そもそも「電験3種」とはどんな資格なのだろうか?
正式名称は、「第三種電気主任技術者」というらしいです。
電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物の主任技術者になることができます。
具体的な仕事と言うのが、事務用電気工作物(例えばショッピングセンターやビジネスビルなど)に設置されている電気設備の保守や管理になります。
この保守や管理を担当するには、「電気主任技術者」の資格が不可欠なのです。
もう少し調べたところ、「電験3種」という資格には、「1種」や「2種」という上級資格もあります。
しかし、大型の変電所などを除けば、「電験3種」で概ねカバーできるようです。
ここまでで感じたこと
保守や管理と聞いて、こみちは介護の仕事を思い出しました。
なぜなら、電験3種の仕事が、ビルを相手にするからです。
稼働しているビルが24時間356日動いているとすれば、仕事も24時間体制ということになり、介護のように夜勤もあると思ったからです。
シフト制の勤務となれば、急に休むこともできません。
その辺りは、介護同様に健康面で気を使う部分ではないかと想像します。
勉強を始める前に気になることは
ここ数年の合格率が、10%以下を推移しています。
10%以下というと、宅建や行政書士よりも難しい状況です。
となると、取得した後の「安定度」がどれだけ見込めるかがポイントとなります。
こみちとしては、「60歳以降も安定して働けること」が仕事選びの条件です。
こみちの場合には未経験からの挑戦になるので、中高年でも採用されることも重要です。
現時点での求人条件を調べてみると、正社員の他、派遣という雇用もありました。
また、正社員の場合には年齢制限や実務経験を求めるケースも少なくないようです。
シフト制を採用している場合には夜勤帯勤務もあるようですが、保守点検業務の場合でも日勤帯のみもあります。
このあたりは、就活時期にどれだけ自分の希望に合った条件と巡り合えるかがポイントでしょう。
提示されている「月収」は、25万円〜35万円ほど。正社員の場合には「賞与」が出ることもあります。
実務経験が問われることが多いので、未経験の場合にはヤル気をどれだけ買ってもらえるかがポイントでしょう。
そうなると、中高年でもできれば40代の内に資格取得して、転職へと繋げたい資格となるのでしょうか。
介護職と比べてどうだろう…
介護職でも、常勤スタッフとなって夜勤帯勤務も行えば、月収25万円を超えることは難しくありません。
しかし、介護は利用者と密接に関わるので、勤務中も絶えず細々と仕事があります。
一方で、ビルの保守や管理の場合、トラブルが発生した後のフロー(何をどうすれば良いのかという流れ)がしっかりしていれば、事務ワークがあるものの、時間的な余裕は介護ほどではないでしょう。
中高年からシニアになって行くことを考えると、「電験3種」の資格取得は無駄ではありません。
例えば介護職をしながら「電験3種」の勉強をはじめてみるのも悪い選択ではないでしょう。
介護なら、排せつや入浴までできれば、いつでも現場復帰できるはずで、保険としても将来的に大きな魅力があります。
また、「電験3種」には、大きく4つの試験項目がありますが、3年以内であればそれぞれを別々にクリアーしても良いそうです。
その場合には、合格率も20%を超えるようで、電気系の勉強が苦にならない中高年にオススメの資格でしょう。