れます。

ただ、今になって1万円以上と思うと安くはありません。

こみちの場合は塾や予備校、問題集なども購入していないのですが、それでもこの「介護福祉士」の資格を得るまでに、トータルで3万円以上使っているはずです。

常勤スタッフになれば、資格手当ての上乗せ分で半年で回収できる計算ですが、楽に取れる資格ではありませんね。

「介護福祉士」の資格は半永久的!?

資格によっては、一定期間毎に「更新」が設定されていたりします。

宅建士や行政書士など、取得が困難な資格ほど、その傾向にあります。

「更新」の目的は、取得時点では問題視されなかった社会の変動や制度の改正などがあるからだと考えられます。

その意味では原則更新が無い「介護福祉士」の資格は、介護の「基本スキル」を扱う位置づけなのでしょう。

また、その後に取得可能となる「ケアマネ」では5年毎の更新なので、それだけ福祉の新しい情報にも精通していないといけません。

とは言え、中高年が年を重ねて仕事を探す時に、福祉系は比較的採用されやすく、さらに言えば「介護福祉士」の有資格者であれば、現場の最前線は無理でも、利用者の対応やリネン交換などに関わる仕事も見つかりそうです。

今後、60代とか70代になって自身の健康維持も兼ね、介護スタッフとして復帰することもできるでしょう。

今回の合格で、こみちにとって働き口が見つかりやすくなったのなら、それはとても嬉しいことです。

こみちの場合、3年間頑張って合格もできたので良かったです。

第34回介護福祉士合格発表のその後

 2022年3月25日に「合格」が発表されましたが

念願だった国家資格「介護福祉士」の取得ですが、こみちも達成することができました。

みなさん、ありがとう。

ちなみに、合格発表は公式「公益財団法人 社会福祉振興・試験センター」のホームページにて確認できます。

そして、実際に合格していると、数日後に「介護福祉士」として登録するための申請書などが郵送されます。

ちなみに、こみちの場合は3月28日に届いていたようです。

このブログでも何度か触れていますが、「介護福祉士」の資格はいわゆる業務独占を可能にする資格ではなく、名称独占の資格です。

つまり、「こみちは介護福祉士です!」と言えるようになったに過ぎません。

これまでは(介護福祉士の)資格が無いので、「介護士」とか「介護職員」、「介護スタッフ」など、初任者研修や実務者研修を修了した時に使えるだろう名称でした。

介護現場でも、仕事の役割が大きく変化するということはなく、ただ介護福祉士となってさらに「5年以上」の経験を積んで、ケアマネになることができます。

ケアマネの資格は現時点で、国家資格ではなく、各自治体ごとの公的資格に分類されます。

明確な違いは、「東京都」で採用されると「東京地区で」、「北海道」なら「北海道地区で」という具合に、一般的な国家資格のように全国統一の合格基準ではなく、それぞれの自治体によるので、もしかすると難易度に差が生じることもあるでしょう。

また、東京で採用されて引っ越しなどをした時に、新天地では再度申請することで「資格」を活かせるみたいです。

実際、東京都でケアマネされている人と埼玉、千葉でされている方では、ケアマネに対する業務も微妙に異なると聞きます。

理由は、各自治体の福祉の取り組み方が異なるからです。

厳密には都内の場合、特別区によっても担当者の対応が異なりました。

ケアマネになると利用者やその家族、さらには福祉施設、各自治体など、いろいろな人同士を繋ぐので、介護スタッフとして働いている時とはまた異なるやり甲斐が見つかりそうです。

このように、「介護福祉士」になることで拓ける未来もあります。


第35回介護福祉士試験に合格するために

 第34回介護福祉士試験を突破できたこみちの勉強方法

現時点では自己採点になるのですが、こみちの場合、第34回の介護福祉士試験で125問中99問に正解できました。

約80%の正解率です。

試験前の目標が「80点」だったので、結果的にはかなり満足できる得点でした。

ただ、ここまで正解できた理由は、介護福祉士試験についてかなり詳細に調べたり対策して来た結果です。

言い換えれば、高校や大学受験並みにしっかり勉強すれば、誰でもほぼ100%合格できる試験と言えるでしょう。

ではなぜ、「不合格」になってしまうのでしょうか。

合格ラインを例年の75点以上と考えると、こみちの場合あと24問不正解でも合格できたことになります。

しかし、24問という分量は相当な数で、試験直後の印象では「全然できなかった」と感じるレベルかも知れません。

と言うのも、こみちの場合も試験を終えて帰宅する時、「ギリギリかも」と思いながら不安でした。

ただ後日、自己採点してみて思うよりも正解できていたというイメージです。

つまり、125問の全てを確実に正解できる人が「レベル1000」なら、こみちのように100点前後は「レベル100」くらいで、合格ラインギリギリの75点なら「レベル60」くらいでしょう。

ちなみに昨年の4月。つまり試験まで約10ヶ月前に過去問を初めて通して解いた時に確か50点から60点くらいでした。

つまり、その時の知識で本試験を受けていたら「不合格」です。

そこで不足している25点前後をどうやって獲得するのか、10ヶ月掛けて対策していきました。

現役の介護士の方なら、日常的な業務に関するカテゴリーは勉強しなくても十分に合格ラインを突破できます。

一方で、介護の歴史や介護保険、医療など、業務ではなかなか意識しないカテゴリーは、対策しているかどうかで確実に得点が変わります。

しかし、介護の歴史や社会との関わり、喀痰吸引などの器具などは春先に勉強しても試験が行われる翌年の1月には覚えているでしょうか。

そこで、こみちは忘れる前提で、深掘りしないで全体像を掴むつもりで、一回目の学習を4月から初めました。

数字や名称などあまり細かなことは気にしないで、気楽に実務者研修で使っていたテキストを読んでいきました。

とは言え、実務者研修を受講した時にも試験があって、その時に自分で記載した「こみちメモ」がテキストの至る所に書き加えられていたので、それを見ると「あんなことを言っていたなぁ」と思い出します。

仕事の合間に読むので、一通り読むだけでも初夏くらいになっていました。

できれば、その時点でもう一度、125問の全てを解いてみるといいでしょう。

一気に全問は難しいかも知れませんが、例えば前半後半に分けて、しかも時間も計ります。

この時点でのポイントは、試験中にどれくらいのスピードで回答しなければいけないのかという感覚も感じておきたいからです。

各カテゴリー毎に採点し、正解率が70%を超えるか否かで、夏から秋の時期に掘り下げるカテゴリーを確認します。

こみちの場合、介護過程は安定して得点できました。

一方で、社会の理解や障がいの理解などは得点率が良くありません。

過去問はできれば5年分くらい解いておくと安心です。

パターンが分かりますし、自分の得意不得意も掴めます。

こみちの場合、秋口頃に目標としていた80点くらいになっていました。

しかし、合格ラインはいつも75点ではなく、年によって77点くらいになることもあります。

そう考えると、80点は安心できるレベルではありません。

合格圏内というところでしょう。

あと「5点」を稼ぐ方法を考えると、介護保険や関連法案、医療などの暗記をどこまで系統立てて覚えられるかだと思いました。

そこで、介護保険制度の誕生理由から、法の改正内容など、かなり細かく掘り下げました。

お陰で、実務者研修で学んだ時には「ざっくり」だった知識が、「なるほど」と納得できるくらいになっていました。

勤務先の上司がケアマネなので、質問することもできました。

こみちの場合、秋口から年明けくらいまで、バタバタと忙しい時期で、試験勉強があまりできませんでした。

当初の予定を変更し、ある程度緩急をつけて、苦手で得点に繋がりそうな分野から優先して時間を割きました。

結果、本試験では100点近く得点できたということです。

でももしも今、同じ試験を受けたら、確実に当時の得点にはなりません。

思った以上に問題数が多いので、リズム良く解答しないといけないのがくせものです。

今からしっかりと対策すれば、来春には必ず合格できているでしょう。

少しずつ、空き時間を見つけて、取り組んでいきましょう。

第34回介護福祉士試験合格発表!

午後2時に発表されたみたいですが

第34回介護福祉士試験を1月30日に受験し、本日の合格発表を待っていた方々、結果はいかがでしたか。

こみちは公式サイトで受験番号を見つけることができました。

実際、試験そのものだけでなく、事務手続きや試験前のスケジュール調整など、退職を決めた施設ですが本当にお世話なりました。

近々、施設の方へも顔を出す予定なので、施設長にも「合格」を伝えられます。

厳密にはまだ登録が完了していないので、「介護福祉士」と名乗ることはできませんが、思えば3年前に実務者研修を受けたことで始まったわけですが、まさかこみちがここまで来られるとは思っていませんでした。

試験当日を振り返る

実際、試験当日、会場の最寄り駅に着くと、年齢も様々ですがなぜか同じ受験生だと分かり、随分とたくさんいるなぁと思いながら、ホームから改札口へと列になって進みました。

介護福祉士という資格だけに、男性よりも女性の受験生が多いように感じています。

会場まで少し距離があったのですが、所々に立っている誘導員の「試験会場は、この先真っ直ぐです!」などと声が聞こえて、でも少し俯いたままみんなも会場まで歩いて移動しました。

125問もある問題を午前と午後に分けて解答するのですが、特に午後は疲れも溜まっていましたし、午前中よりもハイペースで解答しなければいけないこともあり、先ずは最後まで解こうという気持ちです。

自信がある問題もありますが、あやふやで解答に悩む問題もあり、合格ラインの目安となる「75問」に足りているか試験中も数えたほどです。

試験が終了し、会場を仕切る試験監督に解答用紙が回収され、「これで終わった」という気持ちと「ギリギリだなぁ」という不安感を抱えて、退席の合図を待ちました。

「お疲れ様でした。忘れものがないようにご注意ください」

そんな言葉を聞き、こみちも他の受験生たちに続いて試験場を後にしました。

最寄り駅に着いた時、先を急いだ受験生たちは既に電車に乗ったようで、こみちはホームで次の電車を待ちました。

鞄から問題用紙をとりだして、何か電卓を叩いている人がいます。

合格ラインに到達しているか気になるのでしょうか。

見ているこみちまで不安になります。

なぜなら、その時にすでに1問不正解だったと知って、不安でいっぱいだったからです。

どうにか帰宅して、その日は特に何もせずに夕飯と風呂を済ませて就寝しました。

自己採点から合格発表を待っていた期間

それから2日くらいして、予想解答が大手受験学校が出していたので、ドキドキしながら自己採点してみました。

すると、意外と迷っていた問題が正解できていて、結果として目標としていた「80点」に届いていたので安心できました。

それから3月25日まで、約2ヶ月待っていたので長かった気がします。

とは言え、結果が出たことで、また一歩進めたと思えば、気持ちもスッキリしました。

今回、こみちと一緒に合格を美酒を味わえた方々、本当におめでとうございます。

また、残念な結果になってしまった方は、来年こそ「合格」を味わってください。

簡単ですが、第34回介護福祉士に合格したことをご報告させていただきました。

いよいよ第34回「介護福祉士」の合格発表ですね!

 事前に調べた話では午後2時とか…

今日は久しぶりに緊張しているのか、夢をたくさん見ました。

懐かしい人も夢に出て来て、当たり前のように会話もできて、何より相手の方が笑顔だったので嬉しかったです。

さてさて、今日は国家資格である「介護福祉士」の合格発表。

ちょうど一年前、こみちのブログでは、「介護福祉士を辞めたい」というような記事を書いていました。

もっと後半の話かと思ったら、一年前から「粘って」いたんですね。

さらにいうと4月1日に初めて介護福祉士の過去問を解いているみたいです。

そこから不定期ですが、テキストを読み始めて、試験当日まで勉強したってことになります。

実はブログに記事を載せるということもあって、割と時間を掛けて準備したんですよ。

その一年前に、受験した先輩は、主婦だったので時間がないらしく、昼食を食べる時間に食堂で勉強している姿を見かけましたし、こみちが受けた試験当日も明らかに眠そうな顔で試験会場に向かう電車の中で、テキストを開いて眺めている人がいて、「夜勤明けか?」と思ってしまいました。

高校や大学の入試に比べて、人生が大きく変わるという試験ではありません。

介護福祉士になったら、それだけで明るい未来が約束されるというものでもないでしょう。

しかし、介護業界では「介護福祉士」を持っていることが有利なのは当然ですし、実際に資格の有無で異動のできるできないがありました。

確か、居宅系の事務所でサービス責任者として働く場合も、介護福祉士の資格がある人の方が介護保険の報酬も良かったはずです。

もちろんずっと介護現場でも良いのですが、今後、活躍の場を変化させるにも有資格者になることが大切です。

タイプ的に、こみち自身が介護の仕事を始めるとは思えませんでした。

早いもので3年間も介護士として働いていたということです。

逆に、さんざんこなして来たのでその場になればできるのだと思いますが、約1ヶ月介護士として現場に出ていないので、「オムツ交換できるかなぁ」とさえ感じます。

それくらい今のこみちには介護の仕事と距離があります。

とは言え、やはり雨の日も風の日も頑張って施設で利用者たちの手伝いをさせてもらったことで得た受験資格ですし、中高年になって「国家資格」に挑戦するとは思ってもいませんでした。

こみちを含めて、もしも今回、試験に合格できてしなかったとしても、まだ介護士として働いているのなら来年に向けて頑張れば良いだけのこと。

一年なんてすぐですし、合格すれば「一年の差」など意識もしないでしょう。

また、合格した方は、しっかりと頑張って来た自分にご褒美をあげてください。

他の試験以上に時間が確保できない人も多く、試験そのものよりも、体調管理や試験勉強など、いろいろと準備面で苦労されたはずです。

5年後、ケアマネを目指すのもありですし、人材育成の方に進み講師になることもできます。

今日の午後にでも発表を見て、一喜一憂しましょう。


第34回介護福祉士試験 さっそく、自己採点しましたよ!

 正直、全く自信が持てませんでしたが

先に結果を報告させていただきます。

大手予備校が公開している模範解答に照らしてみた自己採点では「99」点でした。

こみちとしては目標が「100」点だったので、1点足りない「99」点はいつもながらこみちっぽいです。

やり切れないというか、あと一歩が足りないというか。

午前が68問出題されて、57問の正解。

午後は57問出題されて、42問の正解。

結果としてはかなり拾ってもらえたという印象で、試験直後の感触では午前が42問、午後が20問くらいの確信で、75点まで足りないであろう正解数をどう補えるか焦りながら必死で見直していました。

それくらい正解できている印象はなく、午後の試験時間が残り10分を切っても、まだ必死で解答できる問題はないかと探していたほどです。

午後、三大栄養素を答える問題で、速攻で「炭水化物」を選んだのですが、残り1分になってふと、「糖じゃなかったっけ?」と思いつき、「炭水化物」も「糖」になるけど、引っ掛けかもなと迷い始めてしまいます。

そして、三大栄養素としては「炭水化物」ではなく「糖」ではないかと思い込み、なぜか「ビタミン」を見てこれかと思ってしまいました。

もちろん不正解。

これで、100点に届かなかったという訳です。

勢いに乗って話ば、こみちは学生時代から割とそんなところがあって、「あと1点」に泣いて願いが叶わずに第二希望の学校に進むような人生でした。

今回の介護福祉士試験では大きなミスでもなければ、多分、「合格ライン」を突破していると思いますが、仮に本当に合格だったとしても、思えばこれまでの人生は紆余曲折でしたし、自分の弱さやダメなところしか見えなくて、何が得意なのか、これなら戦えるのかというものを見失っています。

今回、自己採点したことでホッとした部分もありますが、やはり苦しい状況には変わりはありません。

実は今日、介護とは別の仕事に行ったのですが、作業中に強いストレスを感じることがあって、そんな経験は朝によく起こるのですが、昼間の仕事中に感じたことに焦りました。

このブログを見てくださる方には、度々、こみちがエンパス気質かもしれないと紹介しましたが、仮にそうだとしても特に良いことはなく、むしろ他人や周囲の変化によって自身の気持ちまで一変したり、いつもの自分とは違うように感じたりで、試験のような一回勝負の場面では限りなく失敗しています。

介護福祉士試験の場合には概ね75点以上を合格ラインにすることが多いようですが、これが仮に100点だとしたら、こみちはやはり1点足りなくて不合格になるでしょう。

自分で決めた目標に到達するという意味では、いつもその通りになりません。

何が言いたいのかというと、介護福祉士になってこれから頑張ろうと思っている人が「合格」したのなら、それはとても良いきっかけです。

でも、こみちは介護の仕事をしたくなくて、それこそこの試験で「介護福祉士」になるのを最終課題に掲げて、試験日まで働こうと思ってきました。

その意味では、明日からどんな目的で勤務しようかと思ってしまいます。

しかも、99点とはいえ、26点分は間違えています。

それは介護福祉士試験を管理する厚生労働省からすれば、求めている人材とそれだけズレていることになります。

つまり、介護現場を通じて学んだこともたくさんありますが、国として「介護福祉士になる人にはこうあって欲しい」という理想とは異なっているのです。

試験という性質から合格するかしないかは大きな違いですが、99点の知識レベルで「これが介護の正解だ!」と断言するのはまだ早いってこと。

しかも、もう介護の難しさや大変さに疲れてしまい、介護スタッフとして頑張る気力がありません。

かと言って、こみちの強みってなんだろうと思うとこれと言えるものもなく、自己採点では自身の予想をいい意味で裏切ってもらえたのですが、今後を考える意味では課題は山積しています。

最後に

今回、コロナが心配される中で受験したみなさん、お疲れ様でした。

すでにサイトなどで自己採点された方もいるでしょうし、正式な発表まで待っている方もいるでしょう。

いずれにしても、この試験も長い人生から見れば一瞬の話。

合格がお預けになっても、それでより介護に向き合える介護士になれたのなら結果的に良かったはずです。

逆にこみちのように試験には合格しているかもしれないけれど、介護の仕事が嫌になっていて、施設に行くことが気の重いことになってしまってはどうしようもありません。

もし、こみちが試験に落ちていたら、もう二回目は受けなかったと思います。

だって、一年後に介護の仕事をしているのか微妙です。

もしも、今回の試験で実力を出せなかった人で、介護の仕事が楽しいと思っているなら、是非とも来年も挑戦してみてください。

合格すれば回数なんて関係ありませんし、結果としていろいろな視点で考えることができるいい介護士になっていると思います。

こみちはコロナがなければ2月末や3月末にでも今の施設を辞めたいです。

ただ、就活するにも大変ですし、ライターに戻って取材するのもこの御時世では困難で、イラストをプロとして請ける自信もありません。

何かに対して腹をくくれれば良いのですが、優柔不断で周囲に影響されてしまう気質は、やはり出世には向きません。

もう、それは分かっているのですが、これから時間を掛けながら、自分にできることを見つけていきます。

そんなこんなで、今後ともよろしくお願いします。

合格ラインを突破された方、忙しい勤務の中、よく頑張り抜きました。

パートになってしまったこみちなので、本当に尊敬します。


第34回介護福祉士試験に向けて 第31回の反省と確認 「後編」

今回は介護福祉士試験第31回の最終回

こころとからだのしくみ、医療的ケア、総合問題を一緒に確認したいと思います。

問97 ライチャードによる老年期の性格類型で「円熟期」に該当するのは何か?

確か、実務者研修のテキストで見たように思うレベルですが、「円熟期」と思える老人の姿を考えた時に、きっとこれまでの人生を振り返り、どこか満たされた達成感や達観した境地に立っていることを想像しませんか。

無理をして若い頃の自分を目指すこともないでしょうし、誰かの助けをいつも望む依存体質でもないことが分かります。

正解は2番の「そのままを受け入れる」という選択肢を選べればいいみたいです。

問98 各臓器と説明が適切なものは?

肝臓には、蛋白質の合成、栄養の貯蔵、有害物質の解毒分解、消化に不可欠な胆汁の合成と分泌などの機能があります。

ここで、消化と吸収を分けた時、口から摂取した食べ物は食道から胃への移動し、タンパク質の分解酵素「ペプシン」などの消化液が使用されます。

その後まだ分解されていない食べ物は小腸へと送られますが、小腸には十二指腸、空腸、回腸に分けられ、胆管と膵管が接続されています。

これらの管からは胆汁、膵液が流れ込み、消化されます。

小腸の役割は食べ物の最終的な消化をすることで、脂質はリンパ管、糖質とタンパク質は血液を通り、門脈から肝臓へと送られます。

つまり、肝臓の役割の1つが、この小腸から送られた糖やタンパク質を蓄えることです。

そして、もう1つの役割が解毒分解で、有害なアンモニアを尿酸に変換し血液を通じて腎臓へと送り出します。

問題に使用された「グリコーゲン」は多糖類の一種で「糖」なので、肝臓で蓄えられることになります。

ちなみにこみちは「グリコーゲン」が何か思い出せず、確信を持って正解である1番を選ぶことができませんでした。

小脳役割を理解するなら、内耳の平衡感覚や目、筋の感覚受容器から情報を受け取りコントロールすることです。

つまり、身体バランスに欠かせない筋力の出力やスムーズな調節等も行なっています。

一方、「呼吸」はどこで管理されているのかというと脳幹で、脳全体の外側に大脳があり、その下、中心部に位置します。

問99 唾液腺と唾液に関する記述

この問題は、ぱっと見、専門用語などがたくさん使われていて難しく感じます。

もちろん、選択肢の全てを正誤できれば確実に正解であるのは間違いありません。

しかし、大切なのは「正解の1つを選ぶ」こと。

出題された5つの選択肢から1つ見つければいいということを難問ほど改めて確認しましょう。

一つ目の選択肢には「副交感神経」という言葉が使われています。

末梢神経の中で、意図的にコントロールできる体性神経系と、意図的にはコントロールできない自律神経系があります。

そして、この自分ではコントロールできない自律神経には、さらに交換神経と副交感神経が合って、生活シーンによってそれぞれが優位になったりしながら無意識のうちにコントロールされています。

イメージとして、交換神経が優先になるのは、野生的な本能が活発になる場面。

心臓はバクバクしますし、血管は収縮し血液循環が活発化され、目は見開き、消化系統も抑制されるでしょう。

それだけ俊敏に動けるような状態にするからです。

すると選択肢1にある副交感神経が唾液の分泌を抑制するか否かですが、結果的にしませんから不正解となります。

さらに選択肢4の唾液に抗菌作用があるのかですが、抗菌効果が期待できるので正解です。

このように、難しく思える問題に直面した時は、逆に簡単に正解と見つけられるヒントが隠されています。

問100 良肢位に関して適切な答えは?

良肢位の意味を理解していたら、何となく答えることができたはずです。

問101 胃ろうに関する質疑

いろいろな原因で、口腔からでは十分に栄養が摂取できない場合の回避策として、胃ろうや経鼻経管栄養が行われます。

しかし、両者の決定的な違いは、専用の挿入口(ろう孔)があるか否か。

びらんとは、ろう孔周辺部にできたただれで、管理不足などによって引き起こされるので、放置して良いことはありません。

また、ペグと呼ばれる接合部分は、約4ヶ月から半年程度で交換することが必要です。

医療的ケア

問110 喀痰吸引に関する適切な記述とは?

この問題で誤解してしまうのが「〇〇後」の意味。

こみち自身、就寝後と読んで、寝落ち状態での喀痰吸引の是非を問われていると思い込んでしまいました。

実際には、「寝て起きた後に」ということなので、特に控える理由がないでしょう。

同様に「食後」についても、「食べた直後」というイメージよりも、「食事後には」という感覚です。

総合問題

問124 支援計画に責任を持つ職員とは?

児童の支援に責任を持つ職員は、児童発達支援管理責任者です。

また、児童自立支援専門員は、児童と一緒寝起きしながら働くスタッフになります。

まとめ

以上で第31回の確認を終わりにします。

また、約一年位前から少しずつ始めた介護福祉士試験向けの学習も終盤で、試験まで残り2日です。

直前の新型コロナワクチン3度目の接種もあって、体調管理で不安もありましたが、現時点で体温は平熱に戻りましたし、喉や頭の痛みも特にはありません。

学習面では、まだまだ苦手としている分野や問題もありますが、ここまで来たら細かなことよりも大きなミスをしないように気持ちも作っていきます。

今年、新型コロナで様々な影響もある中、一緒に受験されるみなさん、どうか同じ合格という願いをつかみ、新たな一歩に繋げましょう。





第34回介護福祉士試験に向けて 第31回の反省と確認 「中編」

 第31回介護福祉士試験から学ぶ

介護の基本

特に迷いそうな問題が無かったので、省略します。

コミュニケーション技術

問27 逆転移が起こっているのは?

「逆転移」とは、介助する人が無意識のうちに患者となる相手に感情を移入させる状態を指します。

この言葉の意味を知っていれば正解できたでしょう。

問31 感情を伝えない利用者への対応

ボディータッチ(非言語)によるコミュニケーションが用いる。

問33 叙述体での記述

叙述(じょじゅつ)体とは、時系列で記録する方法です。

また、逐語体というのは、発言通りに記録する方法。

生活支援技術

問37 脊髄小脳変性症の特徴

脊髄小脳変性症の人は、体幹のバランスが取りづらく、ふらつきが起こります。

歩行時、手すりなどがあると転倒予防に有効です。

問41 適切なものを選ぶ

一読した時点で、設問内容が理解できませんでした。

正解は4番ですが、確かに4番の内容はボディーメカニクスの解説にも合致します。

問49 皮膚の乾燥が強くなった高齢者入浴介護で気をつけること

擦り過ぎないようにすることで、肌荒れの防止に繋がります。

一見、乾燥してからの保湿剤も良いように思いますが、「十分に」がポイントで、肌の乾燥に影響するので不適切。

問50 差し込み便器の使い方

プラスチック製の差し込み便器は、表面がとても冷たいので、夏場はともかく、冬場などは肌に触れると寒さを感じます。

その意味で、使用前に温めて使うことがおすすめです。

問52 下痢をしている時の注意点

この問題は、出題当初から正解が割れたらしく、下痢に伴う脱水症状を観察ポイントと考える人もいました。

しかし、正式な発表では意識の状態である「1番」が正解とされました。

緊急性の高い観察ポイントとしては、下痢に関わらず意識があるのかが問われるので、その点が問われたと言えます。

問53 調理環境に関する問い

流水で洗うのも大切ですが、それで完結しているのではないことに注意したいところです。

問55 洗濯記号の意味

洗濯記号には、洗い方、漂白、干し方、アイロンの区別が中心。

洗い方について、まず桶のような記号の中心に書かれた「数字」は、その衣類が耐えられる上限の温度。

60とあれば、60度以下という意味。

さらに、桶の下に横線が入っていたら、1本なら「弱く」、2本なら「非常に弱く」となる。

桶に手を差し込む図では、「40度以下で手洗い」を示す。

次に「漂白」について、漂白の記号は正三角形で示され、三角の中に何も線が入っていない時は「漂白可」を意味する。

もしも三角の中に2本線が入っていたら、塩素系ではできないが、酸素系では可能になる。

大きくバツとなっていたら、漂白不可です。

干し方について、実は干し方には2種類の記号があります。

その一つが、タンブル乾燥で、タンブル乾燥とはドラム式洗濯機やコインランドリーなどで使用する「回転ドラム」による乾燥方法です。

その際の記号は正方形の枠に丸い円が描かれています。

そして、その中心部に2つの横並びの「点」がある時は、タンブル乾燥(80度以下)が可能であることを示しています。

この「点」が1つの場合、その上限が「60度以下」になります。

干し方に関する記号ですが、これも正方形の枠が基本で、中央部に縦線、又は横線が描かれています。

縦線の場合、「吊り干し可」を意味し、横線の場合には「平干し可」となります。

さらに、四角枠の左肩部分に斜め線が加わることがあり、それは「陰干し」を表します。

最後にアイロンに関する記号。

横向きに描いたアイロンがあって、図の中央部に横並びの「点」が3つ並んでいたら、200度以下でアイロン可を意味します。

この点が2つになると、150度以下。1つの場合は110度以下です。

問59 終末期で終日臥床している人の便秘予防策とは?

終末期を迎えて終日臥床する人というと、座位はもちろん、体位変換さえ困難になっているイメージが浮かびます。

そんな人への便秘策を問われた場合、まず「起こせない」と考えてしまうのですが、この問での正解は座位による老廃物の移動を促すものでした。

説明を聞けば、確かにと思う部分もありますが、終末期と終日の臥床って、どんな状態になった利用者なのでしょうか。

ターミナルケアも多いので、逆に現場イメージが邪魔をした印象です。

介護過程

問67 外出するという短期目標で

1週間という短い期間で目指す目標として「外出する」を掲げたのですから、まだ杖歩行まで回復することは難しく、そうであるなら「車椅子に座って20分」居られることから始めるのがいいでしょう。

発達と老化の理解

問69 乳幼児の標準的な発達度合い

つかまり立ちを始めるのが、一般的には10ヶ月。歩き始めるのは、18ヶ月。

2つの単語を組み合わせて話せるのが2歳。

子育て未経験者や随分と昔である場合には、イメージが浮かばないこともあるでしょう。

問70 エイジズムに該当するのは?

エイジズムとは、高齢者を役立たない存在と考えることを指します。

「頑固な性格」と評した考え方は、その理由や原因に目を向けず、「高齢者は〇〇だ!」という結論になることから、エイジングと言えます。

問72 尿失禁の種類

腹圧性尿失禁とは、お腹に力が掛かった時に漏れてしまうこと

切迫性尿失禁とは、感覚としていきなり催して漏れてしまうこと

溢流性尿失禁とは、膀胱に溜まった尿がチョロチョロと漏れ出すこと

機能性尿失禁とは、機能的にはできるのに、認知症などで結果的に漏れてしまうこと

本当に何度も何度も出題されているので、上の四つくらいは覚えておいて損はありません。

問73 反動形成とは?

反動形成とは、本来の感情とは逆の感情に出てしまう心理状態。

問74 高血圧症の治療目的とは?

改めて高血圧ではいけない理由を調べてみました。

要するに血管へ継続的にストレスが掛かってしまうからみたいです。

年齢を重ねれば、若い頃よりも老化が進み、血管の柔軟性にも影響を与えるはずです。

硬くなった内壁に強い圧力が掛かれば、それを収縮によって回避できないと、高い血圧を脆い血管で抑え込むことになり、場合によっては「破裂」してしまうかもしれません。

また、内圧に耐えようと血管の壁が分厚いなり、動脈硬化を招いたり、脳梗塞のように「詰まる」こともあります。

ポイントとして、脈圧(収縮期血圧と拡張期血圧の差)が60mmHgを超えるような場合には、動脈硬化の進行を疑うことも必要です。

いわゆる、血圧を測定し、上と下というような言い方をしますが、この上が収縮期血圧、下が拡張期血圧です。

さらに、収縮期血圧は心臓が収縮状態にあり、左心室から送り出された血液が大動脈(体の隅々に流れる)へと送り出されたことを意味します。

ちなみに、右心室から送り出された血液は肺動脈へと流れ、肺で酸素と二酸化炭素を交換します。

あまり心臓の動きを意識したことがないと思うのですが、基本的に左心室と右心室は同時に収縮し、また拡張します。

認知症の理解

問78 図を見て認知症に該当する記号を選ぶ

認知症の特徴は、進行すると生活面でのサポートも大変になること。

家族による支援では、24時間付きっきりになることもあるでしょう。

その特徴を踏まえると、要支援では割と問題視されず、要介護になって問題が悪化するものを選べば良いと思い「C」である3番を選択しました。

でもこの手の問題はあまり時間を掛けても正解できないことも想定されるので、「勘」で選ぶしかないでしょう。

問79 居宅サービスと施設サービス

いわゆる居宅サービスとは、生活基盤が自宅にあるサービスです。グループホームは、施設サービスになります。

問82 軽度認知障害に該当するのは?

認知症の検査で使うのは長谷川式が有名ですが、この検査の場合、満点が30点で、20点以下だと認知症の違いになります。

また、CDRでは健康が0、軽度が1、中度が2、重度が3となります。

問84 代表的な認知症の種類と特徴とは?

アルツハイマー型認知症の特徴はそれこそ認知機能の低下です。「物取られ」なども認知機能の低下がもたらします。

血管性認知症の特徴は、アルツハイマー型同様に認知機能の低下があります。しかし、血管性認知症の場合には、全体的にではなく、部分的に現れることも多いようです。また、感情面で抑うつ状態や感情の喪失なども認められます。

レビー小体型認知症の特徴は幻視ですが、それ以外にレム睡眠行動異常があって、比較的眠りが浅い状態のレム睡眠中に大声や暴れるなどの行動が見られます。

前頭側頭型認知症の特徴は、人格が変わったり、異常行動が見られたりします。介護でも応対が大変で、暴力を振るわれることも少なくありません。

クロイツフェルト・ヤコブ病とは、プリオン病の一種で、感染性を持つプリオンが脳細胞に付着することで脳細胞が破壊されます。

障害の理解

問87 ノーマライゼーションの理念を8つの原則にまとめた人物とは?

そもそも、ノーマライゼーションとは、障がい者や高齢者など、社会的に弱い立場に追いやられる存在を、他の人と同列に扱う社会環境を指します。

ノーマライゼーションの歴史は、1959年にデンマークで知的障害者福祉法が制定されてたことで、欧米社会に浸透しました。

そして、ノーマライゼーションを社会に向けて提唱した人物が、ミケルセンであり8つの原理まとめた人物はベンクト・ニィリエです。

問88 世界保健機構(WHO)によるリハビリの定義で、「利き手の交換」にどれが該当するのか?

パッと見ても、どれが該当するのか分かりません。

しかし、世界保健機構がリハビリに関する定義をしたのだとしたら、「どんな内容なのか?」と想像し、経済や教育に関するものよりも医学的や社会的ではないかと思うでしょう。

さらに、「利き手の交換とは何か?」を考えると、ICFのような考え方から、残存能力の活用が関係していると想像できます。

つまり、社会的な意味で「交換」をイメージするよりも、医学的な方がピンと来ます。

ただ、そこまで想像すれば正解できるかもしれませんが、結果的に分かるというレベルなので、この問題も正解できないことに時間を割く必要はないでしょう。

問89 対麻痺が生じる疾患について

対麻痺は、主に両足に麻痺がある状態です。

両手足に麻痺がある状態を四肢麻痺と呼び、その原因は頸部のダメージが考えられます。

試験でも頸部損傷による麻痺の程度や状態を問う問題が出題されますが、頸部を構成している骨を「C」の頭文字で表し、目安としてこみち自身は「C1〜4」は自力での生活が困難なレベル、「C5」なら力は弱くても肩や腕を動かせるレベル、「C6」では環境を整えれば身の回りのことをできるレベルと理解しています。

片麻痺とは、主に左半身のように、身体の左右どちらか側に現れる場合ですが、その原因は脳梗塞や出血などによるものです。

また、左右を問わず下半身に症状が現れる場合、第1胸椎から第3腰椎間の損傷を疑いましょう。

では問題で問われた腰椎損傷(この問題の正解となる)以外の疾患について掘り下げておきます。

筋萎縮性側索硬化症とは脊髄中の運動神経繊維が変形することから招く筋肉の萎縮が特徴です。

悪性リウマチとは、関節リウマチが手指関節の腫れや強張りが主な症状とするなら、加えて発熱などの症状も起こります。治療法の進歩により、悪性リウマチは減少しているとも言われます。

パーキンソン病とは、脳の神経が変化して筋力の震えや運動障害を招きます。

初期段階では片手など、必ずしも両方から発生するとは限りません。

脊髄小脳変性症とは、小脳などに起こる変化によって、運動機能や感覚機能が低下します。

問90 統合失調症の特徴的な症状を選ぶ

統合失調症になると、表情が乏しく気力が失われたり、また、幻覚や妄想が見られたりします。

選択肢の1番が妄想とあるので、それが正解となります。

問91 知的障害の特徴とは?

知的障害になる場合、必ずしも遺伝性とは限りません。むしろ、突然変異による発症の方が多いようです。

さらに、てんかんや脳性麻痺、発達障害などと合併することが多いと言われます。

問92 発達障害者が一般就労に向けたサービスとは何か?

行動支援とは、知的障害者の特徴を理解したヘルパーが、危険を回避、また外出時の介護等を行うもの。

同行支援とは視覚障がい者に同行し情報提供などを行うサービス。

就労支援B型の場合、就労でも一般就労ではありません。

就労定着支援の場合、就労が定着するように支援するもの。

つまり、職場適応援助者による支援が正解となります。

問93 網膜色素変性症の初期症状とは?

眼球の奥にある網膜の色素が変性するので、水晶体を通過した映像情報が不鮮明になると想像できます。

やもう

硝子体出血が生じる原因は、糖尿病を原因とする網膜症。眼圧の上昇は緑内障。水晶体の白濁は白内障。

問95 障害受容のステージ理論 最初の段階は?

突然の出来事に「ショック」し、今までの状況に固執して現実を「否定」したくなります。

しかし、起こったことが無くなる訳ではありませんから、依然として「混乱」が続きます。

やがて、問題を理解して「解決への努力」が始まる頃には「受容」できるようになるというのが一連の心理状態です。

増える感染者数に心配もある!?

第34回介護福祉士試験まで10日

受験生の皆さん、勉強は進んでいますか?

こみちも、まだまだ気になるカテゴリや、不足している知識があって、緊張しながらも試験日まで体調を崩さないように努めています。

ただ、連日のコロナ感染者数の増加をニュースなどで知る度に、試験が無事に実施されることを願っています。

試験がひと段落したら、今後の働き方も見直したいと思っているので、コロナがこのまま増加などせずに落ち着いて欲しいところです。

いずれにしても、これまでの努力が報われて、皆さんと一緒に笑顔になりたいです。

残り10日と、仕事をしているとバタバタしているうちにすぐに経過してしまうことも多いですが、悔いが残らないように準備をしましょう。

第34回介護福祉士試験に向けて 第31回の反省と確認 「前半編」

 第31回の介護福祉士試験を振り返る

最初に、ある介護福祉士試験の対策講座で、解説していた講師の方が、「合格するための勉強を優先しましょう」と言っていました。

つまり、こみちのように「目標点は〇〇点超えだ!」というような学習はご法度で、何より介護福祉士試験の目的は「合格すること」に尽きるというもの。

なので、学習では絶対に得点するべき問題をいかに確実に得点し、そのミスを少し苦手としている問題からカバーすればいいと考えるべきなのです。

間違えても満点を狙うような学習は、目的を達成するという意味では必要ありません。

介護の仕事をしながら、眠い目を擦り勉強している多くの介護スタッフの方々は、基本を先ず間違えないことを肝に銘じましょう。

意外にも合格点は72点以上だった!?

第31回の試験問題は、平年よりも難しかったということでしょう。

一応の目安が75点とされるので、3点分修正されたということになります。

「人間の尊厳と自立」

問1 ホームヘルパーは何を言うべきか?

在宅を希望し、できるだけ自分でしたいと思っている人からの不安の訴えに対応するものなので、3番が正解。

得点するべき問題

問2 フランクルが提唱した「価値」の説明として適したものは?

正直なところ、このフランクルさんを知りませんでした。ただ、「価値」の説明として「死と愛」というタイトルから想像した時に、愛の普遍性がある一方で、生物故の寿命との関係に触れていると考えました。

その時に選択肢2がドンピシャだったので選択。正解も2番でした。

場合によっては間違えてもしかない問題でしょう。

人間関係とコミュニケーション

問3 介護施設に戸惑う利用者への対応

正解は1番。

一方的なコミュニケーションにならないように利用者との双方向のやり取りが意図されている。

しかし、こみちはこの手の問題が不得手で、「生活史への尊重」を選んでしまいました。

理由は、一人暮らしが長く、今まで人との会話を頻繁にしていなかったという「生活習慣」を踏まえて、少し距離を保ちながら接しようとしたと思ったからです。

ただ、問題文にも記述がありますが、すでに会話中の状況での「相槌」が意味する意図なので、それは相手からの発言を待つ相互のコミュニケーションとなるでしょう。

これも正解しておきたい問題でしょう。

問4 聴覚障害のある利用者との筆談によるコミュニケーション

その利点として、キーワード化して、意思疎通をスムーズにするという目的を理解しているかが問われました。

ただ、この部分もこみちの実体験としては、ある程度の内容は筆談よりも仕草で伝わるので、筆談はもう少し込み入った内容の時に使います。

感覚の違いによっては、キーワード化するという発想に繋がらないこともあるでしょう。

ちなみに正解は5番。

少し難しく感じました。

「社会の理解」

問5 「家族」の機能とは何か?

「家族」には、以下の四つの機能があります。

それが、生命維持、生活維持、パーソナリティの維持、ケアの維持と言われます。

生命と生活の違いは、個々の家族の命に関わることなのか、生活、つまり社会とのつながりが含む暮らしの維持なのかではないでしょうか。

そのように考えると、衣食住の中で生命に密着している食に対し、衣と住は生活に分類されるでしょう。

家族という枠組みの中でパーソナリティの維持とは、具体的に何を指すのでしょうか。

こみちとしては、子育てのような成長を伴う心と身体の成熟化によってパーソナリティが形成されると想像しました。

しかし、選択肢にあるのは社会化によってパーソナリティが安定化するということと問われていますが、それは違います。

そして、5番の選択肢には、介護を必要とする人を家族が支えるという行為がケア機能とされ、内容も正しいので正解となります。

問6 「地域共生社会」が目指しているのは?

厚生省が掲げるコンセプトですが、具体的に知らなくても地域共生社会という漢字から想像できるかもしれません。

問7 特定非営利活動法人(NPO法人)に関する正しい記述とは?

介護などの分野でも、NPO法人という団体の活躍をニュースなどで耳にすることがあります。

ここで、少し深掘りしておくなら、NPOとは「non-profit organization」の頭文字を取っていて、特に「profit(利益)」を目的としていない(配分することは可能)団体であることが特徴です。

つまり、みんなのために働く組織で、それが一般的な会社のように利益のためではないということがポイントです。

さらにNPO法人となると、法人格を持っている(権利の主体者に組織としてなれる)のが特徴で、特定非営利活動促進法に基づいた法人となります。

さらにさらに認定特定非営利活動法人制度によって、NPO法人の中でも特に認定を受けた団体に対して寄付することで税制面での優遇措置を受けられることで、その法人がより活躍資金を調達しやすいように整備されたりもします。

以上の知識があれば、今回の問題に迷わず正解できたはずで、正解は4番です。

こみちはたまたま正解しましたが、NPO、NPO法人、認定NPO法人の明確な違いまで理解していなかったので、今回の深掘りでまた知識が増えました。

問8 「育児・介護休業法」で適切なものは?

育児・介護休業法でポイントになるのは、正社員だけでなくパートタイムでも一定の条件を満たしていれば休業給付金が受け取れます。

「給付金」なので、その出どころは税金です。

それ故に、給付金をもらいながら就労する場合、それ以前の8割以下の金額でなければいけません。

また、給付金の申請は子どもが一歳未満と時に限られていて、雇用保険に加入していることも必須です。

つまり、個人事業主のような方は申請できないことになります。

その金額は就労していた頃の約67%とされていて、出産後8週後から原則として子どもが一歳になるまで「育児休暇給付金」を受け取ることが可能です。

では出産時にはどうなるのでしょうか。

この場合、産休という扱いになり、育児休が雇用保険であるのに対し、産休は健康保険によって出産前6週間と出産後の8週間を期間として、約67%に相当する金額を受け取れます。

では問題で問われた内容を確認してみましょう。

契約社員であっても条件を満たしていれば給付金を受け取れます。

介護休業について、連続する必要はないので設問に合致しません。

雇用主の給与給付が義務付けられてはいません。

最後の選択肢、介護休業の対象者が適合しているので、5番が正解となります。

問11 2018年に実施された介護保険制度とは?

介護保険制度の歴史が出題されているので、ここで少し知識を深掘りしておきましょう。

2000年に施行された介護保険制度ですが、1960年代から老人福祉の対策が始まっていました。

それまでの老人福祉には、利用者側でサービスを選択できないことや収入面での調査などもあって、利用に抵抗感もありました。

また、一般の病棟が介護目的に使用されるなど、コストや目的の面で改善が急務だったことも否めません。

そんな社会的な背景もあって始まった介護保険制度ですが、実情に合わせた見直しも必要となり、2005年に介護給付だけでなく予防給付も創設され、介護を必要としない暮らしに力を入れます。

また、介護施設で行う食事や居住費を給付対象から除外しました。

2008年、介護サービスを提供する事業者に対する不正を防止するなど、適切な運営管理を強化しました。

2011年、地域包括ケアシステムが導入され、医療と介護の連携、24時間対応の定期巡回サービス、介護士による喀たん吸引など、施設ありきの介護ではなく、地域という考え方で介護を見直します。

2017年、高齢者の自立支援、重度化の防止、地域共生社会の実現など、持続可能な介護サービスの在り方が盛り込まれました。

問題にも問われた介護医療院は、2018年に創設されました。

介護医療院は、長期的な医療ケアと介護ケアを併せて提供できる施設です。さらに医療ケアに比重を置く介護療養型医療施設や、在宅復帰を目指しているリハビリ等の提供も行う介護老人保健施設とも異なります。

介護療養型医療施設の廃止が決定しているので、在宅復帰が見込める介護老人保健施設では難しい利用者も安心して入所できる施設と言えます。

問12 2018年に改正された介護保険制度を選択する

施設での食費や居住費が介護保険の対象外となっていますが、それは2018年ではなく、2005年の時。

3割負担は2018年から始まっているので、正解は5番です。

問13 2016年の「障害者総合支援法」の改正内容を答える問題

折角なので、障害者総合支援法の経緯を確認しておきましょう。

まず、戦前や戦中の障害者は、現在でも続く家族によるサポートが基本とされ、救護法などによって救済を受けるに過ぎませんでした。

それが戦後の敗戦を機に、生活保護法(1946年)、児童福祉法(1947年)、身体障害者法(1949年)福祉三法が施行されます。

さらに民間の福祉事業者向けに社会福祉事業法(1951年)も創設されました。

学校教育法(1947年)により、これまで教育に対象に入らなかった障害児も教育を受けることができるようになりました。

1993年に障害者基本法が作られるのですが、この法律は心身障害者対策基本法の改正で誕生し、国や地方公共団体の責務を示したものです。

2003年になり、高齢者介護同様に利用者がサービスを選ぶシステムに変更されます。

2006年に障害者自立支援法となり、身体、知的、精神を一元化すると共に、市町村による施行へと変更されました。

そして、2012年に障害者総合支援法となります。

対象となるのは、18歳以上の障害を持つ方です。

18歳未満に関しては、児童福祉法があります。

障害者総合支援法が、障害者にとっての根幹となる法律であることは理解できました。

そして、その内容にも触れておくと、「相談支援」というものに行き付きます。

この相談支援には、市町村が行う「特定相談支援事業」の他、都道府県の知事から指定を受ける「一般相談支援事業」があります。

具体的な相談内容として、市町村では計画相談支援があり、例えばサービスを受ける計画作成もここで行います。また、基本相談支援というものもあって、幅広い相談窓口となります。

都道府県知事からの指定で行う一般相談支援事業では、既に施設の利用者が在宅に戻る相談「地域移行相談」や一人暮らしをする障害者との連絡などのサポート相談を行う「地域定着事業」があります。

ポイントとして、一人暮らしを始めたサポートであるために、グループホームなどの施設に移行しても対象とはなりません。

問13でポイントは障害者総合支援法が18歳以上を対象としていることから、2又は3以外は内容的に除外できます。

また、2の内容は地域定着事業の内容であるので正解となります。

問16 社会福祉法人に関する問題

社会福祉法人は、社会福祉法の定めに従う必要があります。設立までに2年以上掛かることも多く、その事業は福祉系に限られます。

一方で、NPO法人を設立した場合、その事業内容は予め定められた20種類の項目のいずれかに該当しなければいけません。

また社会福祉法人に比べて設立条件が簡単なこともメリットです。

以上が社会の理解までの内容となり、長くなったので一度ページを区切りたいと思います。


第34回介護福祉士試験に向けて 第31回の反省と確認 「はじめに」

 第31回介護福祉士試験を解いてみた!

第31回介護福祉士試験は、3年前に実施された国家試験となります。

今回の印象としては、難しく感じました。

何かこれまで勉強して来た内容とは出題傾向異なる気がして、確信を持って選択出来なかったですし、合格目標75点以上に到達できていないかもという不安もありました。

いつものように全問に取り組み、一気に採点する形をとりました。

結果は94点

正解率は約75%でした。

結果的には第32回のテストよりも得点できたことになります。

しかし、目標としている100点超えは叶いませんでした。

また苦手なカテゴリも明確になり、もう試験までそんなに時間は残されていませんが、早急に対応したいと思います。

苦手分野は「障害の理解」

コンスタントに得点できる介護過程に加えて、今回はこころとからだのしくみ、医療的ケアなど、第32回のテストでは振るわなかったカテゴリができました。

次回の投稿では、全問を振り返りながら、特に気になる問題について調べていきたいと思います。

同じ受験生の皆さん、コロナの件では不安もありますが、一緒に乗り越えて次の一歩に繋げましょう!