なぜ年収1000万円が難しいのか?を考えた話

 老後になるほど「お金」が大切

最近、「時間」と「お金」が同じ軸に並んでいます。

つまり、あるお店で「100円」の商品が、別の店では「90円」だったとして、でも別の店まで移動すると「1時間」が余計に掛かるとしたら、自分にとってどちらが「お得」なのでしょうか?

その時の考え方っていろいろで、人によって違うと思います。

こみちは、「1時間」=「1000円」とか「500円」のように、時間もお金として換算して考えています。

と言うのも、足腰が悪くなるとそもそも長い移動が難しく、「あの店で売っている」と分かっていても、「移動」ができないと買うことができません。

「誰かの時間を使う」=「買い物をお願いする」は、何だかんだで「お金」が掛かります。

つまり、高齢になれば、現役時代のようには行動範囲が広くなくなるので、その低下分も上手くお金で解決するのも方法です。

年収1000万円とは?

年収1000万円とは、月収では約83万円です。

つまり、1日あたり2万8千円くらい稼がないと達成出来ません。

例えば1日の労働時間を10時間として、時給では2800円になります。

例えばここで、製造業を考えると、手作業で何かをして、完成品が1時間で30個、つまりは2分で1個作り続けることを10時間毎日続けたとしましょう。

1日に約3万円、時間あたり2800円の報酬なので、単純に作った商品1個あたり100円の利益を乗せられなければいけません。

1個2分で作れて、10時間毎日繰り返しても飽きない作業で、しかも100円の利益を乗せられる仕事って何でしょうか?

思いつくのは「アクセサリー製造」のような分野でしょうか。

間違えても一枚辺りの作業時間が長くなってしまう「イラスト制作」ではなさそうです。

趣味や実益を考えて、仕事を見つけるよりも、「2分で作れて100円の利益を乗せられる仕事」と言うように逆算で考えることで見つかるビジネスなら、年収を上げられるかもしれません。

繰り返すことで稼げるパターン

例えば、中華店を経営し、餃子でもラーメンでも、その店らしいメニューで評判になれば、そのレシピを繰り返していれば、しっかりと収入に繋がります。

これが、こっちかなあっちかなと迷いながらでは、繰り返しも曖昧で、思うようには稼げないからです。

「コレでいい」と確信が持てる仕事に巡り会えたら、それをしっかりと繰り返すことで稼げばいいのです。

ある意味で、そんな仕事こそ「天職」なのですが、それが簡単には見つからないので、人は悩んだりします。

1000万円も必要!?

結局のところ、思うのがお金の大切さは理解していても、多ければいいと言うか…。

稼げると言うことは、それだけ効率的でなければいけないので、手先が器用で数を熟すことでは限界があります。

つまり、希少性が伴って、「コレでなければ!」と言う違いが必要です。

動画コンテンツでも、観たくなる動画って「コレでなければ!」が実現されていて、だから人気もあるのでしょう。

先に挙げた、「アクセサリー製造」でも、「作ればいい」ではなく、「買いたくなるデザイン」をどう解決するかがポイントなのです。

自分で一から十まで担当することも大切ですが、考え方によってはそこで外注化してでも「繰り返し」の部分で利益を目指す柔軟さも必要です。

利益が半分になっても、繰り返すことで稼げるなら、そんな方法も否定される話ではありません。

言い換えれば、サラリーマンのように雇われて働くのも、報酬が決められていて、勤務すると稼げるパターンなので、それもまた堅実な方法です。

問題はどんな職場かと言うこと

雇われて働くことの良さは、確実に稼げると言うこと。

独立して軌道に乗るまでの不安や、軌道に乗ってもそれを維持させる努力は、サラリーマンとは違います。

その不安さを効率的に稼げるパターンにすることで解消するのが、雇われて働く(=労働者)になることです。

しかし、仕事である以上、職場も様々で、苦労しても楽しいと感じる仕事もあれば、暇なのに虚しさが増すような仕事もあるのが現実で、要するに自分に合っているかがポイントです。

仕事は嫌いじゃないけれど、人間関係が面倒な職場もありますから。

好みと言うことではなく、生き方や価値観があまりに違い過ぎると、やはり一緒にいるのも辛くなります。

例えば、何か資格を持っていると、勤め先でも自分らしく働くスペースを作り易かったりします。

社内なのに、仕事を受けたら、それを自分のペースで熟して行くと言う働き方ができるからです。

こみちもそんな方法が好きで、大勢での作業ではどうしても自分らしさは出せません。

なので、できれば細々でも個人でできるような仕事が好みです。

例えば、イラストレーターとして仕事を始めようと思ったとして、キャラクターを作ってもそれが価値になるのは簡単ではありません。

多くのイラストレーターがそれを目論んでいて、でも一般の方がキャラクターとして思い出せるのは数種類ではないでしょうか?

つまり、それができるとイラストレーターも繰り返しで稼げるパターンができるのですが、そう簡単ではなく、現実には依頼された絵をコツコツと描いて行くことになります。

一方で、AIが圧倒的なスピードと品質で絵を作る時代なので、イラストレーターがコツコツと描ける環境もこの先はかなり不透明です。

絵を描くことで稼ぐなら、もっと深く踏み込む必要があって、あっさりと済ませるならAIの自動生成の技術者や、プログラムとの連携に関わるなどのポジションも視野に入れた方が生き残れるでしょう。

「その絵の目的は?」

イラストレーターとして軌道に乗せるなら、コレは他の職種でも同じですが、「そこに何の意図があるか?」が明確でないと、生き残れない気がします。

よく言われる話ですが、ニーズから考えてみると言う発想をすると、今、何をしなければいけないのかも自然に分かります。

時代やニーズに合致して、売れているビジネスも、この先ずっと人気が続くかは誰にも分かりません。

だから、売れるのも大変ですが、売れてもなお未来に向けて努力しなければいけないので、やはり大変です。

サラリーマンなら言われた仕事だけで済むのかも、年齢を考えると正論だけでは判断できないことも増えるでしょう。

と言うのも、正論からこぼれた部分こそ、仕事の大切な部分で、そこのカバーができるとやはり重宝されます。

強み持ちのは、目につく派手な部分よりも、実は地味でもそれらをサラッと熟すことだったりするからです。

先を急ぐのも悪くはありませんが、段々と現実が分かってくると、「仕事がある」だけで幸せに思えます。

なので、「年収1000万円?」。

そこが唯一の目標ではなく、それ以上に自分らしく生きられることが大切だと思うからでしょう。