「できること」を助ける介護であるために
例えば「食べる」ことしかできない人。
そんな人は、買い物ができない、料理ができない、洗い物ができない。そしてそもそも買うお金がない。
できない部分を支えるのが介護です。
ではそれらをカバーするだけが介護なのかという話。
何を言いたいのかというと、買い物や料理、洗い物を誰かがした時に、その労力や時間は全て介護として無償化するのか、その代償としてその人にできることを別の形で担わせるのかということ。
というのも、買い物ができないと言っても、車を運転できないからなのか、歩けないからなのか、もう少し理由を細かく見ると何かできない理由があります。
なので、できないとしても、買い物を一緒に行き、杖をついて歩いてもらうなどの方法だって無いわけではありません。
逆を言えば、介護する側も全て任された方が絶対に簡単で、逆に部分的に相手のできる部分を残すには、準備や段取りが複雑になります。
買い物するだけなら簡単ですが、ゆっくりしか歩けない、長くは歩けない人を連れて行くなら、同じ買い物でも段取りが全く異なるからです。
つまり、自立支援の難しいところは、その人らしさをどこまで支えるのかでしょう。
食べるしかできないなら、それ以外を支援する方がずっと簡単で、逆にまだできるかもしれない部分を少しでも探して、残して行くことが介護を難しくします。