直感的に感じた「卒業」の感覚

 介護士の時に始めた副業だが

今、こみちは主夫業と副業から本業になった製造の仕事をしている。

加えて、継続的に続けるライティングと、趣味のイラスト制作が日課だ。

今日、お盆明けで久しぶりに製造の仕事をした。

作業にも慣れているから、黙々と作業できる意味ではストレスが少ない仕事で心地いい。

昨年末から今年の始め、精神的に堕ちていたこみちには、馴染みやすい仕事と言えた。

とは言え、全てが順調だった訳ではなくて、今に至るまでも挫けそうになったことは幾つもあった。

正直言うと、仕事に慣れて来た頃から、仕事に対する思いが変化してしまった。

少なくともこれまで経験していないかった作業もあって、中高年のこみちは他の若い人たちよりも明らかに進歩が遅い。

でも、逃げたくなかったし、できなかったと思いたくなくて、毎回、自分なりに課題を決めて取り組みながら、段々と成長していけた。

ある段階から、自分の中でピークを感じることがあり、それはつまりその仕事で得られるだろう経験値がMAXに達したことを意味する。

それはつまり、言い方を変えれば「一人前」になったということで、別の言い方をするなら同じことを繰り返しても成長しないという合図だった。

以前なら、自分で決めたノルマを絶対に超えるという意気込みで仕事をしていた。

それが今日、いつもと同じ気持ちで仕事しているつもりなのに、明らかに「飽和状態」になっていた。

「ここまで頑張ろう!」

そんな意気込みはなく、むしろ行けるところまでとかなり消極的だ。

それに気付かされたのは、仕事を割り振りしているある社員の言葉で、「この次、どうします?」と訊ねられて、「ここまでで大丈夫です」と言ってしまったことだ。

無意識だったが、今までなら「もう少ししたい」と言えたはずだ。

にも関わらず、本当にあっさりと自分で限界を決めていた。

来年度には事務所が移転するとか

実は来年度には事務所が移転するらしい。

噂で聞いた新天地は、今より30分くらい遠い。

交通手段を変えれば、もしかしてまだまだ働けるのではないかとも秘かに思っていた。

仕事にも慣れたし、小銭稼ぎには負担も少ない。

でも、今日の経験はやばい傾向だと思う。

まぁ次回でどれくらい気持ちを変えられるかだけど、場合によってはいろいろと見直しが必要になるかもしれない。