「労働」から「投資」に移行したい理由とは?

 「投資」のメリットとは?

「投資」というと「労働」に比べて楽とか簡単というイメージを抱く人もいるでしょう。

しかし、実際に初めてしばらくすると、「継続」させることの難しさに直面するはずです。

場合によっては順調だった利益を、一気に失ってしまうこともあるのが「投資」というシステムです。

そんな「投資」のメリットとして挙げられるのが、「乗算(掛け算)」という仕組みでしょう。

つまり、投資は割合で儲けることができるので、元手1万円の時に100円稼げたなら、10万円で運用すると1000円稼げることになります。

これが「労働」の場合、より稼ぐためには労働時間を伸ばすか、単価を上げるしかありません。

単価の部分で、10倍、100倍と増やせるケースが稀ですが、「投資」では資金に合わせた運用ができるので、大きな組織(多くの人を雇用した会社)などを作ることなく、利益を運用金額に応じて上げられます。

このことから言えるのは、同じ10万円を稼ぐ時でも、より多くの資金を準備できれば、安定した相場でより低リスクな状況で臨めることにも繋がります。

10万円の元手で同額の10万円を稼ぐということは元手の1倍の利益ですが、1億円の元手なら0.01倍となり、よりわずかな利益率でも目標金額に到達できてしまうのです。

「労働」から「投資」に切り替える難しさ

人によって労働で稼げる金額は異なりますが、一日8時間の労働でアルバイトなら1万円、プログラマーなどは3万〜5万、医師や弁護士なら10万円以上稼げるのでしょうか。

今から必死で勉強して、大学の医学部に合格し、学費として6年間で1000万円〜2000万円を準備できたとして、医師として1日10万円以上稼げるようになるには現場経験なども考えると大学を出て10年くらいは掛かるでしょう。

高校から現役合格しても、稼ぐまで頃には30代半ばになっている計算で、病院などでそれなりの役職に就いていたら、もちろん10万円以上も稼げるでしょう。

しかし、大学病院などで勤務している医師や看護師から聞いた話で、さらなる報酬を得たい希望と同様の医療環境が確保できるのかを考えた時に、「お金」だけでは得られない幾つもの要因にも気付かされると言います。

つまり「やりがい」が「お金」だけではないことを知ると、儲けたい願望と失うかも知れないやりがいとを比較して、社会的には満たされている彼らもいろいろと悩みがあるようです。

例えばデザイナーとして働く場合、同じ月収30万円でも、毎回同じような内容の仕事を繰り返しいると段々とアウトプットしかできていない焦りを感じます。

流れとしてデザイナーも中堅になると営業に出るようになり、直接クライアントから話を聞いて、よりやりがいある仕事へとブラッシュアップさせたくなるのも当然でしょう。

実際にやってみると分かることですが、自宅で指定されたイラストを描き続けるという作業をしていると、段々と社会唐孤立している感覚になり、ストレス解消策に意識が向いてきます。

「利益を得る」という目的だけなら、「繰り返し」は喜ばしいことですが、人間として幸福感を得るには、ある程度の「ストレス」も必要になります。

というのも、株式投資やFXなどを始めると、誰かと一緒に作業することから解放されます。

マイペースという意味では嬉しいことですが、一方で「孤独感」との付き合い方も合わない人には苦痛でしかありません。

こみち自身もフリーランスをしていた頃に、同じような体験があって、「自由」を得た嬉しさの反面、「自分がどこに進んでいるのか?」いつも不安でした。

その意味では、完全に「投資」だけに移行するよりも、週3とか週1でも労働できる場所を確保した方が、長い目で見た時により精神的に安心できるでしょう。

中高年にとって「投資」を勧めたい理由

投資や労働とは異なる性質であることはもう紹介しました。

中高年の場合、若い頃よりも体力や気力が続き難く、短期間での決断がより好ましくなってきます。

8時間、目が回るような忙しい職場も若い頃ならやりがいに出来ますが、段々と付いていけない感覚が増してしまいます。

しかし、「労働」しかないと、周囲に迷惑を掛けていても、自身が生きるためには恥を偲んで働かせてもらうしかありません。

中高年で転職すると、難航する就活にそんな感覚を覚えるでしょう。

若い人と張り合う気持ちよりも失せて、どうにか働かせてもらうという感覚になると、こみちもそうですが「すいません」というのが口癖になってしまいます。

労働とは全く異なる性質ですが、「投資」について勉強を始めることをおすすめするのも、選択肢を増やすことで、「労働」でも自分らしさを失わずに済みます。