第34回介護福祉士試験に向けて 第31回の反省と確認 「後編」

今回は介護福祉士試験第31回の最終回

こころとからだのしくみ、医療的ケア、総合問題を一緒に確認したいと思います。

問97 ライチャードによる老年期の性格類型で「円熟期」に該当するのは何か?

確か、実務者研修のテキストで見たように思うレベルですが、「円熟期」と思える老人の姿を考えた時に、きっとこれまでの人生を振り返り、どこか満たされた達成感や達観した境地に立っていることを想像しませんか。

無理をして若い頃の自分を目指すこともないでしょうし、誰かの助けをいつも望む依存体質でもないことが分かります。

正解は2番の「そのままを受け入れる」という選択肢を選べればいいみたいです。

問98 各臓器と説明が適切なものは?

肝臓には、蛋白質の合成、栄養の貯蔵、有害物質の解毒分解、消化に不可欠な胆汁の合成と分泌などの機能があります。

ここで、消化と吸収を分けた時、口から摂取した食べ物は食道から胃への移動し、タンパク質の分解酵素「ペプシン」などの消化液が使用されます。

その後まだ分解されていない食べ物は小腸へと送られますが、小腸には十二指腸、空腸、回腸に分けられ、胆管と膵管が接続されています。

これらの管からは胆汁、膵液が流れ込み、消化されます。

小腸の役割は食べ物の最終的な消化をすることで、脂質はリンパ管、糖質とタンパク質は血液を通り、門脈から肝臓へと送られます。

つまり、肝臓の役割の1つが、この小腸から送られた糖やタンパク質を蓄えることです。

そして、もう1つの役割が解毒分解で、有害なアンモニアを尿酸に変換し血液を通じて腎臓へと送り出します。

問題に使用された「グリコーゲン」は多糖類の一種で「糖」なので、肝臓で蓄えられることになります。

ちなみにこみちは「グリコーゲン」が何か思い出せず、確信を持って正解である1番を選ぶことができませんでした。

小脳役割を理解するなら、内耳の平衡感覚や目、筋の感覚受容器から情報を受け取りコントロールすることです。

つまり、身体バランスに欠かせない筋力の出力やスムーズな調節等も行なっています。

一方、「呼吸」はどこで管理されているのかというと脳幹で、脳全体の外側に大脳があり、その下、中心部に位置します。

問99 唾液腺と唾液に関する記述

この問題は、ぱっと見、専門用語などがたくさん使われていて難しく感じます。

もちろん、選択肢の全てを正誤できれば確実に正解であるのは間違いありません。

しかし、大切なのは「正解の1つを選ぶ」こと。

出題された5つの選択肢から1つ見つければいいということを難問ほど改めて確認しましょう。

一つ目の選択肢には「副交感神経」という言葉が使われています。

末梢神経の中で、意図的にコントロールできる体性神経系と、意図的にはコントロールできない自律神経系があります。

そして、この自分ではコントロールできない自律神経には、さらに交換神経と副交感神経が合って、生活シーンによってそれぞれが優位になったりしながら無意識のうちにコントロールされています。

イメージとして、交換神経が優先になるのは、野生的な本能が活発になる場面。

心臓はバクバクしますし、血管は収縮し血液循環が活発化され、目は見開き、消化系統も抑制されるでしょう。

それだけ俊敏に動けるような状態にするからです。

すると選択肢1にある副交感神経が唾液の分泌を抑制するか否かですが、結果的にしませんから不正解となります。

さらに選択肢4の唾液に抗菌作用があるのかですが、抗菌効果が期待できるので正解です。

このように、難しく思える問題に直面した時は、逆に簡単に正解と見つけられるヒントが隠されています。

問100 良肢位に関して適切な答えは?

良肢位の意味を理解していたら、何となく答えることができたはずです。

問101 胃ろうに関する質疑

いろいろな原因で、口腔からでは十分に栄養が摂取できない場合の回避策として、胃ろうや経鼻経管栄養が行われます。

しかし、両者の決定的な違いは、専用の挿入口(ろう孔)があるか否か。

びらんとは、ろう孔周辺部にできたただれで、管理不足などによって引き起こされるので、放置して良いことはありません。

また、ペグと呼ばれる接合部分は、約4ヶ月から半年程度で交換することが必要です。

医療的ケア

問110 喀痰吸引に関する適切な記述とは?

この問題で誤解してしまうのが「〇〇後」の意味。

こみち自身、就寝後と読んで、寝落ち状態での喀痰吸引の是非を問われていると思い込んでしまいました。

実際には、「寝て起きた後に」ということなので、特に控える理由がないでしょう。

同様に「食後」についても、「食べた直後」というイメージよりも、「食事後には」という感覚です。

総合問題

問124 支援計画に責任を持つ職員とは?

児童の支援に責任を持つ職員は、児童発達支援管理責任者です。

また、児童自立支援専門員は、児童と一緒寝起きしながら働くスタッフになります。

まとめ

以上で第31回の確認を終わりにします。

また、約一年位前から少しずつ始めた介護福祉士試験向けの学習も終盤で、試験まで残り2日です。

直前の新型コロナワクチン3度目の接種もあって、体調管理で不安もありましたが、現時点で体温は平熱に戻りましたし、喉や頭の痛みも特にはありません。

学習面では、まだまだ苦手としている分野や問題もありますが、ここまで来たら細かなことよりも大きなミスをしないように気持ちも作っていきます。

今年、新型コロナで様々な影響もある中、一緒に受験されるみなさん、どうか同じ合格という願いをつかみ、新たな一歩に繋げましょう。