「介護」が必要になった前に何を学んでおくべきだったのか?

 最低限の家事

こみちのような中高年の男性は、料理が作れないという人も一定数いるようです。

地域によっては男性がキッチンに入ることを好ましく思わない風習があったからでしょう。

なので、一人暮らしをほとんど経験せずに、結婚しても実家からそのまま配偶者に料理してもらうという流れのまま「仕事だけ」しか経験しなかった人もいます。

プロの料理人を目指すわけじゃない

料理を作る仕事をする訳ではないので、空腹満たせる最低限の料理が作れればいいと考えると、米が炊けて、野菜炒め、味噌汁、焼き魚くらいができれば十分だと思います。

ハンバーグやコロッケ、肉じゃがなど、もう少し料理っぽいメニューもベースさえできればあとは段々と経験すればいいからです。

トイレ掃除できますか?

例えば、トイレ掃除を全くしない人は、「トイレ掃除をしてください」と言われて、大掃除してしまうかもしれません。

大切なのは、忙しい日常生活の中で、最低限の掃除がどれだけなのかを知っていることです。

つまり、10分でササっととか、30分でしっかりとという具合に、掃除する内容が分かっていれば、都合に合わせてできるからです。

介護サービスとして

例えば訪問介護のサービスで、料理を作ったり、掃除を頼んだりもできるのですが、その料金は30分程度で200円くらい支払うでしょう。

料金は地域や介護される人の所得によっても異なるので、あくまで目安です。

一方で、訪問介護士として依頼されて働く場合、時間給は1400円程度でしょう。

ただし、移動する時間が勤務に含まれる契約なのか、依頼宅での実作業時間を仕事と換算するのかで、待遇が大きく異なります。

地域性もありますし、家事代行なのか、身体介護なのかでも金額が変わります。

つまり、在宅介護だとしても、家事労働は決して無料ではありません。

誰かの時間を奪い、それによって利益が生まれるからです。

ということは、介護を当たり前のように受けるというスタンスには注意が必要で、そうなる前にも性別を問わず自分で家事をひと通りできるようになるできです。

プロ級求めないなら、基本的な料理なら半年も続ければ人並みになっているはずです。

むしろ、「苦手」という理由で関わらず、家族に介護されることに慣れてしまわないようにしましょう。

食べたい時にそれぞれが作れれば、そう負担にもならないのに、できない人がいるだけで家事が急に面倒なもの、プライベートが奪われるものになるからです。