中高年の戯言 「NHKドキュメント72時間」の特番から

 「ドキュメント72時間」は小説に近い!?

確か年末にも、NHKのドキュメント72時間は特別番組がある。

そして今年のお盆にも、ベスト10を紹介する特別番組が放送された。

こみちはあまりというか、自分からテレビを点けることがないのだが、このドキュメント72時間や「ザ・ノンフィクション」のような番組は割と観ている。

オンタイムよりも録画して、空き時間に観ることが多いのだが、昨夜妻と二人で珍しくいろんな話をしながら視聴した。

10位から6位までを一気に視聴したのだが、9位の北大の寮の話は特に盛り上がった。

思えば、こみちも上京した時に、今では少なくなった下宿で、個室ではあったものの先輩たちとの共同生活だった。

まだ1年生で、都内の電車に乗ることも緊張していた時、3年4年の先輩は私服よりもスーツを着ている姿が増えたし、院へ進学した先輩は就活をする同級生たちとまた異なるライフスタイルを送っていた。

こみちが1年生の時に、別学部の同級生と親しくなって、下宿先近くの食堂や店にも行って、将来の話や恋愛の話など、それこそ学校の友人とも家族とも違う距離感で親しくさせてもらった。

2年になって後輩ができて、そこでもまた違った人間関係ができて、スーツ姿の先輩たちは社会人になって巣立って行きと、10代後半からの約年という短い期間にいろんな立場や人生模様を目の当たりにすることができた。

小説家を目指して自室に篭る先輩は、すでに何年か留年していて、そんな先輩と過ごした時間が貴重に感じた。

関西圏の有名な学校にも合格していた後輩は、なぜかこみちと同じ学校を選んで、しかもほとんど出席しないで翌年に関東圏の有名な学校に行ってしまった。

彼は物凄く頭がよくて、でも彼自身と話した時には、あまり将来に希望が持てないと言っていた。

その学校に入学するのは、両親の希望を叶えるためだったらしく、「子どもとしての親孝行」だと教えてくれた。

そんな体験を学生時代に経験したので、北大の寮の話はあの頃を思い出すきっかけと、若い世代にしかできないことがあると感じた。

いつも話題にする父親だが、彼もきっと「オレも若ければ」と思っているだろう。

しかし、時間を巻き戻すことはできないから、今日をどれだけ精一杯生きるのかが大切だと感じる。

人生経験を重ねて、ドキュメント72時間を観た時に思うことも変化している。

こみちにも歩んで来た人生があって、この記事を読んでいる貴方にもまた人生がある。

人生には優劣などないけれど、自分がどれだけ納得し、充実させられたかは選ぶことができる。

どうか今日も健康で有意義な1日をお迎えください。

こみちも頑張ります!