親の介護をすることになったら

 「介護」に対する理解を共有する

「介護」というと「オムツ交換」をイメージする人もいると思いますが、「介護」をまだ健康な時に理解しておくことが大切です。

というのも、「介護」は意味が広く、「自分の生活を別の人に支えてもらう」という理解になるからです。

例えば、買い物をするとか、ゴミ出しや掃除なども広く考えると「介護」ですし、それまでの住まいから改修することも「介護」と言えなくありません。

床に布団を敷き、寝起きするのも健康であれば苦ではありません。

しかし、足腰が弱ると「立ち上がる」という動作も、楽な動きではなくなります。

その意味では、ベッドを使い、立ち上がる時にベッドサイドに足を出せば、それだけ楽に立ち上がることができます。

つまり、いきなり「介護」が始まるのではなく、「理解する」「準備する」という段階があると後々楽になります。

介護施設を知る

例えばデイサービスや老健、特養など、同じ介護施設ですが「介護」における役割が異なります。

とは言え、どんなことをしてくれる施設なのかを実際に見学しておけば、今後の介護でも役立つでしょう。

また、ケアマネ、ケアプラン、介護認定など、介護に関するよく耳にする言葉も、正確に理解できていなくても、少し知っていたり関係性がなんとなく分かるだけでも、今後の介護に役立つます。

実際の介護とは?

「介護」とは何かを知ると、実際の介護で「これも介護なのか?」と思うことがドンドン出て来ます。

というのも、親の介護の場合、親が頑張るとは限りません。

つまり、放っておくと着替えない、風呂に入らない、掃除しない、洗濯しない、料理も出来合いばかりということが起こり得るからです。

介護する子ども側は、「サポート」という立場でもありますが、「自分の親をどこまで支えるのか?」に悩まされます。

冷蔵庫の食材が賞味期限切れになっていたり、保存している野菜がまだ使えるのかも気に掛けないと、親が全く気にしないで使ったり食べたりしてしまうことが起こります。

こみち家でも親に任せていた親の買った食材なども、段々と処分したりしなければいけなくなりました。

「これ、期限切れだけどどうする? 捨てる?」と。

同居しているのであれば、その管理ももっと細かく、「そろそろ、コレ使った方がいいよ!」と教えてあげることも「介護」になります。

とは言え、今は母親が全く料理をしなくなり、食事は朝と夕方はこみちか妻が作ります。

昼は好きなものを買って来たり、冷蔵庫にあるすぐに食べられるようなもので済ませているみたいです。

とは言え、段々とそれもできなくなってしまうでしょう。

そして、洗濯物や掃除などもできなくなってしまえば、それこそ食事を作って用意し、食べてもらうだけになる時が来るかもしれません。

段々と家族の負担が大きくなると感じたら、お住まいの地域を管轄する福祉課の職員や地域包括支援センターなどに事情を相談してみるのもおすすめです。

ちなみにこみち家でも地域包括支援センターの方に電話で相談させてもらっていて、近々、家に来て様子を見てもらうようになっています。

まだ父親の介護認定の結果が出ていないので、公的な介護サービスを受けられません。

つまり、相談はできても、サービスを受けられない段階なので、認定結果が早目に出ないものかも含めて、耳に入れておくことが自分たちの生活守ってくれます。