「服薬」の飲み忘れが多くなっている話

 日常的に服薬している父親だが…

週に一度、曜日と朝昼夕とで分けて、事前に飲む薬を用意している。

数ヶ月前は、それを父親自身が行なったいたが、結果的に飲んでいない薬が大量に出て、一人では管理できないとなった。

本来なら妻である母親に任せたいことだが、最近の様子を見て母親にも負担を増やせられないことははためにも分かる。

それで、薬の用意を妻が行なってくれるようになった。

ところが、今週も2回、薬を忘れてしまっている。

そこで先に母親へ、「飲み忘れがあるから、飲むべき薬をテーブルに置くようにするけれど、お母さんの方でも確認して」と頼んだ。

すると、「そうなんだよ。この前も飲み忘れていて…。本当に困るよネェ」と状況として会話が少しズレたような返事になる。

そして現れた父親に「薬、飲んでいないって!」と言い出し、父親もまた「飲んだよ!」と言う。

本来なら、曜日別に分けられた薬が、キチンと減っているかを誰もが確認すればいい話。

でも、認知機能が低下し始めて、記憶が曖昧になっている父親に「したの?」と聞いてもどうなのか。

さらに母親も同じように認知機能の低下というか、他人の立場で考えることが不得手だから、こだわるポイントがいつもズレてしまう。

して欲しいことをしないで、しなくてもいいことにこだわってしまう。

多分、明日になれば母親は父親の薬のことを気にしないだろうし、父親も自分が飲み忘れているとは思っていない。

「血圧を下げる薬は、飲み忘れると…」

母親はそれをこみちに向かって繰り返すけれど、父親のことをちょっと気に掛けることはできない。

こちらから言えば何か反応するけれど、言わなければ何もしないという流れなっていて、父親にも母親にも頼み事ができないようになっている。

できれば、父親の介護もまだ軌道には乗っていないし、割と大変だから、母親はまだ元気でいて欲しい。

でもここのところ、両親共々、何だか数ヶ月前と比べても変わってしまったように思う。

なかなか真面目に考えるとこみちの方がメンタルをやられてしまうから、上手く息抜きしながらこの局面を乗り越えなくては…。