介護の仕事をいくら貰えたらできますか?
介護の仕事は、資格によっても格差が設けられています。
特に国家資格となる「介護福祉士」と認定資格となる「実務者研修」「初任者研修」の差は大きいでしょう。
資格に有無を問わず、介護施設の思いからすると「排せつ、入浴、食事、誘導」等の支援をすべて行えるか否かは大きなポイントとされます。
なぜなら、これらの支援ができない場合、報酬単価のアップが期待される「夜間帯の勤務」が難しくなるからです。
また、介護の仕事は地域によっても異なります。
やはり東京や神奈川などでは、他の地域に比べても好条件を出している施設も目にします。
もちろん、高額報酬を出すからには、施設側の要望も上がります。
介護の仕事は、「現場仕事」というイメージを持つかも知れませんが、以前は多かった「学歴不問」から「高卒、大卒」者を条件にしている施設も目にします。
夜勤帯の勤務は2パターンある!?
施設によっても、夜勤帯勤務の時間は異なります。
一般的には、2パターンあって、通常勤務同様の「8時間」と夕方から朝までをカバーする「16時間」となります。
8時間勤務の場合、夜の10時くらいに仕事を始め、朝7時まで働くようなシフトです。
通常と同じ8時間勤務なのですが、翌日が休日というケースも多くなります。
夜間働いて帰宅するので、仮眠いてしまうと休日が潰れてしまうという悩みも多いようです。
一方の「16時間勤務」の夜勤は、2回分の勤務を連続させた扱いになります。
つまり、夜勤を終えた朝から次の日までは「明け休み」と呼ばれ、休みなのですが「休日」としてカウントされません。
例えるなら、日勤を終えて帰宅し、夕方から朝まで自由時間なのと同じ扱いです。
16時間夜勤の翌日に休みを入れると、丸2日休んだ感覚になるので、働きやすいという介護士もいます。
その分、同時に16時間(2日分)働くので、好みは別れますが。
8時間夜勤にしろ、16時間夜勤にしろ、夜間・深夜の勤務となるので、労働基準法の定めによる「深夜割増」報酬を得られます。
この「深夜割増」は、午後10から翌朝5時までの時間帯の労働に対し、通常の25%アップで報酬を支払わなければいけないというもの。
つまり、時給1000円で働く人なら、午後10時から翌朝5時までは1250円にアップされます。
これは法的に定められたもので、施設側で支払いを拒むことはできないのがポイントです。
また、夜間勤務で「夜勤手当て」を出してくれる施設もありますが、この報酬が「深夜割増」なのか、別途「手当て」なのかは施設によって異なります。
仮に、時給1000円で午後10時から翌朝7時まで、1時間休憩で勤務した場合、日勤よりも1250円分多く報酬を受けられる計算です。
「夜間手当て」の多くが、3000円から1万円前後なので、この「深夜割増」分を含んでいると考えるのが一般的なのかも知れません。
いずれにしても、介護職でしっかりと稼ぐ方法の1つは、「夜勤手当て」をゲットすることと言えそうです。
介護の求人で多いのは込み込み月収
多くの介護職系求人では、込み込み金額が提示されています。
月収の内訳は、「基本給」+「資格給」+「夜勤手当て」+「皆勤手当」などです。
交通費などは個人差があるので、求人条件に含まれていないケースが多いでしょう。
そこで、月収30万円。夜勤が月に「5回」。一回の夜勤手当て「1万円」。皆勤手当「1万円」という求人の場合、夜勤手当てと皆勤手当の合計額が6万円になることが分かります。
つまり、基本給と資格給で、24万円が支払われる計算です。
なぜこんな計算をするのかというと、「賞与」は「基本給」をベースに算出されるからです。
夜勤手当てなどが高額に設定され、基本給が抑えられた会社の場合、夜勤勤務をたくさんした方が稼げることになります。
逆に、日勤だけだと基本給がベースなので、思うように稼ぐことができないことも考えられます。
つまり、求人条件をトータル金額だけで判断せずに、基本給や手当てに分割して比べてみましょう。
特に未経験者の場合には、すぐに夜勤勤務に入れないこともあります。
そうなると、日勤(基本給+資格手当て)だけになってしまい、提示された金額と差が生じてしまうことも珍しくありません。
介護職に多い4週8休!?
シフト制勤務を採用している業界に多い休みの表示方法に「4週8休」や「4週7休」というものがあります。
1週間単位で見れば、「4週8休」なら、曜日は分からないものの「2日間」は休みをもらえる計算になります。
同じ正社員として採用される場合、「4週7休」では週休2日ではなく、勤務して半年後にもらえる有給休暇で、休日を補います。
つまり、「4週8休」の場合、「4週7休」よりも勤務日数が少なくなるので、月収換算で2万円前後は少なくなって当然です。
月収が高額だけど、夜勤手当てや皆勤手当が高めに設定され、「4週7休」という条件なら、休まずに夜勤もしっかりと熟せる人がオススメとなります。
このように、求人条件を見てみると、その施設がどんな人材を求めているのかが予測できます。