新しい依頼案件に
社長から軽く話を振られた仕事が少し具体的になり、「ん?」と思う箇所がいくつもあって、話を聞いている途中で興味が薄れてしまいました。
というのも、「こみちの立場を考えて」と都合の良い言葉を使ってくれますが、全体としては丸投げにも思え、その最終的な仕上げを誰がどこまで担うのか、場合によってはとんでもない契約になりかねません。
「即答は難しいですね。ある意味で、こちらとしてもギリギリという部分もあって」
こみちがそんな曖昧な答えを返したので、相手の方も少し芝居がかった口調で「だよね。まだ時間はあるし、ゆっくり考えてよ」と。
こみち悪い癖で、その件をキッカケに、気持ちが一気に覚めてしまっています。
今受けている案件も、どこか潮時にも感じていましたし。
ただ、ずっと続けて来たので、習慣化しているところもあって、稼がせて貰えているのは有り難いことです。
以前のこみちなら
自己否定が強かった以前なら、雇って貰えていることに強い恩を感じて、たとえ条件が悪くてもそれをギリギリまで我慢していたでしょう。
しかし、自分のしたいことややって行かなければいけないことを考えると、相手の気持ちがどこにあるのか、実は肝心なことは全く与えられていないと気づきます。
つまり、都合の良い感じで使われているだけだったと。
もちろん、こみちにすれば、ストレスを減らして働けるので嬉しいことでしたが、それも段々と状況が変わってしまい、かつてのメリットが今ではそれほどでもなくなったと感じます。