「できない」という現実から学ぶ
新しいことに挑まなければ、「失敗」という経験も得られない。
逃げている人生では、どんどん行動範囲を狭めんていくだけだ。
右のイラストは、乃木坂46の齋藤飛鳥さんを描いたもの。
女性を描くのは似顔絵でも難しく、こみち自身も特に苦手としる。
考えてみれば、女性は化粧をしている。
アクセントをどこに置けば、全体のバランスが整うのかを化粧が担ってくれる。
つまり、男性に比べて女性を描くのが難しい理由として、わずかな「差」でも全く似なくなってしまう。
このイラスト、今のこみちが描ける画力で、目鼻立ちや輪郭、髪のラインと、完璧とは言えないけれど、手直し出来そうな部分を詳細に修正した結果だ。
それでも全体としては「齋藤飛鳥」さんにどこか似ていない。
絵を描く楽しさの一つとして、パズルのような魅力があって、描きたいものの中心的なポイントを見つけ出すことがある。
目をぱっちり描くとか、大き目の口元を印象的に誇張するとか。
でも、「齋藤飛鳥」さんの場合、ある意味で絶妙なバランスで、何かにアクセントを置くと、全体像が崩れてしまう。
実はこのイラストも、ある程度仕上がった段階では、もっと西洋人に近い雰囲気だった。
理由は目元下側の濃淡が強かったことで、齋藤飛鳥さん以上に目がくっきりした過ぎたからだ。
「目の大きな女性だけに、目元はしっかりと描く」
でもそれをすると、「齋藤飛鳥」さんからはズレてしまう。
かと言って、鼻や口に特徴があるということもなく、本当に難しい一人だと気付かされた。
「描けるかなぁ」と思って、描き始めて、しっかりと描けた時は「よしポイントが掴めたぞ」と満足できるけれど、今回は久々に「描けなかった」と落ち込んだ。
でも、挑戦しなければ分からないこと、失敗してさらにやる気になることがあるのは大切だと思う。