5年後を予測して働き方を変えてみる!?

 もう国内情勢だけでは決められない!?

昭和時代に生まれ育ったこみちや、同世代の中高年の方は、そろそろ人生の終盤も感じはじめ、でもこの先の老後や暮らし方に不安を感じていませんか。

こみち自身も両親との同居で、親の介護もあり、既に不安な気持ちでいっぱいです。

介護士としての経験と実際に高齢者の両親を間にあたりにして言えるのは、加齢によって機能低下が起こっても、本人にその自覚や意識は薄いということ。

つまり、「できていないよ!」と指摘されて、「ごめん。気をつけるね!」という答えはかなり後からのことです。

なぜなら、加齢によって目や耳が衰えるということは、感覚や思考力も同様に低下して、本人としてはいつも通りのつもりでも、よく見ると至るところでミスが出るからです。

こみち家で言えば、ほど父親が朝から晩までテレビを観て何もしないのですが、もう少し説明すると「何もしない」のではなく、「していることにメリットが少ない」のです。

思いつきで掃除機をかけるのもその前に家族の誰かがしていたり、何度もよいしょをしてゴミ出ししてもらったり、とにかく、「お願いする手間」がとても大変です。

食器洗いもしてくれますが、家族全員分だと嫌がり、せいぜい自分の食器だけという有様なのです。

実際、高齢の介護施設でも、入所者に決まったノルマを設けることはありません。

洗濯ものを畳んでもらうなど、仕事を手伝うという意味ではなく、その人の機能維持を目的に家事によるリハビリをしているという感じです。

その意味では、もう家にこそいますが、父親も入所者と変わらない状況で、「どうしてできないの?」と強く責めても、思うような反応も期待できません。

さらに言えば、今後も日本国内の高齢者がより増加するということは、そんな介護業界に多くの人材が必要になります。

また、若い世代、次世代の労働者が減っていることもあって、今の日本で当たり前のサービスやビジネスが維持されない可能性は十分にあるでしょう。

もう少し触れると、今後は来日外国人との関わりが増し、本格的にグローバルな社会の中で我々も生きることになります。

具体的には、日本人特有の態度や言い回しが誤解やトラブルを生み、もっとはっきりと意識表情することが求められるでしょう。

当然ですが、柔らかい言い回しで伝わっていた場面でも、「できません」「無理です」というような言葉が増えて、感覚がより明瞭になります。

「そんな風に言わなくても…」

慣れない人には、冷たく、きつく感じることが増えますが、ある意味では日本の文化や言語の良さがさらに見直される時代になってきるでしょう。

5年後の日本国内は

近年の円安傾向が与える5年後の日本国内は、経済的な勢いが見越せないままインフレ状態が続きます。

海外からの原材料が値上がりすると、やがて100%国内生産の商品も値上がりしていきます。

日用品のような身近なものが高くなり、生活費を圧迫するでしょう。

その意味では、「稼ぐ」ということがよりシビアになり、でもインフレを加速させないために金利が上昇すると、さらに雇用や設備投資、新規事業が鈍化するので、賃金上昇はさらに期待できないことになります。

未来は悪いことばかりなのか?

ここからがポイントです。

絶対に意識して欲しいのは、自分のしていることがより効果的になる方法を模索することです。

ありがちな例を挙げると「副業」とか「起業」などですが、ポイントは段階を踏んで理想の形を目指すことです。

例えば、今は何も得意なものがない人は、介護業界で3年を費やし、介護福祉士の国家資格を取得しましょう。

その後、あるあるはケアマネを目指すなど介護業界でのステップアップですが、その選択肢の前に、今後も「高齢者介護の国内需要が増える」という状況で、介護経験をどう活かせるのかを考えます。

実際に介護スタッフとして働いてみると、もちろんその仕事を担う人がいることで、支援を必要としている高齢者は助かります。

しかし、自身もまた高齢になる我々が今の高齢者福祉同様のサービスを受けられるとは限りません。

なぜなら、若い世代が圧倒的に少なるなるので、つまり今の介護業界はさらに人出不足や効率的なサービスになり、介護施設に入ったとしても、満足できる老後が待っているとは言い切れません。

だからこそ、3年の介護経験を活かして、そのまま介護業界に残るという選択ばかりではなく、介護予防やシニア世代の健康管理など、介護業界の少し外側で何か活動するという模索もあって良いはずです。

しかしながら、全く介護現場を知らずに、介護ビジネスとして参入しても、昔のように利益にはなりません。

もちろん、経験があっても利益率が高いとは言い切れません。

でも、中高年という我々が今後も末永く健康的な働ける環境づくりをするたまにも、まずは初期投資として介護現場で働いてみることが一歩になります。

介護はどうもなじまいという人は、別の業界でも構いません。

しかし、それを考える時に今後の人材不足や景気の悪化などを条件に入れると、インバウンドを見据えた「外国人向けの観光」などになるでしょう。

つまり、「観光」や「エンターテイメント」に精通し、さらに外国語の習得や文化の理解と、介護以上に学ぶことが多くなり、それこそ個人の資質が問われることになりそうです。