腰の辺りが痛いと言い出して
数日前から、横向きで寝ると床に触れる大転子 辺りの皮膚が変化しています。
寝たきりなどで起きる「褥瘡(じょくそう)」です。
長い時間体重が決まった場所だけに掛かることで、その周辺部分の血流が滞り、皮膚疾患になることですが、ある意味ではもう数ヶ月以上もこの生活スタイルを続けていて、父親は健康的な人だと驚くこともありました。
人は誰かと会話しないで過ごしていると、自分では気付きませんが会話力が低下し、言葉が流暢に出なくなります。
パッと言葉を思い出して、その場に相応しい会話をするのは、脳が若くないとできないからです。
それと同じで、日中にもほとんど寝たきりの生活は、寝たきりになった時に数時間ごとに姿勢を変えることが不可欠で、介護施設でも定期的に行う大切な介護でした。
今、それが父親に起こり始めていて、やはり日中もほぼ寝転んでテレビを観ているという生活は、健康を著しく害する可能性があります。
例えば、皮膚が爛れて痛いので、父親は母親にキズパットを貼っているのですが、クッションという目的では有効でも、貼っている部分が不衛生では更なる疾患にも繋がります。
つまり、あまり入浴しなくなったことや、父親自身で入浴しても体をきちんと洗えているのか段々と怪しくなっていて、例えばそれを母親が気に掛けていたらいいのですが、そこまで気が回らないのもあって、今までは大きなトラブルになっていないことが一気に繋がってしまうことも考えられます。
褥瘡の大まかな注意点なども両親に告げましたが、昨日も今朝も全く変わることもなく、父親はいつ通りの姿勢でテレビを観て居眠りしています。
結局は皮膚が裂けて、骨に達するくらいまで大きな穴でもできないと褥瘡の怖さが言葉だけでは伝わりません。
いつも楽な方に進んでしまう両親ですが、それでは超えられないことも今後は増えていくでしょう。
とは言え、褥瘡になるほどとはこみちも想像してなくて、それだけ父親は寝返りさえも打たないで、ずっと同じ姿勢でいたようです。
今はクッションシートのようなものの上に寝ていますが、それがいることを両親のどちらも言い出さないことに悲しみがありました。
現状のままでは行き詰まるとなっても、そのまま何も変えられずに過ごしてしまう。
両親の認識力や現状把握力が、そこまで下がっているのです。
心配すれば、多分、父親は体も洗えていないでしょう。
「風呂に入った」と言うのも、「全身を洗った」ではなく「風呂場に入った」に近いかもしれません。
かと言って母親を見ていて、父親の体を洗えるだけも気持ちは感じませんし、どこかのタイミングでデイサービスで入浴してもらうことも提案する時期が来そうです。
やはり、父親の老いは日に日に進んでいるようです。