「働きたくない!」で良いじゃかという話

 なぜ働くのか?

正社員として働くことができれば、収入の安定の他に、自身のアイデンティティが保てます。

というのも、例えばこみちのように請負業で働くと、仕事をもらうために担当者に気を使わなければいけません。

社会人としてのマナーという意味でもちろんですが、相手に不快な印象を与えないようにするという意味で、言葉使いや態度、表情にも注意を払います。

大きな仕事でも、そんなに大きくない仕事でも、取引を失わないためには相手が求める品質以上で提供しなければいけません。

時に、相場が「60点」の時に相手から「80点」や「90点」を求められることもあります。

高い品質を維持するためには、本来以上の集中力や労力を出さなければならず、稼ぐという意味では非効率に働きます。

そんな意味では、正社員の報酬は年収や月収という形で、評価されながら金額が上がります。

しかし、請負業の場合、相手側から報酬額を上げることは珍しく、どうしても労力と報酬のバランスが崩れがちです。

つまり、若い時は正社員として働く、より多様な仕事を安定した環境で経験するべきです。

早い段階で、起業や請負、フリーランスにしてしまうと、試行錯誤の部分まで自己責任になり、場合によっては稼げない期間が長くなってしまいます。

「働きたくない!」時は?

ここでいう「働く」とは、誰かに雇用されて、自分の時間を労力として提供することを指します。

眠いのに、遊びたいのに、と思う時に働きに行くのは簡単なことではありません。

しかし、収入源がなければ、家にテレビを観ているだけで、出掛けても何も買うことができません。

何より、気をつけたいのは、自身の行動範囲が狭くなってしまうことでしょう。

これまでにも失敗を繰り返して来たこみちが思うのは、努力や行動範囲の量が「稼ぐ」に比例しないことです。

つまり、段階的に広がるもので、それこそ「下積み期間」は経験を重ねるための時期で稼ぐことを急いでも上手くはいきません。

仕事を探すと、どうしても給料ばかりに目が行き、「仕事をすれば報酬が得られる」という感覚から抜け出せません。

言い換えると「働きたくない!」と思った時は、「下積み期間」を始めてみてはいかがでしょう。

例えば、ゲームが大好きで、誰よりも詳しいレベルなら、ゲーム配信などでも仕事にできます。

読書が好きなら、流行りの書籍から定番まで、読書した経験を記事にすれば、仕事にできます。

DIYでモノづくりをしても、それだって仕事に転換できるので、それこそ求人募集の要項に応じて働くだけが唯一ではありません。

ただ、自分で仕事を見つけて働くには、「下積み期間」が必要で、その期間をどうやりくりできるかがポイントです。

誰かに求められることを理解して、仕事に変換したいなら、正社員として働く人がどんなことを感じているのかを知っていた方がいいのは当然です。

そんな意味でも、最初はどこかで雇われて経験を積み、その後に下積みを経て独立するのが正しい流れでしょう。

興味や趣味だとしても、下積み期間にすることができます。

ただ、どんな人が興味や関心を持ってくれるのかを知り、そこに見出せるニーズを意識して下積み期間にするべきです。

働きたくない人は、ぜひ、そんな下積み期間として過ごしてみてはいかがでしょう。