「真っ白な世界」の話(メンタル的な話なので苦手な方はご注意を)

 真っ白な世界

健康な人が、メンタルに躓いた人を理解する時、自身の経験を持ち出すでしょう。

落ち込んで見える相手を理解した時は、もしかすると自身が何かで悩んだ時を思い出したかもしれません。

「辛いなぁ」という言葉を発するので、悩み事で頭がいっぱいな状況を想像するのかもしれませんが、少なくともこみちのケースでは落ち込みとメンタル的な症状は全く別ものです。

例えるなら、「真っ白な世界」。

目の前に存在しているのは理解できても、心としては色も濃淡も消えてしまい、まるで白一色に塗られた風景に見えます。

すると、辛いとか苦しいという感情を超えて、この世界全体が「無」に見えて来て、それはつまり、視界に入る誰かも自身も、何もかもが消えてしまうように思えます。

真っ白な世界に引きずられてはいけない

無価値に思える状況が続くと、そこに置かれた自身を完全に否定してしまいます。

こみち自身も、その入り口こそ知っていますが、完全に引きずられたことはありません。

というのも、行ってはいけないと本能的に感じていて、それこそハマれば抜け出せなくなると思うからです。

楽しめることや喜べること

人は些細なことであったとしても、そんな心が欠かせません。

誰かには些細でも、本人が喜べることなら、それで十分です。

しかし、何もかもに対して、心が反応しなくなると、表情から変わってしまいます。

どんなに巧みに複製された人形を見ても、人間とは思えないのは、そこに「心」がないと感じるからではないでしょうか。

多分、というか、人間は完全に静止できません。

必ずどこかが動いていて、変化しています。

つまり、人形をじっと見ていても変化しないので、無意識でも「人間じゃない」と感じるのでしょう。

そんな人間らしさが、心を壊すと封印されたようになるのです。

こみち同様に苦しんでいたり、もっと深刻な状況でも前に進んでいる方もたくさんいることでしょう。

また、悩みや不安はあってもメンタル的には健康を維持されている方は、どうか息抜きも沢山して、壊してしまわないようにご注意ください。

壊し掛けることと壊してしまうことは、全く意味が違います。

一度でも壊してしまうと、その記憶が消えないので、無意識でもブレーキがかかり、意識してしまいます。