YouTube では当たり前!?
無作為に選ばれた数名が集められた時に、最初は座っているだけだとしても、誰かが誰かに「これから何が始まるのでしょうね!?」と声を掛け、「そうですね。何をするのでしょう」と答えたとします。
そんなやり取りを別の人が、「なぜ、ここに来たのですか?」と質問し、「私の場合は…」と誰かがここまでの経緯を話します。
どんな会話になるのかは別として、最初はみんな横並びでも、会話や態度など、それぞれとの関係性が「影響力」を生み出します。
例えば、真っ先に注目されるのが「リーダー」で、彼は周囲の人と適切な関係を築き、意見や意志をまとめて判断し、また説明を加えることで全体としての意識をまとめます。
では「リーダー」になれなかった人は、「リーダー」よりも劣っているのでしょうか。
その決断をする時に、すぐに「劣っている」と考えるのは間違いです。
なぜなら、「適切な関係」や「意見の取りまとめ」はリーダーだけの判断では誤ってしまうからです。
小規模な組織では、時にリーダーがワンマンと呼ばれることがあり、周囲の意見や思いを軽視して、「決断すること」をリーダーの役割と考えてしまいます。
それで上手く行くこともありますが、上手く行かない場合は周囲の人が適切に機能せず、組織としてまとまりを欠いた状態になってしまうからです。
指示されたことだけをこなすようになると、目に見える部分こそ進んでいるように見えますが、意外と細かな部分が欠落し、全体としては高い評価を得られません。
つまり、組織のトップだから「凄い人」と思うのは正しいとは言えず、トップの周囲の人やさらにはその下で支えている立場の人など、相互関係が強固であることが大切です。
そしてそんな関係性を築くには、「影響力」が欠かせません。
では、「影響力」とは何でしょうか?
「影響力」とは何か?
誤解を恐れずに言うと、「影響力」は「正しさ」ではありません。
また「常識」でもないし、「人徳者」」とも異なります。
別の言葉を使うなら、「存在感」でしょうか。
物凄く人から愛される人がいると、当然ですがその場の雰囲気は良くなります。
一方で、毛嫌いされる人がいると、周囲はどことなく気分も沈みがちです。
場合によっては、個々の能力を発揮できないかもしれません。
つまり、「影響力」と言っても、それによって「良い影響」なのか、「悪い影響」なのか注意も必要です。
「良い影響力」を身につけるには?
「良い影響力」とは、人に役立つ存在とも言えるでしょう。
ただ「そこにいる」だけでも役立つことがありますし、専門的な知識や技術を活かすことで役立てることもあります。
つまり、「自分のため」ではなく、「誰かのため」と言う視点で考えることが必要です。
そのためには、自分が望むことよりも、他人から望まれることを探すことで、役立つ存在になれるでしょう。
そして、時に失敗やミスをすることも大切で、その経験があってこそ「役立つ存在」になるはずです。
今までなら、学歴や職歴、資産や家柄など、人を評価する尺度にも使われていましたが、今後は「良い影響力」を与えられる存在が求める時代になるでしょう。
単に技術や知識を身に付けるだけではなく、その経験をどう役立てられるのかを考えることが必要です。