決まりごとが覚えてられない母親

 記憶に低下は誰にでも起こる!

年を感じるタイミングで、記憶の低下が挙げられます。

母親も物忘れが酷く、数日に一回は「〇〇が無い!」と探し物をしています。

最近で気になるのは、家の中を素足で歩くこと。

暑いと言うのもありますが、スリッパを履かずに歩きまわります。

履かなくなる理由は、スリッパをどこかで脱いで、それが分からないまま行動したい気持ちが優先されて素足で歩くのですが、トイレに入る時も廊下にスリッパが無いので、電気だけがついていて、今朝はつけっぱなしだと思って消したら、「嗚呼!」と言う声がして使っているのが分かりました。

ドアにも鍵を掛けていないので、使用中かも分からず、電気のつけっぱなしはよくあることなので、パッと消してしまうことも少なくありません。

また収納場所が変わっている!

今朝も朝食と弁当を作りました。

弁当を冷やすために保冷剤を使うのですが、いつもの場所にありません。

その場所には別の保冷剤が置いてあって、多分母親が自分用に置いたのでしょう。

こみちが使っている保冷剤は、もう一つの保冷室の奥にありました。

なぜにそんな場所に移動させるのか不思議ですが、「隠されている」レベルの移動です。

母親の頭の中で、自分の使う物は大切で、そうでないものはそこになくてもいいと言う感覚です。

ナルシスト気質な行動ですが、本当にわざとではないのかと疑いたくなるくらい毎日使っているものでも平気でどこかにしまわれてしまいます。

「使っているんだけど!」

そんなことをもう何度言ったでしょうか。

そして母親は「知らなかった」と繰り返します。

「今後は気をつける」と言うことでは無いので、結局は失敗を正当化しただけで母親は終わるので、また数日後には勝手に片付けてしまうのです。

介護の勉強で、高齢者が特定のものを収集する行動を学びますが、多分母親もボケてしまうとそんな行動をするのかもしれません。

自分が使うものは割とどこにでも置きっぱなしなのに、思いつくと勝手に人のものを片付けてしまいます。

もう一つの特徴が、やっている雰囲気を出すこと。

いつもは、6時30分くらいに部屋から出てくる母親ですが、数日前から5時30分過ぎに出て来ます。

朝食作りをして片付けをして、洗濯物を干し終えるところまでを6時までに済ませたいとこみちは予定して、そのペースで行動しているのですが、ふと思い立つと起きて来て、洗濯機をいじり出したり、洗面所陣取ったりで、歯磨きしたいタイミングの時に使われていたりします。

それが面倒で早朝からいろいろとしているのですが、昔は7時までに洗濯機を使い終える約束になっていました。

なのでこみちが6時30分までに…と行動していると、いつの間にか7時が6時30分に早まり、しかも早くなって何をするのかと言うと、洗濯機に洗濯物を入れるだけだったりします。

洗面所も電気をつけて、化粧品を起き、そしてその場を離れてしまうのです。

化粧が完成に終わるのは、午前10時頃。

つまり6時からあれこれ始めて、空くのは10時なんです。

なのでタイミングを外すと、いつ空いているかなぁと何度も確認しないと使えません。

今朝、起きて来たのは、もしかすると梨を剥いて父親に食べさせたかったからかもしれません。

剥くのなんてそう時間が掛かるものではありませんが、母親は不思議で、やりたい時にすぐに始めたい性格なので、食べる何時間も前に始めるのです。

ちょっと何かするだけでも、全てが大事になって、時間も場所も使うので、こちらの予定がある時は本当に寝ていて欲しい気持ちです。

今朝もそれだけ何かできるなら、もう朝食は自分たちで作ってくれたらと思うのですが、それは嫌なんですね。

義務になるので。

そうではなくて、思いつきで好きなようにしたいのが本音で、それが本当にこちらには邪魔なんです。