いろんな原因で「引きこもり」になってしまう…
結果的ですが、こみちも過去に「引きこもり」同然の生活を7年間送ったことがありました。
「同然」とつけたのは、社会との繋がりが完全に閉ざされてはいなかったから。
なので、外出するが困難だった訳ではなく、用事があれば昼間でも買い物をしたりすることができました。
ただ他人と話すことが苦手で、グイグイと相手から近づかれるとフリーズしていました。
正直なことを言えば、「完全な引きこもり」にはなって欲しくなくて、週に一回でも、1時間でもいいので、何らかの理由で社会(家族以外の)との繋がりを絶って欲しくありません。
これは高齢者にも言えるのですが、買い物などで外出することが多い女性に比べて、男性は家に篭れる環境を作りやすくなります。
籠るのに慣れてしまうと、自分のペースでしか行動できなくなり、言葉を発して説明することがとても苦手になってしまいます。
これはこみちも経験していますが、ガソリンスタンドに行って給油をできるのですが、店員から話掛けられるのが本当に嫌でした。
完全な「無職」にはなって欲しくない!
職種や勤務形態、労働時間や賃金など、それこそ二の次三の次です。
何ならどこかの店や会社に行って、30分だけ働いて帰って来るような仕事でもいいので、家族とは別の社会的なグループを無くしてしまわないことです。
趣味などの仲間でもいいのですが、できれば「収益」が見込める活動だと理想です。
その意味では、ネットだけで完結できる仕事というのは、「引きこもり」という意味ではおすすめしなくて、作家やイラストレーターのような仕事は、打合せ以外はひとり作業が多く、時に引きこもりに似た生活になりやすいのです。
最近では、snsなどで繋がっていたら十分だということもありますが、やはり5年後、10年後を考えると社会との繋がりをネットではなく、実際に保っておいた方がいいと思います。
中高年の場合、運動量、会話の数、接する人間関係の広さが、認知機能低下と関係しているように思うので、「一日中誰とも会話しない」という生活が当たり前になってしまうと、それこそ引きこもりから抜け出したくても自分だけでは変えられなくなってしまいます。
引きこもりになってしまったら
最初に試して欲しいのは、その部屋から出るキッカケを作ることです。
おすすめは「散歩」で、理想は午前10時くらいから15分程度。
昼間の外出が難しいなら、早朝もいいでしょう。
「散歩」にも種類があって、のんびりと歩くようなものから、スタスタとテンポよく歩くまで。
大切なのは「気分転換」と「運動不足解消」になるので、部屋に戻って来た時にどこかスッキリした気分になれれば、効果大です。
さらに電車や車、自転車で外出することに慣れ、一回の外出時間が数時間になればなおいいでしょう。
こみちが約一年前からランニングを始めたのも、気持ちが不安定になった時に、運動で汗を流すと楽になったからです。
頭で考えることが億劫になるくらいの時間を延々と歩いたこともありました。
と言っても一年前の話なので、遠い昔のことではありません。
リュックサックを背負って、多少の小銭と水筒を用意して、午前9時くらいに家を出て、長い時は午後4時ごろまで歩き続けたこともありました。
たまたま見つけた公園のベンチに腰掛け、そこでおにぎりを食べて帰って来るというものですが、家に引きこもっているよりもずっと気持ちが楽です。
前回は北に向かって歩いたから、今度は南に向かってと、目的地はなくても自分だけの小さな予定が見つかります。
しばらくそんな風に歩いていると、以前よりも体力が付き、何よりも頑張り切る自信が持てます。
「自信」というのはとても大切で、小さな目標だとしてもやり切れることで、さらなる希望や未来が見えて来ます。