問題を解決する方法
何となくでも、この先になってトラブルや困難な状況に陥る気がして、「問題」になっていたらどうすればいいでしょうか。
例えばこみち家で、父親も母親も悪い人ではありません。
でも「ナルシスト」気質です。
つまり、自身の価値基準が全てで、他人の価値基準を踏まえた行動や尊重が苦手です。
なので「こんな風にしてくれたら」と願望があっても、それを察して行動することができません。
具体的には、毎朝母親の希望する朝食を両親分作ります。
ですがそれを作る野菜を買って来ていません。
当然ですが、それでは希望通りの朝食を用意することはできません。
例えばそんな時、母親はレトルトのハンバーグを買って来ます。
レンジで温めて食べられる便利な一品です。
でも数日前、手作りでハンバーグを作るためにミンチ肉を買って冷凍庫にしまっておきました。
休み前の夜に、ニンニクも使って作りたいと話していたんです。
そして昨日、母親がレトルトのハンバーグを買って来たと言う流れです。
「嗚呼、何かハンバーグって言っていたなぁ」
そんな微かな記憶が母親に残っていて、「野菜」ではなく「ハンバーグ」だったのでしょう。
以前なら、メモを書いてあげるなど、母親の少しミスしてしまう行動を改善できないかと悩んでいました。
そしてその解決策のヒントが、巷にないだろうかと。
多くの人の解決策を探して、皆さんがどんな風に考えて答えを導いているのか調べました。
そして分かった結論は、「そもそも、そんな状況にならない」でした。
「そんな状況」とは、こみち家で当てはめると「母親の買い物に正確さを期待する」ということです。
つまり、そんな母親をどう誘導すると改善できるのかを考えるのではなく、そもそも母親の買い物に期待や前提に含めないことで、問題として想定しません。
問題になっていないので、もう解決策を考えることが必要なくなります。
例えば典型的な職場のトラブルで、上司との関係や抱えている仕事の問題などがあるでしょう。
そんな時に、現状をどう解決すればと悩むのですが、結論を言えば「そもそもそんな状況にしない」と言う意味では、直面した状況何か手を加えるのではなく、それを含む根底から変えてしまいます。
つまり、人間関係なら、その場を離れられる方法を考え、仕事面であれば上司に期限や優先を決めてもらうなど、自分だけで頑張るのではなく、他人や環境などに変化を求めます。
最近、リビングで寝起きするようになった父親ですが、昨夜は布団さえ敷かずに丸まって寝ていました。
「そんな格好だと体が痛くなりますよ!」
こみちの妻がテレビをつけっぱなしで居眠りしている父親に声掛けいました。
「お布団、運んで来ましょうか?」
晩御飯の後片付けをしていたこみちは驚きました。
「嗚呼、お願い」
父親はそう言ったのです。
女性が運ぶには軽くない布団を父親は「お願い」と言えてしまいます。
ナルシスト気質な父親には、女性が重い布団を運ぶことに罪悪感はありません。
あるのは、して欲しいかどうか。
そんな性格の父親に、他人をおもいやれと諭すのは不可能です。
みんなが忙しく働いている時でも、父親はテレビを見ていて、「何か手伝おうか?」と申し訳なさそうな態度は見せません。
誰も何も言ってくれなくても、まだ大丈夫と思えば何もせずに沈黙を続けます。
そして、どうしようもなくなる前に、母親がいつも寄り添ってくれて、生きていられたということです。
父親を見ていて、何が楽しいのかと思うこともあります。
何か楽しみを見つけて、生きられたらとも思います。
でも父親にとって、今が幸せなのでしょう。
何もしないでいられるので。
だから、父親に無理してあれこれと世話を焼く必要はありません。
何か言ってくればその時に考える。
それくらいでいいはずです。
なぜなら、父親もそれ以上を自分で築こうとはしないからです。
妙にやきもきするからストレスに感じるだけで、こちらも全面的に受け身にすることで、悩みにもなりません。
問題にずっと悩んで来ましたが、それ自体を解決できないなら、その根底から変えてしまうことで解決できるということを学びました。