ガッチリマンデーで紹介されていた「note」というサービスを知って思うこと

 働き方の基本

「誰かのために役立つために」ということが働き方の基本だと思う。

家の中で身の回りの整理整頓としても、家族は喜んでくれるかもしれないけれど、それだけでは「働く」にはならない。

でも、「誰かの役に立つために」というフィルターをつけると、そんな些細な行為もビジネスへと展開できる。

例えば、整理整頓術。

「術」にして、そのノウハウとしてまとめることができれば、それはもう個人や家族だけのものではなく、もっと多くの人に役立つものへと変わる。

インテリアコーデ

整理整頓術があるなら、収納に長けたインテリアも役立つのではないか。

「おしゃれ」はかっこいいものという感性に訴えるものだけではなく、日々の暮らしをより豊かなにしてくれるアクセントとして考え、インテリアコーデを提案していく方法だ。

家族目を向けるなら、性別や年齢などで変化する生き方の心地よさ。

例えば高齢者が感じる悩みに特化し、その解消に向けたアイテムをまとめてみる。

ビンの蓋を開けづらいと感じるなどもよくある話で、そんな日常生活のちょっとした悩みをテーマとして広げるのだ。

なぜ会社員として働くのか?

朝、慌ただしく身支度をして、満員電車に揺られて職場へと急ぐ。

体もそうだが、心はもっと疲れていて、「休みたいなぁ」と葛藤しながら電車の窓から流れる景色を眺めている。

「そうだ。起業しよう!」

漠然と思い立ち、会社を辞める。

それがキッカケで、新しい生き方を手に入れる人もいるし、「会社員だった意味」に気づく人もいる。

冒頭に紹介した「誰かのために役立つ」ということ感性や興味は、同じことや似たことをしてもちょっとした違いで必要とされ、またされなかったりする。

例えば、集団面接の会場で、面接官を数日間ずっと続けていると、相手が座っただけである程度の結果が予測できるようになるだろう。

少なくとも、「採用」という結果を伝えるべき相手がどうかというは、割と簡単に見分けられてしまう。

完璧に一回の間違いもなくということではなく、「こんな仕草をする人は」という共通点がおおよその結果を予測させるからだ。

そこで、「人は見た目の10秒で決まる」と思って、ファッションに気を使っても、実は見分けているポイントが別にあれば、それだけでは解消されない。

何が言いたいのかというと、「どこをどう直せばいいのか?」という「核心部分」こそ大切なことで、何かを知って起業しても上手く行く人と行かない人が出てしまうのは、偶然のことではなくて、でもその改善策というのはできない人はずっとできないし、できるようになるまでに何年も掛かる。

会社員として働くとは、会社が提供してくれる「職場」を使って、「役立つことをする」ためにある。

起業するとどうやって役立つのかを考えなければいけないけれど、会社員ならそこを省けるのだ。

これが数年間、会社で経理部にいて、業務の流れを大体覚えたとしよう。

「この経験って役立つのではないか?」と思い、起業したいと夢が広がったとする。

でも忘れてはいけないことが、「場を提供されて働いていた」という会社員での立場だ。

これが独立してとなれば、提供されていた環境を自身で再構築しなければいけない。

これもさっきの話と同じで、「経理の経験」というのは近くにはいなくても、国内という単位で見れば何万人もが知っていて、きっと自分よりももっと詳しい人が1万人以上いる。

しかも、「知りたい」と思う人が「誰から聞きたいのか?」と考えた時に、「数年間の職場経験」にどれだけ価値を見出せるのかということ。

そこで「税理士資格を取得しよう」と思い立ち、それを特徴にできないかと考えても、それを既にしている人もたくさんいて、その中で結果を出した人と出せない人が選別される。

既に核心部分を知っているなら別だが、模索しながら探そうとするなら、最低でも5年、一般的には10年くらいの期間を考えて、会社員時代に必要そうな準備をしておくことだ。

先の経理という話なら、資格取得のような思いつきそうなポイントは着実にクリアしておきたい。

なぜなら、会社員という立場は、場を提供されていて、評価されやすい。

より深い知識、役立つ知識を身につけることで、社内でも評価されるかもしれない。

会社は辞めるだけの一択ではない!?

会社員か起業か?

そんな二択ではなくて、例えば会社を辞めた後もそれまで勤務した会社と縁を持つことはできる。

会社員時代に担当していた業務を退職後にも外部スタッフとして関わることができるからだ。

これまでが月収のような評価だとするなら、時間給や成果給という方法で勤務することができる。

独立してまだ十分に仕事を確保できない時に、確実に仕事を受けられるからとてもありがたい方法だろう。

それだって何年かの勤務を通じてできた信頼や実績の結果で、その価値は誰にも使えるものではなく、独立して新たに営業してよく分かる有り難さの1つだったりする。

さらに言えば、「会社を辞めます」と会社に伝えた時に、会社の経営者の多くは「辞めてもどこかで頑張って欲しい」と思うはずだ。

というのも、独立して働くことの難しさを肌身で知るし、経営者となってからも苦労は絶えない。

そして辞めて行く従業員がいた時に、辞めてしまう寂しさもあるが、それまで経験を活かして活躍して欲しいとも思うもの。

経理経験を捨てて、今度は製造業、さらにその次は飲食でと職を転々として、結果的に「場を与えられないと働けない人」になってしまわないことをどこかで願っているからだ。

会社員時代、「言われたことだけしてはいけない」と耳しなかっただろうか。

思いついたことを上司に提案して、あっさりと却下されてしまうかもしれない。

でも、世間に出て営業するよりも、相手はもっと近い存在で、そもそも話を聞いてくれるところから始まる。

この差は大きい。

そして、自身が提案したことが会社に採用されることで、「核心部分」に近づくことができる。

「独立してから何ができるのか?」ではなく、会社員時代からそれを見据えて働くことで、会社に残る選択も起業する選択も選べる立場になれる。

ガッチリマンデーで紹介されていた「note」というサービスを知って、面白いサービスだと思った反面、やはり問われているのは同じことに思える。

どの分野で記事を書くのかよりも、どう「核心部分」に寄せて書ける準備をして来たのかということ。

じゃあ始めようで、偶然に当たることはあっても、それを継続させるにはやはり準備があってこそだろう。

「だよなぁ」と思ってしまうこみちがいて、自分に何ができるのかをまた考えてみたりしている。