介護士になるとどんな未来像が得られるのか?
介護士として働く場合、通常は約2ヶ月で取得できる「介護職員初任者研修」以上の研修が必要です。
この研修を受けることで、「介護保険制度」「ケアプラン」「ケアマネ」「自立支援」など、介護サービスを提供するために必要となりそうなワードや理念を学ぶことができます。
もちろん、場合によれば、無資格の段階でも施設で働くことができますが、注意点として「そのサービス」が本当に有効なのか判断できません。
実は介護サービスというのは、とても大きな改革の中にあって、ひと昔前までは当たり前だった介助が見直されていたりします。
ベテラン介護士の中には、悪気こそないにしても、改革された理念や技術を知らずに、かつての「サービス」をそのまま提供しているということもあります。
だからこそ、これから介護士として働く人は、「初任者研修」や「実務者研修」を受けて、最新の介護サービスを学ぶことが大切なのです。
そんな風に介護の知識や技術に触れると、施設で介護士として働き始めることができます。
都心部の介護施設では、年収ベースで400万円近い金額を提示することもあり、ヤル気次第ではしっかりと稼ぐことができるでしょう。
また地方都市の場合でも、300万円の壁を超えることは十分に可能です。
何よりも安定して稼ぐことができれば、自身のライフプランも立てやすくなり、生活の安定が得られます。
また、未経験者でも、頑張り次第で半年くらい経てば仕事を覚えるので、仕事への不安も無くなるでしょう。
仕事に慣れた頃には、追加の手当てが受けられる「夜勤」にもデビューできます。
一般的な目安として、一回の夜勤で数千円から1万円近い金額の手当てが入るので、月に数回夜勤出られれば、月の稼ぎも数万円変わってくるはずです。
勤務時間がその日ごとに違ってくるのは体には負担ですが、中高年の方で仕事を探したい人なら知っていて損はないでしょう。
いかに「初任者研修」を終えるか?
初任者研修を受ける方法は、介護系の学校などを利用することになります。
インターネットなどで検索すれば、お住まいの地域にもあるはずです。
そんな初任者研修ですが、他にも受ける方法はあって、派遣会社などに登録し勤務しながら取得できたり、ハローワークを通じて「職業訓練」という形で学ぶこともできます。
通学と通信のような違いもありますが、未経験者なら「通学」がオススメです。
その理由として、未経験者の場合には講師にいろんな質問が可能だからです。
介護サービスを提供することは、「接客業」という位置づけでもありますし、「福祉系」や「医療系」でもあります。
つまり、介護はいろいろと複合的な理解が問われる仕事で、「何かをしていれば良い」ということはありません。
利用者の人生最期に直面することもあるほどです。
その意味では、「未経験者」だから「変わらない」では済まされないことも起こり得ます。
そんな時を考えて、介護士の役割に理解を深めることが大切なのです。
いずれにしても、「初任者研修」なら2ヶ月ほどで必要な過程を学びます。
印象としてはかなり「駆け足」で学習は進んで行くでしょう。
それでも、ベースができることで、実際に介護士として働き始めてからも、現場経験が介護士として自身を成長させてくれます。
これがもしも、全く予備知識無しの場合、何のために「そうしたのか?」考えるきっかけも生まれません。
初めて働く人は「3ヶ月」我慢してみる!
異業種から介護士になった場合、毎日が新しい経験の連続でしょう。
それだけに、入職後に違和感を感じることもあります。
現役の介護士であるこみちもそうでした。
初めて施設に来て、3日目くらいには失敗したかもと思いました。
しかし、また1から就活をしても、ひと月くらいはあっという間に経過するので、本当に耐えきれなくなるまで頑張ってみようと思って働いていました。
こみちの場合は、時間毎にしなければいけない作業をリスト化して、毎日メモを確認しながら働きました。
慣れてくればメモ見なくても、次にする仕事が分かるので、誰かに指示を受けなくても自分で考えて動けるようになります。
介護士になって良かったこと!
利用者の方は、みんな親切です。
怒ったりすることもあるのですが、その理由はとても明確です。
介護士が動いてくれなかった時や、利用者自身が誤解していた時など、その理由をすり合わせれば相手は納得し、また笑顔に戻ります。
「そんなに上手く行く?」と思うかもしれませんが、そこは利用者との信頼関係が大きく影響します。
なぜ「そんな風に利用者が言ったのか?」と考えることで、介護士としても学ぶことができます。
それはある意味で「初任者研修」で学んだこととは違うかもしれません。
しかし、初任者研修での知識があることで、「現場」を理解できるはずです。
アットホームな雰囲気の中で働きながら、利用者を支えることもできる仕事なので、やりがいもありますし、人生最期の時を一緒に過ごすことができます。
こみち自身も悲しい別れを何度か経験しました。
そしてまた、一緒に過ごした思い出は、何ものにも変えられません。