同年代の「早期退職」で気づく人生観の話

 「早期退職」制度

中高年と呼ばれるこみちの同年代が、早期退職制度を申請し、第二の人生を始めることになった。

中高年という年代を迎えても、自身がどんな分野に長けていて、強みにできるのかと悩んでいる人がいる一方で、サラリーマンとして20年、30年と会社の方針に沿って仕事を続けて来た人の中に、「早期退職制度」を利用し、まだまだ若いうちに第二の人生へと歩み出す。

それが唯一ではないが、例えば大学に再入学し、サラリーマン時代に忙しくて時間を割けなかったことを学ぶということもできる。

退職金を使って、憧れていた「店」を出すこともできる。

海外移住という選択もあるだろうか。

いずれにしても、「早期退職」制度を使うことで、まだまだ体が動く時期に新しい生き方を楽しむことができる。

「早期退職」で気づくこと

最も重要なのは、「正解」を見つけなかったとしても、サラリーマンとして働くことができるということ。

今、職探しや自分探しをしているこみちのような人は、「自分にどんな仕事が合うだろうか?」と考えて悩んでいる。

一方で、必ずしも合っていなくても、20代で入社した会社で勤め上げた人の中に、「早期退職」する人がいる。

決定的な違いは、「正解」と呼べる選択を見つけていなかったとしても、サラリーマンとして勤められるということだ。

職場の方針に、疑問や不満を感じ、時に将来性にまで疑いを持って、「自分の未来は自分で考えないとね!」と正解を探す方向に進んでしまうと、「人生とは何だったのか?」というとんでもなく大きな悩みに立ち向かわなくてはいけない。

しかし、確かに納得できないし、なぜそうなるのかという疑問もありながら、サラリーマンとして働き続ければ、そんな大きな悩みに答えを見出さなくても、退職金を受け取り円満に会社を辞めることができる。

そして、それまで我慢していた興味や趣味に生き甲斐を見つけることができる。

そこには正解という大きな壁はなく、自身が思うままに生きるという方法でしかない。

職探しをしているこみちが、「早期退職」の制度がどれだけありがたさに今気づいても、その方法を選べないけれど、「生きる意味」のような大きな悩みなど考える必要はなかったのだと知った。

なるほど。

コツコツと誠実に生きる強さって、社会から信頼されるし評価されるんだと気づく。

そう思わないだろうか?