高齢者介護を通じて
介護施設内でも、フロアごとに担当者が異なったりします。
こみちの場合、他部署のスタッフとあいさつをすることがあっても、それぞれの対応を注意することはありません。
車イスに乗った利用者をどれくらいの速度で押すのかを見ても、結構違います。
でもそこには理由があって、少ないスタッフで多くの利用者を担当しなければいけない時は、安全面を最優先し、必要なポイントを押さえた介護支援に成りがちです。
一方で余裕があると、利用者とたわいないことでも会話をし、最初と最後にも時間を掛けて、できる限り温かい対応を目指せます。
そもそもスタッフにそんな気持ちがなければできませんが、施設側のスケジュール管理や人材の配置によっても大きく影響する部分です。
つまり、利用料金や施設の豪華さでは判断できない「心地よさ」は、実際に生活してみないと分からないこともたくさんあります。
70代後半にもなると…
加齢の影響が現れて、例えば歩行に困るということもあるでしょう。
特に歩行能力は自宅での生活を決定するもので、立ち上がれなくなると家族の負担が一気に増します。
そこで、介護施設の利用が必要になれば、介護認定というその人の介護度合いを調べます。
それはお住まいの自治体(市区町村役場の福祉課など)に申す出ると、後日担当者が家に来て認定が開始されます。
在宅で行うのは、住んでいる環境も重要だからで、急な階段があるとか、広いトイレや浴室があると、家での介護がしやすいなど、確認するためです。
場合によっては、ヘルパーを家に招いて介護してもらうことが良いかもしれませんし、安全性を考えて施設利用を勧められるかもしれません。
人生は最後まで分からない!?
70代まで順調な人生だとしても、介護が必要になった時に思うような支援が受けられないと本人も家族も苦労します。
担当する相談員、ケアマネ、実際に支援してくれる介護士など、いろんなタイプの方々が関わるので、どこかで思うようにならないこともあるでしょう。
やはり自分の事を自分で決められることが、人間は大切だと気づくでしょうし、介護とは段々と受け身になり相手に任せて従うしかなくなります。
介護士などは、自立支援という考え方を学び、できる限り利用者目線を目指していますが、それでも考え方や意識に差が生まれますし、勤務する介護施設の方針によっても違います。