愛されていることを実感したいなら
相手がプレゼントをくれたとしよう。
二人で出掛けた時に気に入った物をプレゼントするよりも、好みを聞き出して一人で選ぶ方が「時間」を使う。
働いていると休日も予定があって、時間は無限ではない。
ネットで買う理由も、出掛け時間を消費しないでできるからだろう。
仮にネットショッピングだとしても、届いた商品をラッピングして、メッセージカードも付けるのは、それだけ贈り主に時間を割いたことになる。
「商品」を買うだけと比較して、使った「時間」はかなり違う。
「これで好きなものを買えばいい!」という方法は、大人になると一番楽な方法だ。
それこそ「お金」で済むなら、時間の節約にもなる。
「愛されていること」を確認したいなら、「何かを買えるお金」ではなく、「自分にどれだけ時間を掛けてくれるのか?」がポイントというわけだ。
「好き」は一瞬、「愛する」のは一生!?
誰かをその場で好きになるのは難しくことではない。
既にその場にいて、「好き」になるだけだから。
でも「愛する」となると事情が違う。
なぜなら、「愛する」のは一生で、互いに時間を掛けて築いていくからだ。
相手のことを思って、自身の時間を使うことでしか「愛」は生まれない。
恋多い人が、たくさんの人を「愛せない」のも、時間には限りがあるからだ。
中高年になって「手に入れたいもの」はお金では買えない!?
中高年になると、経済面だけでなく、健康面にも不安が出てくる。
病気もなく、平穏無事に暮らせることが、どれだけ幸せなのか気づく。
また、高価な料理を食べた時よりも、シチュエーションに凝った時の方が感動するのも、特徴だろう。
そのために準備をしてくれたことに、感情が強く動かされる。
「店で食べる」ということではなく、予約してくれたり、みんなで時間を合わせて出掛けたりと、忙しい中で都合を合わせたことに感謝する。
「わざわざ」ということに、どれだけ時間を割いているのかを分かるようになって、中高年はより感動するのだろう。
現代社会は何かと忙しいから、何かするにも予定を空けるのが簡単ではない。