中高年の気づき 「親の介護で覚悟すること」

中高年が生き方を変える難しさ

正直なところ、中高年になるまで生きてしまうと、もうかなり覚悟しなければ自身の生き方を変えることなどできません。

簡単なところで言えば、「毎朝6時に起きて近所を15分散歩する」ということでさえ一年続けられた人はかなり有望です。

「三日坊主」という言葉があるように、勢いだけで数日ならできることでも、長期的に続けるとなれば、些細なことでもできないものです。

つまり、中高年の方たちの親世代というと、70代、80代前後でしょうか。

そんな年代の方になれば、それまでの生き方に基づいた暮らしはできても、その習慣を見直すのはかなりの負担です。

それこそ、家事に関するようなことを見直すのでさえ大変で、こみち家のように仕事をして欲しいと言うような願望など、夢のまた夢でしょう。

しかし、「働いて欲しい」と願うのにも理由があって、今はまだ両親も同居できていますが、今後介護施設を利用する段階になったら、何かと世話するのは親だけの問題ではなくなります。

特に利用料金の問題以上に、介護施設を利用するとなれば週に一度、月に一度、そんな頻度で自宅と施設を往復する手間が掛かります。

週に一度の休日に、時間を気にしながら施設に立ち寄るというのは案外大きな負担であることは否定できません。

それだけに、いかに健康寿命を延ばすのかは大きな問題で、今みたいな両親の生活スタイルを継続させるのが根本的に難しいのは容易に分かります。

しかし、「人が生活スタイルを変えることができない」のも事実なので、親の介護を始めて感じるのは、自身の老後をしっかりと見据えている親ならいいのですが、そうでない場合には介護する我々現役世代の方々は、金銭面だけでなく精神的にもストレスを感じるでしょう。

現役世代にとって理想的な職種

親の介護を見据えなら、それこそサラリーマンよりも自営業の方が時間的な都合も自由です。

しかし、自営業で気ままに働いている人などほとんどいません。

むしろ時間に追われながら、細かくスケジュール管理をしてやりくりしている人が大半でしょう。

こみち自身も、5分単位で生活していますし、朝も4時には目が覚めてしまいます。

本当は5時に起きれば十分なのですが、朝の内にしておきたいことを寝る前に考えてしまうとので、結果的に朝も早めに起きてしまいます。

それで、前に進んでいれば良いのですが、感覚的には右肩下がりで、5年後には両親の介護負担もさらに増加していることでしょう。

その意味では、介護できるためにも、時間的な融通が利く職種がいいでしょう。

余談ですが、近所のドラッグストアで買い物している時に、求人募集のポスターを見つけましたが、中高年の仕事探しがそう簡単ではないことを理解しておくべきです。

理想は理想ですが、中高年の仕事探し、こみち自身も大変だと感じています。