「AI」ができないことを探す
どんなに有能な「AI」になっても、「私」本人にはなれません。
「AI」に任せれば、返信や文章作成、作曲にプログラミング、翻訳なんかもできるでしょう。
サラリーマンにとって、もっと言えば税理士や弁護士、さらには小説家やシナリオ作家、作詞家まで従来の業務と被る可能性があります。
3日の仕事を掛ければ人間の方がより高度な回答を出せるかもしれませんが、一瞬、または数分で直ぐに回答が欲しい時にAIはそれに応えてくれるでしょう。
ポイントは、熟考しなければいけない程のことが、どれだけ今の日常生活にあるのかということ。
それなりの解決でも十分なら、AIで事足りてしまいます。
そこはもう否定できません。
ただ、例えば不動産投資などにAIが使えるのかを考えた時に、分析できる結果を瞬時に欲しいのかと想像すると、それこそ少しくらい考える時間設けても困ることはなさそうです。
それよりも、「情報」や「データ」で従来の予測を超えることがAIにできるものか分かりません。
と言うのも、一般的に流通する商品とは異なり、不動産は同じ状況のものがいくつもあるのではなく、その場所にあるのはその建物だけです。
そうなると、立地や築年数、内外装の傷み具合や間取りなど、不動産として一般的に考慮するべきポイントを外しては考えられません。
それはつまり、ある集団の中から一番有能な人をAIが選べるか似ていて、「有能」をどう理解するのか、「有能」なら本当に成果を上げられるのかなど、さまざまな疑問が浮かびます。
つまり、感覚的な部分というのは、データでは解決できないものです。
AIがどれだけ有能になっても、そのような判断を正確に行うのは将来的にも難しいでしょう。
と言うのも、人間はそんな判断をどう解決しているのか考えると、実は有能ではない人を選ぶこともあるはずです。
でも実際にコミュニケーションを通して、互いが協力することで成果を上げる方法に近づきます。
これは判断した時で全てを決定しているのではなく、その後によって目標や目的が達成できるようにするのです。
つまり、唯一無二の作業は替えが利きませんが、一般的な業務は人が変わっても大きく変化するものではありません。
そう考えると、有能であることが最も大切なことではなく、職場馴染める人柄であることの方がよほど重視されます。
仮に将来、AIが現場リーダーで全ても指揮をAIが行うようになって、AIがメンバーを選ぶ時代になれば、また選考基準も今とは異なります。
海外で始まっている物価高の波
アメリカなどでは、急激な物価高で賃料も数倍になり、住まいを奪われてしまう人もいるそうです。
かと言って働いていない訳ではなく、日本以上に平均の報酬は高くても、それ以上に物価が高騰しているということのようです。
これはこみちが思うことですが、ある一定の資産家が増えると、彼らは「投資」で楽に稼ぐ方法を導きます。
商品やサービスだけではなく、我々の労働力も同様に、投資の利益を判断する材料になるのです。
例えば、我々の暮らしがあって、働き方があるのなら、物価高も生活を脅かすものにはなりません。
でも海外で起こっている今の物価高は、一般人の生活さえも奪う程のスピードです。
投資で利益を確保することが前提にあって、そこから我々の仕事も決定されていく。
そうなれば、労働賃金もその範囲内でしか考えられないので、高騰する物価を後追いするしかありません。
そうなってしまうと、30年の長期ローンなどは組みたくない人も多く、住宅を購入することに躊躇い、でも海外のように短期間で賃料が数倍になるということもあれば、最悪は住まいを失ってしまいます。
それらの現状を考えると、これからの仕事選びは、2つの柱で計画しなければいけません。
1つは今の生活のため。そしてもう1つが投資優先で展開される社会に乗るためです。
以前なら、中高年が選ぶ職業をどう考えるかが重要でした。
長く使える資格とか、稼ぎやすい職業とか。
でもそれではもう難しいのが見えています。
仕事や資格ではなく、膨らみ続ける市場に投資して、資産を増やす立場になることです。
大儲けするためではなく、生活水準が急速に上がる時代に乗り遅れない防衛策です。
定職を手放さない!
中高年の生き方として、定職を安易に手放しては挽回できなくなる可能性の方が高いでしょう。
例えば何か自分で経営したいと思っても、これだけ物価高の時代なので、考え方も見直しが必要です。
例えばラーメン屋を経営し、原材料や人件費などから一杯1000円では経営が難しく、1200円で採算が見込めたとして、問題はそれで客が集まるかと言うこと。
意外と美味しいも大切ですが、集客できなければ意味がありません。
そして、このポイントって上手い下手が顕著に現れます。
サラリーマンの場合、仕事が与えられて、それをこなすことで稼ぐことができます。
サラリーマン時代、「こんな仕事なんてやってられない」なんて不満も言えますが、独立すれば煩わしさもなくなりますが、仕事も当たり前にはもらえません。
だからこそ、定職があるなら、安易に手放さないことです。
働かせてくれるなら、その好意に甘えましょう。
その上で、市場に置き去りにされないポジションを得るために、波に乗るための資金を使いましょう。
そして、残された時間を使って、市場でどんな流れがあって、どこにニーズが集まっているのか徹底的に調べることでしょう。
それは多分、庶民感覚とは違うもので、投資家たちが好む場所を先に見つけることが求められるように思います。