備えあれば憂いなし!?
ナルシストとフライングモンキー、そしてエンパスの大人たちが共同で生きています。
ナルシストである父親は、最近入浴を嫌がるようになりました。
「面倒なこと」という認識が、今までは「見た目だけは気にして」という意識を上回ったからです。
割と小綺麗にしたがるタイプでしたが、朝か起きて寝るまでテレビを観て過ごすだけの生活なので、他人を気にすることもなくなって来たのでしょう。
介護士という仕事をしていると、利用者の居室は特有の臭いがあることを知っています。
「臭い」というよりも「独特な臭い」なのです。
施設であれば、週に2回入浴がありますが、それでも長く暮らしていると年齢的にも臭いがキツくなってしまうのでしょう。
例えば父親に「風呂に入らないと臭くなる」と伝えたところで、風呂に入る人ではありません。
自分がしたいかどうか。まして他人に言われれば、余計に意地を張ってしまいます。
ではフライングモンキーの母親は、どうでしょうか。
フライングモンキーとは、ナルシストの取り巻き役で、正義感から行動しますが、その正義感が「自分基準」なのです。
ナルシストの自己愛にも似ていて、自分が正しいと思うことはするし、正しくないと思うとしません。
つまり、他人から「こうして欲しい」という要望で行動していないのです。
結局は、ナルシストと同じで、したいことだけするのです。
夕飯を作っていたら
冷蔵庫にいつ買ったのか弁当が2つありました。
多分、昼用に両親が食べるつもりで買ったものでしょう。
とはいえ、こみちはいつも通り夕飯を作ります。
そして両親が食べ終えてからダイニングテーブルに来たのですが…。
こみちが作ったオカズを適当に摘み、代わりに弁当に入っていただろう唐揚げを別の皿に入れて置いてあります。
出来合いの揚げ物を減らすために、こみちが朝晩の料理を担当しています。
揚げ物はその時に揚げてできるだけ早く食べるようにして。
でも昼は好きなものを食べたいだろうと、両親に好きなものを買ってもらうようにしています。
弁当でもマクドナルドでも、何でも好きに食べればいいと思うのです。
ですが、弁当に入った唐揚げをわざわざ取り出してテーブルに置きっぱなしにして「唐揚げ好きでしょ?」と気配りできる人という正義感を押し付けます。
母親の買い物
「朝晩の食材はこっちで用意するから買わなくてもいい」
そんな話はもう何度も繰り返して来ました。
でもしばらくすると母親はまた自身の正義感からあれこれと買い出します。
でも、例えばカレールーも3箱半あります。
それ以外にもジャムやドレッシングもまだ使い切っていないのに、次から次へと買って来ます。
基本的に賞味期限を気にしていなくて、早く買ってしまうと期限切れになるということがどうしても理解できないのです。
例えばジャムも家族で食べるのは母親だけで、しかもパンを食べることは週に一回もありません。
冷蔵庫にはまだたっぷり残ったジャム瓶があって、それでも新しい瓶を買って来ます。
一方で、みりんや醤油など、もう少しで購入したい物を事前に買うことはありません。
これもパターンですが、こみちが買って来ると翌日に同じ物を買って来ます。
もうその行動を止めるのは無理なのですが、フライングモンキーだなと思う行動なのです。
悪気は無いのかもしれませんが、している行動は時にありがた迷惑でしかありません。
しかも正義感で行動しているので、幾つも同じ商品があっても、反省はなくてむしろ誇らしげです。
だから、エンパスにはキツいのです。
行動のモチベーションまで理解して、でも余計に面倒になっていて、その全部を受け止めるしかないことが大きな負担です。