残念なこと
こみちはある知人を通じて知ったのですが、学生時代の別の友人が事件に巻き込まれていました。
学生時代から落ちこぼれだったこみちとは違い、実家も裕福で社会的にも羨ましがられるであろう職業に就き、社長として活躍されていた同級生の中でも成功者。
一緒にバカなことばかりしていた学生時代のイメージとは随分と変わっていて、ある意味で誇りでした。
詳細には触れませんが、コロナ禍の後、いろいろと苦労されたようで、経営していた会社もたたみ、田舎にあった実家の持ちビルの看板も変わっていました。
多くの人を雇い、経営者として生きることは世間が思う良い面もあれば、言えない苦労もあって、やはり何でも大変なことに変わりないんだと思いました。
SNSにその友人のアカウントが残されていて、当時の生活ぶりを知ることができたのですが、コロナ禍になってからは更新も減り、幸せそうな画像もなくなっています。
思えば、学生時代の交友など数年のことで、もしも会っている時間を計ることができたなら、驚くほど少ないものかもしれません。
学校から自宅までの方角が同じで、でも部活などもあったりで、一緒に帰るほどではなかったのですが、それでも何度か他の友人を含めてバカ話をして帰ったことがあります。
何事も上手くはいきませんね。
その人でさえも、大変だったのだと思うと。
仲違いは誤解から起こる!?
人は他人のことなどほとんど理解出来ません。
自分のことでさえほとんど分かっていないくらいでしょう。
例えば、好きな食べ物を聞かれて、答えられるのは食べたことがある物からです。
当たり前に思うかもしれませんが、食べたことがなければ、好きも嫌いもわかりせん。
結局、日常的に当たり前になったことからしか自分のことなど分からないので、もしかすると全く別のことに才能や好みがあるかもしれません。
でも、それに向き合える人って意外と多くはないんですよね。
学生時代、自分は何が向いていて、どんな仕事なら適しているかなど、全く分からなかったです。
何となくなきっかけで、文系か理系かに分かれて、そこから専攻が決まり、社会人になる時はまた全く違う業界だったりで、転職すればまた違う。
そうやって、自分が何者かも分からないまま、流されるように年を重ねます。
結局は、自分のこともですが、他人のこともある一面だけで判断してしまいがちです。
嫌なことや気になることを言われたりされた時に、その人のことを避けてしまえば、とりあえず問題を回避出来ます。
学生時代でもなければ、面と向かって話し合うことなどしないですから。
相手の言い分を聞けば、そこに誤解や思い込みがあって、こちらの気持ちを伝えれば相手も分かってくれたりします。
でも、学生時代もそうですが、社会人ならなおさら、そんな手間などかけません。
仕事上だと割り切って、必要なことを事務的にやり取りするだけの関係で、時に自分が時に相手が異動などしてしまうと、それっきり縁がなくなってしまいます。
苦手な人と言う印象のままになって、日常生活ではほとんど思い出すこともない人で、でもそれで何の不便もないですし、相手だって同じように普段は思い出すこともないでしょう。
でも、時間をかけて話したら、本当は些細な誤解や思い込みに過ぎないことも多いものです。
それが人間関係で上手く付き合えなかった時のホンネ。
逆に、会えば挨拶するくらいの距離感の関係って、実は相手の好みや趣味なども知らなかったりします。
「最近、どう?」
「大変だよ!」
「この前も大きなプロジェクト、成功させていたよね!? 凄いね!」
「そうでもないって。また飲みでも行こうよ!」
「そうだね。また!」
それで飲みに行って、何か互いのことを話せるのは、100人中1人とか2人。
時間は無限ではないから、人生のあるタイミングで出会えても、その後も度々出会う人は限られてしまう。
そんな会話ってどこにでもあって、縁があるともう一度タイミングがやって来る。
でもほとんどはそれっきりで、またしばらく空いて、だから「最近、どう?」と繰り返される。
悪気などなくても、その場の雰囲気で、その言葉遣いが、シコリを生んだりする。
「何、あの言い方…」
相手はまさかそう伝わったりしていないだろうと思っていても、汲み取り方はいろいろで、誤解や思い込みになってしまうことは多い。
とは言え、悪意や合わない相手の場合、時間を掛けたとしても根本的に合わないことも多く、残念なくらい進展しないもの。
そこに悩むのは、解決できないことに時間を掛けることでもあるので、心底わかり合おうとするのはやめた方がいい。
思うことが伝わらないし、思っていないことを勝手に受け取られてしまうから。
「嗚呼、この人とは感覚が合わないなぁ」
そう思ったら、もう深入りしない方がいい。
だって、「なんか感じが良さそうな人だ」って思える人がまだまだたくさんいて、そんな人と仲良くなった方が実りも多いから。
合わない相手には、「どうしてだろう?」「何でそうなる?」って感じで、長く付き合っても一向に歩み寄れない。
結局、合わないってこと。
そこは適当に流すことも大切。
「嗚呼、どうも!」
そんな感じで。