お世話になっていた会社を振り返って
以前、お世話になっていたライティングの会社がどうなっているのかとwebサイトにアクセスしてみました。
一時期、ライティングだけで生活費を稼いでいたので、その会社にはとてもお世話になりました。
高い志しを掲げ、ライティングが持つ可能性を熱心に語っていて、まだまだ文章力に乏しかったこみちも、「書く」とはどういうことかを原点に立ち返り、勉強し直した思い出があります。
それこそ、専業でライティングを仕事にしていた時期もあるのですが、その前後は別の仕事を持っていて、どちらが本業なのか分からない感じで二足の草鞋を履いていました。
空き時間にちょこちょこと作業しても稼げるので、当時はどこに行く時もiPad を肌身離さず持ち歩き、5分、10分の空き時間も文章を書き続けていたほどです。
腰を据えてガッツリと書くこともありましたが、そうやって生活の隙間時間を有効に使える働き方が、こみちの性格に合っていました。
「理想の働き方」を見つけたいけれど
自分が嫌にならない方法で、「コレをすれば稼げる」という仕事を見つけることができたら嬉しいです。
ライティングを仕事にするには、文章力を高め「正しい日本語を書く」ことはもちろんですが、何より好きなことであれば苦ではありません。
どうしても「書く仕事」というと、小説家、記者、web ライターなど、職種を思い浮かめるでしょう。
特に間口の広いweb ライターは、文章力に自信がある素人が手軽に始められるのも魅力です。
しかし、どうしてもそれだけでは稼げなくなる限界があって、その理由の1つが「専門性」という部分です。
つまり、素人とプロとの違いがあるとするなら、文章力そのもの以上に、それに関連した知識量ではないかと感じます。
そこでこみちが「介護福祉士」という経験を選んだ理由にも繋がります。
「書くというスキル」をどう活かせばいいのか?の答えなると思ったからです。
しかし、例えば「介護」という分野で、未経験者に「介護と聞いて何を思い浮かべますか?」と訊ねた時に、「介護保険制度」と答える人は稀だと思います。
こみちの場合は「オムツ交換」でした。
では経験を重ねたこみちがなぜ「介護保険制度」を挙げのかを紹介すると、「公的な介護サービス」が同法を基にしているからです。
「公的な介護サービス」とは、介護施設や訪問介護など、介護保険制度が定めている介護認定を受けることで利用できるサービス全般です。
実際にどうやって利用すればいいのか、どんなことをしてもらえるのか、さらに公的な介護サービスの実施目的とは何かなど、介護業界を覗くと見えてくる問題がこの法律を基本として処理されているからです。
つまり、「介護保険制度」を知らないまま、労働人口が減少する日本においての介護を考えることはできません。
それくらい大切な法律とも言えます。
実際、来年1月に開催されるであろう「介護福祉士試験」でもしっかり出題される内容です。
思うに、仕事探しという意味では「ツール」をどう活かせば仕事に結びつくのかを考えることが大切で、自身の得意や好きことが何に化けるのかと意識することです。
でもそれが大切だと理解しながら、核心に迫っていかないこみちの呑気さが、中高年になってからも「自分に合う仕事ってなんだろうか?」と悩んでしまうのです。
最後に、久しぶりに覗いてみたお世話になっていた会社ですが、サイトを見て少し気になってしまいました。
以前のような役目を終えて方向転換されたのか、サイトそのものの雰囲気が一変していたからです。
もしかすると、ライティングも業務として残っているのかもしれませんが、webサイトを覗いた感じでは折を見て当時の営業さんに会ってみようとは思えませんでした。
それだけ時の流れは速くて、社会も時代に合わせて変化を続けているのでしょう。
「楽しかった」という思い出は残っていますが、もうライティングを依頼されて報酬をもらうという流れそのものが減ってしまったのかもしれません。
それはつまり、単価として見合う作業ではなくなり、ライティングを活かして仕事にしたいなら、自身でサイトを立ち上げたり、新たな専門性と組み合わせるなどの一歩が求められているのでしょう。
今、「どこで儲けているのか?」と考えると、自身で起業するか、人手の掛かる分野かに分かれると感じます。
例えば、介護スタッフのように、今はまだ現場で働いてくれる人材が必要な職種では求人もたくさんあるでしょう。
しかし、「文書を書く」というスキルだけでは、仕事に結びつかないのかもしれません。
1日5000円を稼ぐのに、1文字0.25円では2万文字が必要です。
1時間1000文字のライターなら20時間労働。
つまりその時点で、0.25円では仕事にはなっていません。
何より、最低時給がアップされて、割と時給1000円という求人も増えました。
だとしたら、5時間働いて稼ぐ方が賢明です。
「下積み経験」として将来的にもっと稼げる業界が見つからない現代では、「先行投資」がし辛く、早い段階で「起業」することも意識するか、介護スタッフのようにスキルを長く活かせる業界で働くかの二極化がさらに進むと感じています。