「一周回って」という発想を深掘りすると

 「価値観」は巡っている話

お金に困っている人は、「お金持ち」になりたいと思う。

実際にお金を持った人は、もっと「お金持ち」がいることを知る。

もっともっと「お金持ち」になった人は、「できないこと」の多さに気づく。

みんなが「できないこと」に手を出した人は、「お金がない」と感じてしまう。

どの局面も、結構あるけれど、悩みというのは尽きることがない。

ある意味で「社会」の役割は、過剰になったものを不足している場所に届けることで、それぞれが満たされるようにすることだろう。

「お金持ち」になるには?

まず、「お金持ち」って何でしょうか?

以前なら「億万長者」と言ったりしましたが、「1億円以上」の資産があると「お金持ち」だといえるでしょうか。

年収500万円稼げるサラリーマンが、20年という歳月、使うことなく貯め続けたら「1億円」になる計算です。

20歳から40歳まで、500万円を貯金しながら、残金で生活すればの話です。

そんな風に考えると、かなり一般人が1億円以上の資産を築くことが現実的ではないことが分かります。

つまり、もしも「1億円以上の資産」を手にしたいなら、一般論としては「給料」という方法以外の手段を考えなければいけません。

働いて手に入らないなら、例えば競馬のWin5などで一発当てるというのも「1億円以上」に到達する方法かもしれません。

確かに条件次第では、Win5の配当金が1億円以上になっていることも聞きます。

こみちは全く競馬に興味がなくて相場が分かりませんが、週に1回、1回分1万円を使って月額4万円の投資で、高配当が当たれば夢が叶うかもしれません。

でも、競馬などのオッズはうまくできていて、出現率が高いほど配当金も下がります。

つまり、人気馬ばかりが予想通りの結果になると、それほど配当金も増えません。

それだけ「1億円」という金額が、どんな手段だとしても簡単ではないのです。

お金持ちになる方法とは?

では、こみちのように才能のない凡人が「お金持ち」になるチャンスは全くないのでしょうか。

多分、「0%」ではなく、「数%」はあります。

ただし、普通に暮らしているだけで「お金持ち」になることはあり得ません。

基本知識として、原価が300円だった手作り弁当を1000円で販売し、誰かに購入してもらうことはあり得ると思いますか。

1000円が難しいなら、800円でも600円でも構いません。

もしもそこに可能性を感じたなら、今度は「300円」という予算で、どんな弁当を作れるのか考えてみましょう。

焼き鮭を乗せるには、どれくらいのコストが掛かるだろうか。

卵焼きのコストは?

そんな風に考えることができると、300円の弁当を他の人がどんな風に作っているのか観察するようになるはずです。

そして、もしも300円の弁当が作れると思えたら、それを販売する方法に考えを移しましょう。

どんな弁当をどんな風に作り、販売できるのか。

そこまで道筋ができると、300円の原価で、600円、800円、1000円に増やすことができると分かります。

言い換えれば、3000万円の自己資金から1億円に増やすことは、弁当作りと同じ発想でできるはずです。

多くの間違いは、元手「0円」で、いきなり「1億円」を狙ってしまうこと。

もう1億倍のような(厳密には元手0円では計算が合っていませんが)超高配当はそれだけ実現できる可能性も相当に低いはずです。

例えば、フランチャイズ店のオーナーになり、小売業を始めるには、店舗や開店資金などで、300万円とか500万円とか、それこそある程度の資金が必要です。

つまり、300円を600円にすることは、理論上の話で、現実の話では300万円くらい無いと商売として始めることができないのです。

今はいろんな稼ぎ方があるので、もっと低予算でもできてしまうかもしれませんが、目的である「自己資金を増やす」ということをより高い確率で達成するには、やはりある程度のまとまった資金が必要だと言えます。

結論としては、「お金持ち」になりたいとは思っても、じゃあ「まず300万円くらい」を貯めてみようと思って行動しなければ、何も始まらないのです。

それ以外では、宝くじなどで一等が当たるかもと願うしかありません。

何かを達成するためには、準備として気持ちも大切ですが、その環境を作るためにも資金がないと始まりません。

もしもいつかはお金持ちになって、「悠々自適に暮らしたい」と思うなら、やっぱりサラリーマンのような生き方をして、ある程度の貯金を貯め、その間に自分の興味ある投資方法を勉強することでしょう。

そんなこと、当たり前だと指摘されるかもしれませんが、こみちは改めてそう感じました。

分かっていても、努力の方法や取り組む順番を間違えて、必要ないところに労力を割き、肝心な部分を軽視してしまう。

「儲からないなぁ」と感じた時は、意外と知らぬ間に大きなミスをしていないのか、確認してみたいものです。