「大丈夫ですか?」ではなく「代わります!」という言葉を深掘りする!

 「大丈夫ですか?」は優しくない!?

みなさんは、誰かに「大丈夫ですか?」と言われて優しい人と感じたことがありますか。

しかし、大人の世界では、「大丈夫?」は割と都合よく使うことが多いと思いませんか。

「大丈夫?」と先に言うことで、言われた人は「大丈夫です!」と言うしかない。

もしも「大丈夫ですか?」に対して、「助けてください」と言われたら、それは「貸し」を作ったことにもなる。

それくらい奥が深い言葉だったりする。

だから、安易に「大丈夫ですか?」とは言わずに、「代わりますよ!」と言って行動に移すことがポイント。

でも意外とけん制的な意図だったりするから、「大丈夫ですよ!」待ちだったりもする。

そして、「本当に無理しないで!」と言葉が続く。

こちらの気持ちなど聞かず、気持ちよく代わってくれることはしない。

「何か手伝えることがあったら言ってね!」も同じ!?

「手伝えること」を相手側に委ねるこの言葉も、「大丈夫?」に似て大人が意図して使うことがある。

全員でするほどではなくて、一部がするような状況で、率先して始めた人に向けて使う言葉だ。

いろんな意味を含めて始めた人も、内心では誰か手伝って欲しいと思っていて、「誰か手伝ってください!」と言う立場でもないし、そんなことを言わなくても誰かに押し付けることではないだろうとも感じている。

もちろん他の人も大変だと知っていて、誰かが手伝うべきこともわかっている。

そんな時に、まず気づかないふりをして、別のことに気を取られていたことにする人もいる。

そして、気づいている人でも、「手伝えることがあったら」と声掛けるのも最初から手伝うつもりがないから出る言葉だ。

なぜなら、手伝う(そもそも手伝うと言う時点で)つまりなら「何をしようか?」「何すれば良い?」と近づいて来るはずだ。

にも関わらず、「手伝えることがあったら…」と、かなり依頼されないようにした態度だ。

でも、人を見る時に、それに似た言葉を使う人は、あまり一緒にいても得することはないだろう。

「もう年だから」や「あとでするから」と言うフレーズも

「もう年だから」という言葉は、現在の状況で語られている。

しかし、5年前はどうだったのかと遡れば、準備や下調べもしていないということがあったりする。

そして再三、後から大変だからと準備や下調べの大切さを促しても、今になるまで全く言うことを聞かないで、今を迎えてしまう。

「もう年だから」

「エエエ!? だから昔から言ったでしょう!」となるのは当然だ。

「あとでする」という言葉にも、「あとにはできない事情」を巧みに利用していたりする。

作業頭数で割って、ある担当がある人に回された。

他の人もそれぞれに自分の担当する部分を片して、残った作業がある人だけになった。

「あとそれだけだよ!」と言われて、すぐに「手伝って」というと貸しができる。

そこで、「あとでするから」ということで、担当を放棄した訳ではことを周知する。

しかし締め切り時間が迫った時に、あとでするといっていた人に何か急な用事ができたりする。

じゃあ、残された作業はどうするのか。

締め切りまでに終えさせるために、本人ではない人が流れで担当を買って出ることになる。

でも当人に限って、「ありがとう」ではなく「あとでしたのに…」と言う。

貸しを作ることを避けるけん制的な言動だ。

放置することもできないし、無理してでもやってくれたら良いけれど、できそうにない状況に陥って、そんな言い方はないだろうと思うけれど、大人は結構使うことがある。

奢る、奢られるの関係性!?

大人の世界では、3回連続して奢ったら、奢られた人を格下に扱える。

社長が従業員に奢る時でも、それが3度を超えると「上下関係」になる。

つまり、「奢ってもらう」というのは経済的に得でも、社会的には「従う立場」を了解する意味だということ。

でも大人の世界は奥が深くて、奢られることを気づかないふりで逃れる人もいる。

飲み会の会計で、決まってトイレに行ってしまう人などだ。

「支払い」をしないのでも「奢られること」を拒否するのでもなく、どちらも態度を保留するのだ。

つまり会計の状況に何らかの用事をして、その場から離れてしまう。

「払っておいたよ」と言われた時に「払うつもりだったのに」と言い、奢られることを望んでいないと態度で示す。

「じゃあ、3000円だけいい?」と言われたら、「ごめん、万札しか無いから…」と濁す。

「明日支払いから」と支払い期日に触れることもしない。

数日経った頃、「3000円、覚えている?」と催促された時になって「ごめん、何だっけ?」と一回とぼけて、「あの時の3000円だけど」と促されてから「覚えてないけど、3000円払うよ!」とまでいってやっと3000円を出す。

出された方も奢り奢られる関係からほど遠い状況に、むしろ扱い難い相手だと思うだろう。

もちろん、渋って支払った方は、3000円出したのなら全く悪びれる素振りもなく、もちろん奢られた訳ではないから、格下にもなっていないと一歩も譲ったりしない。

そんな人ずる賢いという人もいるが、奢り奢られの関係は格上格下の決定だけがポイントではない。

格下は格上のために働き、格上は格下のために体を張る。

つまり格上になったら、格下の身を身を呈して守らなければいけない。

そうであるからこそ、格下は呼び捨てにされても、雑務を振られても、格上のために全力を尽くすのだ。

こき使うことだけ覚えた先輩が、後輩をパシリに使うだけだから、そこに信頼関係も生まれない。

つまり、のらりくらりと生きている人は、部分的に得をしても、誰からも守ってもらうことができない。

サラリーマンなら、真っ先に異動の候補になるだろうし、事情を相談しても親身になってくれる上司もいない。

ただ対処は上手いから、それっぽい言い訳を見つけて、アピールを始めるが、「キミなら向こうでも立派に務まるよ!」と。評価されているのかいないのか分からない言葉で説得が始まる。

まぁ、得ばかりできる人生なんてあり得ない。

上手くできているということ。