なぜ先人の教えを学ぶべきなのか?

 「寿命」という前提条件を理解すると

多分、生き方は無限だ。

どんな生き方でもあっても、最終的には「幸福」にたどり着く。

でも、人には「寿命」という大前提があって、「今世」での持ち時間が決められている。

ということは、何をしてもいいけれど、「時間配分」は常に考えておかないと時間切れになってしまう可能性も多い。

だからこそ、優先順位や効率的な方法、さらには先人が後々になって気づいたことをまだ持ち時間が残されている段階で知ることが役に立つ。

中高年になって分かること

例えば、学生時代に気掛かりだった大学受験で、必ずしも第一志望の学校に合格できなかったとしても、それだけでお先真っ暗になったりはしない。

また、若い時にする経験は、中高年になってからとは意味は違うから、やりたいと思うことは手を出してみた方がいい。

ただし、3年くらいの時間を費やして、結果が出ないことは中高年になってから仕切り直した方がいいだろう。

というのも、若い時に経験するべき事柄はたくさんあって、早段階で可能性を絞り込んでしまう必要はないからだ。

第一志望の学校も、結果が見えないやりたいことも、そこにこだわる以上に別の方法に目を向けることで、さらに未来の可能性が広がる。

逆を言えば、中高年、年齢でいうと40代後半くらいになると、自分だけの気力では成果を掴み取れなくなってくる。

周到な準備をし、チャンスを待ったとしても、いくつかのラッキーが重ならないと成果にはできない。

若い頃なら十分な成果だったとしても、中高年になるとそれさえも失敗になってしまう。

つまり、中高年になって自分の可能性を改めて掘り起こすことは難しく、その時までにある程度の方向性が決まっていないと苦労する人生になる。

目安としては、どんな種類かは問わないが、何か仕事に有益な資格を取得した方がいい。

さらに言えば、自由に動かせる事業資金として300万円を貯めておくことだ。

少なくとも、何か資格を取得していて、300万円の運転資金があれば、中高年になって選択肢が無くなったと思っても、何んらかの方法が見つかるからだ。

つまり、資格も資金もないと、中高年が現状を抜け出すには、その両方を得るまで苦労する時期が来る。

若い頃、仕事を見つける時にやりがいや福利厚生などを気にして選んでいた人も、中高年になって稼ぐことが第一優先になると、それこそあれこれ条件にこだわっていられない。

なぜなら、中高年になると選択できる職種が限られてくるし、感覚的には選択肢が3割くらいまで狭まってしまう。

数社に応募すれば、どこかに採用されていた人でも、連続して不採用になることが起こり得るということだ。

不採用が続くと、社会から必要とされていない感覚になるし、働くことそのものが不安にも感じる。

そうなってしまうと、もう「300万円を貯める」という目標が程遠く、「今を生きる」生き方になってくるだろう。

中高年になる前に資格と資金に備えながら、幅広い経験を若い時にしておくことだ。

つまり、第一志望の学校に合格することはとても喜ばしいことだが、中高年になってみるとそれほど優先順位が高かったとは思えない。

むしろ第二第三の進路でも、そこでしっかりと腕を磨き、中高年になってからも稼ぎ続けられる礎にできたら、その方がずっと大切だ。

正直なところ、中高年になった今、新たに資格取得を目指すのは無理がある。

税務の知識を身につけたくて、例えば税理士資格を5年掛けて取得できたとしても、50代の未経験で採用してくれる事務所などあるだろうか。

中には苦しい現状を察して、採用してくれる事務所があるかもしれない。

でも、その時は給料の金額や福利厚生の手厚さを交渉できる立場ではないし、事務所のために懸命に働くくらいの覚悟も必要だろう。

それでも、現場経験が5年くらいできて、そこから独立するにしても、資金集めや顧客への営業と課題は多い。

その年齢になって考えも、大変なことは変わりない。

できることなら、20代や30代の時に、そうなってしまう中高年の現実を理解して、若い時を有益に使うことだ。

逆を言えば、もうこみちのように中高年になった人は、できる限り今ある経験を使って仕事を探そう。

それをベースにして、さらに追加できることを見つけるべきだ。

できるなら未経験の分野に入るのはおすすめしない。

背に腹はかえられぬ事情があるなら否定はしないが、キャリアアップできる道筋が立たないからだ。

とは言え、中高年に与えられる選択肢は少ないから、未経験でもチャンスがあるなら精一杯頑張ってみよう。

そこから次に繋がることもあるし、気づかなかった経験と組み合わせられないとも限らない。

先人の教えを若い時に知れたら、中高年になった時に有り難みが分かるのでしょう。

こみちは、努力していれば成果があって、未来も明るいと思っていました。

でも、努力するにしても、時期やタイミングがあって、それを間違えると望むような成果にはならないことを知りました。

みなさんはどうでしょうか。

若い頃に気づいていたらと思うこともありませんか?