自分に出来ることを…
介護福祉士の資格を取得できたのは去年のこと。
受験資格には、いろんな基準がありますが、一般的には現場で3年以上の勤務が必要です。
割と採用されやすい介護業界ですが、初勤務から数日で退職してしまう人も割と多いのも特徴です。
男性の場合、利用者のオムツ交換で躓きことが多く、事前に聞いていたので「ここを頑張らないと」と思って仕事を覚えました。
こみちの場合、タイミングがよくて、しっかりと教えてくれる先輩がいて、その人に何度もフォローしてもらって覚えることができました。
しかし、そんな優しい先輩も、他のスタッフと仲がいいとは限らず、しばらくして人間関係の悪化で退職されました。
職種的に単独行動になることが多く、仕事を覚えないと介護スタッフは四六時中誰かに指示されてしまいます。
同僚で仕事をまだ覚えていないスタッフの中には、「これをして!」「あれをして!」とアゴで使われる様を見て、自分だったら心が折れると思いました。
だからと言って、仕事を覚えようとしないので、半年後になってもずっと怒られているのを見かけました。
その頃はまだ、自分が何かに役立つと思っていたので、そんな風にずっと怒られる立場にはなりたくありませんでした。
なので、ある程度、仕事を覚えて、自分で仕事を組み立てられるようになったのが正解だと思っていました。
その後、介護福祉士の受験資格も得て、試験にも合格し、それを機に勤務先を辞めたのですが、もう一度介護職に戻る気力もありません。
未経験よりは知っていることもあるはずですが、「介護福祉士でしょう!?」という目で見られるのが怖いのもあります。
自己否定!?
のらりくらりと、ここ数ヶ月を過ごして、両親の問題や自身のこれからなど、いろんなことから目を逸らして来ました。
両親に関しても、そのままでは先行きが不安だと感じつつも、自分たちで考えるとという言葉を尊重し口を出さなかったのですが、数年間、生活ぶりに変化はありません。
親が悪いという意味ではなく、こみちも同じですが、中高年になって「変わる」というのは容易ではありません。
ズルをしているというよりも、どうするべきなのかが分からず、今の生活を継続することしかできなくなってしまうからです。
こみちの場合も、早朝に起きてみんなのご飯を作るのですが、家事をどんなにしても今の生活を維持しているだけで、この生活から抜け出せることには繋がりません。
知っているのに、続けているのは、老いた両親に今のままでは家族が崩壊すると話しても理解されないし、もうどうすることもできないくらい動こうとしてくれません。
父親にいたっては、トイレの床が濡れていても、屈んで拭くことさえしないのです。
「汚してもいいけど、拭いて!」
そんな風に伝えても、「オレじゃない」と認めません。
放置すれば、家族の生活は回らないのです。
でもこみちも妻に働かせては居られないので、もう少し仕事を増やしたいと思っています。
フルタイムは難しいとして、パートでできる仕事と思うと、理想の仕事はそう見つかりません。
かと言って、フルタイムでは、今の家事を誰がするのか問題になります。