妻との時間

 久しぶりに

最近、家で仕事や絵を描く時に音楽を聴いていることが多い。

好きなアーティストの曲を聴くと、落ち着けるしリラックスできるからだ。

そんな流れもあって、新しいイヤホンが欲しくなった。

先日、終了してしまったAmazonのブラックフライデーの期間もあって、密かにイヤホンを探していた。

使わなくなったSONYのヘッドホンを妻にあげて、今は百均のイヤホンとQcy のイヤホン、そして有線接続する別のヘッドホンを使い分けている。

音質的には有線接続のヘッドホンが圧倒的に高音質で、欲を言えばDACなどを使えばさらに上質な音楽を楽しめるだろう。

海外のオーディオブランドに憧れつつも、思えばずっとSONYのサウンドを好んで来た。

どこか忠実で堅実で、それが日本人っぽい感じで、好きなのだろう。

BOSEやゼンハイザーなど、また異なる魅力に惹かれつつも、浮気できないのは優柔不断な性格も関係している。

ところが、イヤホンはもっと気楽に選べて、難しいことは抜きにして、「いい感じ」という感覚だけで選べる。

ずっと有線接続だったから、ワイヤレスイヤホンがほしくて、とりあえず買ってみたのが初代のダイソーイヤホンだったということだ。

音質できには5点満点の3点くらい。

それこそSONYの有線で聴いた時とは別物だが、そのイヤホンだけしか知らなければ、十分に使えるし、1000円という手頃さは嬉しい。

その後、QCYのT17やT13も購入し、T13をよく使っている。

その理由は、妻に聴き比べしてもらったら、T17の方が好きと言ったから、交換する形でこみちがT13を使うようになった。

今、密かに狙っているイヤホンは、Ankerのliberty 4というもので、ノイキャン機能が使えて、マルチポイントにも対応しているからだ。

同ブランドのA40も小ぶりで良さそうだが、Ankerのドンシャリが強いliberty 4に気持ちが傾いている。

ただ、先日のブラックフライデーではセール対象外だったので、対象になっていたA40を買ってしまうかと悩んでいた。

でもそこで、妻が低音域が好みなこともあって、きっと今使っているSONYのヘッドホン以上にliberty 4を好むかも知れないと思って、結局は購入を見送ってしまった。

ただ、売価約15000円のイヤホンをこみちの独断で購入するのは悩む。

なぜって、優柔不断だから。

そして、昨日、妻に「イヤホン欲しいんだ」と切り出した。

すると、「自転車を買ってあげようと思っていたけど、イヤホンが欲しいの? いいよ、買ってあげる」と男前なひと言。

「いいよ。いいよ。高いし!」

買ってあげると言われて、「じゃお願い」と言えないのも昔からで、流れで拒んでしまったから自分で買いたいとも言い出せなくなってしまった。

でも、妻は離婚を口にして心配したこともあったけど、根本的には出会ってよかった人だと思える。

こみちが愛情を注げるのも、口だけだったとしても「買ってあげる」と躊躇いもせずに言ってくれたことに何か嬉しく思った。