小さな「得」と大きな「損」の話

 小さな「得」と大きな「損」

小さな「得」の代表例は、「プライド」を通した結果です。

経験や実績から生まれた「プライド」は、時に生きていくための大切な支えにもなるからです。

しかし、残念ですが「プライド」を意図的に死守したことで、結果が良くなることは珍しい話。

多くの場合、プライドのようなこだわりは良い結果のためには含まない方がいいはずです。

というのも、小さな「得」は、生きる中で些細な成功体験ですが、それを100個、1000個と積み重ねても、大きな成果には届きません。

なぜなら、その小さな得は、自身が想像する以上にとても小さいものだからです。

では大きな「損」とはどんなものがあるでしょうか。

このブログは中高年向けの記事がメインなので、そんな方たちが身近に体験したことから例を挙げると「仕事を失う」ようなことを指します。

例えば、大手企業に勤務していた方が、定年退職をして第二の仕事を近所で探しているとしましょう。

大手企業で働いていた感覚で、労働と対価をイメージしていると、第二の仕事探してかなり苦戦することになります。

理由はとてもシンプルで、世間的にお願いしたい仕事の多くは、面倒で手間の掛かる作業だからです。

「こんなに大変な仕事なのに、なぜこんなに対価が安いのか?」

そう感じるのは、最初に条件が有利な大企業の社員になったからで、関連会社や下請け会社があなたの代わりに頑張って面倒な仕事をこなしてくれていたからです。

そして、そんな大企業の看板を失ってしまうと、あなたも他の方々同様に、面倒で大変な仕事をこなさなければいけません。

つまり、大きな「損」とは、目の前仕事を選ぶ時に、そもそもどんな社会に足しているのかという話で、それが変わってしまうと個人の能力や経験は、もはや無かったに等しいくらい評価も変わります。

そのことに気づかないまま、プライドだけが残り、こんなはずではなかったと思ってしまうと、折角の幸福だった人生がとても未来に希望のない生活へ変わってしまうでしょう。

ここまでの話を簡単にまとめると、小さなどうでもいいことにこだわって、その結果、大きな簡単には譲ってはいけないことを失ってしまってはいけないのだという話です。