来日する海外の若者に期待すること

 YouTube 動画で見つけたこと

あるYouTube チャンネルの中に、日本食の良さを海外の方に体験してもらう動画がありました。

寿司や和牛、すき焼きや豚カツなど、生まれて初めて食べ、その美味さに驚く様子を見ることができます。

ただ、そのメインとなる部分以外で、来日した理由や日本に対する印象などを語っている部分があります。

その中で気づいたのですが、「日本」という国が海外と何かどう違うのか、特に「治安」面などでは日々当たり前に感じていたことが「日本らしさ」なのかもしれません。

さらに、出演してくれた若者たちに、どのような説明をしているのかまでは分かりませんが、どの国から来てくれた方々はみんな好青年です。

ある女性は、「アニメ」を通じて日本を知り、いつか行ってみたかったと教えてくれました。

確かに彼女のような若者も多く、どれだけ「アニメ文化」が日本らしさになっているのか実感します。

日本の未来像を考える

婚期の晩婚化や少子化、日本の人口減が段々と国内景気の減退を懸念させます。

実際、世界的にも日本は高齢化が進み、60代でも現役で働く人も多く、70代になっても仕事をしている人がたくさんいます。

一方で、介護施設の勤務を経験すると、高齢者福祉の課題も見つかり、彼らの子どもとなる50代前後の方々の負担や、家族の在り方を真剣に考えなければいけません。

ただ、50代前後の方々は、住宅ローンや子育てなどもあり、経済面だけでなく、時間的にも忙しいでしょう。

その中で、親の介護をどう扱うのかは、複雑に入り組んだ問題でもあります。

例えば、海外の若者たちを積極的に受け入れ、彼らには安定した生活と同時に、我々の課題でもある高齢者福祉の担い手になってもらえたなら、相互にとってメリットが見出せるかもしれません。

しかし、それは面倒な仕事を託するということではなく、「日本」という国が海外に誇れる部分(安定した社会や治安維持など)を提供し、彼らには未来に向けた人生設計を約束するのです。

一方で、日本の若者たちには、海外での経験を積極的に推奨し、次世代の「日本」の担い手として成長してもらうのです。

また、勤勉さや実直さは、社会的な安定に欠かせないと思うのですが、それも個人の努力だけでなく、生活基盤の安定がなければ叶いません。

勉強したくてもできないとか、働いても正当な報酬を得られないとか、それでは健全な社会はできません。

しかし、個人主義がさらに加速すると、生き方にも影響があり、どうしても「メリット優先」のずるさを感じる場面が増えました。

「真面目を評価しない」という風潮は、確かに成果主義では進みやすい傾向です。

「ただいるだけ」では価値がないと言うのも分かりますが、それでも「真面目さ」を評価することで、今の日本があると思うのです。

海外の方だけでなく、日本の若者たちも、本当にキラキラして見えますし、彼らのために未来が無いといけません。

今の中高年が自身のためだけに幸福を考えてしまうと、彼らの未来や可能性を阻害してしまうでしょう。

バランスが大切ですが、特に人口減少が顕著になれば、これまでの社会構造を維持することも難しくなるでしょう。

偶然でしたが、海外から訪れた若者たちを見て、彼らが日本のどこに魅力を感じているのかを知ると、国内の課題を解決できる一歩が見出せるかもしれません。