60代、70代をどう生きるべきか? 40代50代の生き方が大切!?

60代を笑顔で迎えるために

まだ介護とは無縁な世代の方も、子どもたちが独立し再び夫婦だけの暮らしが訪れた頃には、勤務していた会社でも定年の時期が見えてくるだろう。

「あと5年で定年だ」

それくらいの時期になれば、仕事のやり方も変わって、出世を考えたリスクのある仕事よりも、無難にミスなく勤めてあげることが大切になる。

年齢にすれば、60歳を過ぎた頃で、身体的には少し加齢に伴う症状が現れるだろうか。

目や耳が衰えると、細かな仕事や会話を伴う仕事など、意外と職種を狭めてしまう。

また足腰も弱まるので、日常的に運動を取り入れるなど心掛けた方がいい。

つい、ストレスを全て取っ払った生活を目指しがちだが、「無職」や「無趣味」になってしまうといろんな意味で老後が大変になってしまうので、できる限り自分が居られる場所を残しておくことが大切になる。

60代、70代の理想的な暮らし

介護施設、特に利用者が入居する形となる特養や有料老人ホームでは、より生活に密着した介護が求められる。

つまり、スタッフの仕事も、デイサービスなどの一時的滞在型とは根本的に違う。

老いてくると、働くことだけでなく、日常生活のいろんなことが億劫になり、その内、できなくなってしまう。

老夫婦の生活で注意したいのは、片方が世話を焼いて、もう片方が世話を焼かれることに慣れてしまうことだ。

そうなると、どちらかが「老いやすい」。

そして、世話を焼いていた人が、何らかのタイミングで介護を必要とした時に、もう片方も連動して介護生活になってしまう。

意外に思うかもしれないが、70代になって足を骨折し1ヶ月の入院を経験すると、歩行能力は一時的でもかなり低下する。

近所まで買い物にいけないレベルになると、訪問介護サービスを使わないと生活もままならない。

ちょっと急いだ時に、足でも滑らせて転倒することが、どれだけリスクあることか分かるだろう。

極端な話、最速ですることよりも、安全に済ませることが大切で、そのためには計画的にスローライフを実現したい。

例えば60代は昔とは違いまだまだ若々しい人も多いから、趣味にも仕事にも精力的に関われるだろう。

男性なら週に3〜4日、1日4時間くらいの軽作業ができる仕事を見つけて、健康維持と小遣い稼ぎを兼ねられたら最高だ。

パソコンが不得手でないなら、動画撮影を趣味として、家庭菜園や料理などをYouTube に公開しても面白い。

70代になると、新たに始めるということよりも、60代の暮らしからより大事にしたいことを残したい。

ジョギングがウォーキングに変わったとしても、移り変わる景色をスマホで撮影したり、文章に書き残すなどすることで、「活力」を残しておきたい。

活動的な女性に比べて、男性は年齢と共に家に篭りがちで、仕事を辞めるとテレビだけが楽しみになってしまう。

仕事から家族が帰って来た時に、リビングで寝転んでいる父親を見ると、やはり気持ちが萎えるし、親の介護がより重く感じる。

なぜ「重く」感じてしまうのか。

それは、時間的にも身体的にも、介護で拘束される機会が早まってしまうからだ。

生き生きと暮らしていても、老いるのは避けられない。

無理をして、身体を壊したら、それこそ大問題だろう。

しかし、最初から義務的なことを放棄し、その結果として長生きできても、家族の負担ばかりが増えてしまう。

特に40代から50代は、60代以降の生活の準備期間とも重なり、健康面はもちろん、老後の資金面も考慮しなければいけない。

そんな時に、親の介護が怠惰から早まったのなら受け取り方も異なってくるだろう。

先ずは健康。

その上で、活力ある暮らしを維持するが必要になる。

そのためには、生き生きと暮らせる環境を50代までに足掛かりを見つけることだ。