中高年の現実 「夫婦仲」について

中高年の恋愛意識

もしもすべての出来事をあらゆる角度から認識できるなら、「恋」など生まれない。

稀に双方が完璧で、互いの考えや理想、未来まで完全に共有できるなら例外もあるだろう。

しかし一般的には、「きっとこんな人ではないか?」とまだ初対面の段階で感じる部分が、いわゆる「一目惚れ」を生む。

中高年のこみちが異性に接した時、キレイな人だとか可愛いらしい人だと思う瞬間とさらに踏み込んで「妻のように長くは暮らせない」とも思ってしまう。

こみちにとって妻が最高の「女」ということではなく、他の女性になっても長所と短所があるので、結局はまた一から互いを理解し合うところから始まり、時を掛けて今のような関係になるのだろう。

それに、今から「はじめまして」と二人の関係を築き上げるのも楽では無い。

今の職場には、介護施設に勤務していた頃よりも若いスタッフが多い。

二十代、三十代が8割以上だ。

だから既婚者が大半だった介護施設のスタッフとは異なり、未婚者も多い。

今の職場ももうすぐ一年になるから、プライベートを話さないこみちも多少は話せる人もできた。

そんな中には、娘と変わらない年齢の女性も含まれる。

確かに可愛い子だなぁと思うけれど、そこから「恋」が始まるとは思えない。

もちろん中高年のおっさんなど、相手にすれば眼中には無いだろうし、中高年のおっさんがそんな妄想をしていると知っただけでも嫌悪感が出るだろう。

ただ、「中高年」という年代の立場を紹介するという意味で、言葉にしているからご了承して欲しい。

例えば、中高年のおっさんと30代の女性が恋をしたら、最初の1ヶ月くらいはときめきだけでも続けられる。

しかしその期間の中で、「二人の共通点」が見つからないとそれ以上は疎遠になってしまうだろう。

妻となら、スーパーに買い物に出掛けることなど特別な行為ではない。

同じ車に乗って移動する時も、ほとんど会話しないことだってある。

じゃ仲が悪いのかというと、もうそんな関係ではなくて、一緒にいるから話さないといけないとはならない。

でも、まだまだ関係が浅い間柄なら気を使うだろうし、何も話てくれないだけで「相性が悪いのかも」などと考えがちだ。

極論を言えば、例えば職場で飲み会が開催されて、みんなで出掛けた時に隣りに座った人とその時だけ楽しい時間を過ごせたらもう十分だ。

ヒソヒソと誘い出し、二人きりで会いたいとは思えない。

そもそも、そこまでして何の意味があるのかと思うし、中高年のこみちなどに時間を割くよりも絶対に価値ある相手に時間を使うべきだと思う。

つまり、若い女性を見て綺麗だと思うまでが良くて、それ以上は踏み込むべきではないし、相手のためにも誤解されるような素振りは慎むべきだ。

興味や関心を持ってくれる人は、目を見ればわかる。

互いに独身で、未来を築いていける立場なら、もう一歩踏み込めば友だち以上恋人未満の段階に進める。

でも、中高年のこみちがそんな一歩を踏み出す意味はないから、相手の好意を逆手にとって素振りを見せたり誤解させる言動は慎むべきで、むしろキッパリと「そんなつもりはない」と「壁」を見せるべきだろう。

きっと相手だって「どんな人だろう?」と思ったとしても、しばらくすれば別の人に興味を持つだろうし、その方が断然、その人にとって意味がある未来となるだろう。

「夫婦仲」って何だ?

以前、夫婦喧嘩をした時、互いに決断をしなかった。

仲直りしたわけではないし、喧嘩した理由を話し合ったりもしていない。

互いに「流した」というのが正直なところだ。

もしかするとそんな心理状態の時に妻が関わる異性から誘う割れたら、飲みに行ったり話をしたいと思うこともあるだろう。

こみちとは違う優しさを持った男性に触れて、さらにその人に心惹かれることもあるだろう。

そこからさらに一歩を踏み出して、未来を築いていきたいと思うなら、それこそこみちに離婚を求めてくるのかもしれない。

こみちは説明した通り、また一から互いを理解したいとは思っていなくて、だから妻gsいる限り別の女性を好きになることは考えられない。

もしも妻もそう思っているなら、それか別に好きな人がいて、二股状態になっていたとしても、それにこみちが気づいていないならそれはそれで良いと思っている。

その人といる時にときめきを感じて「女」に戻り、こみちとは長く連れ添った夫婦という関係で良いと思う。

流石に居なくなれば落ち込むと思うけれど、中高年にとって今からの10年がもたらす価値は人生最後の時間でもあるから、こみち自身も妻自身にも、とても大切だと思える。

その意味で言うなら、相手の方や家族に迷惑を掛けないならば、それこそ妻の行動を制限したいとは思っていない。

実は妻が勤務先の旅行に行かないと言っていた。

その時は「そうなんだ」「行っても良いよ」と答えた。

つまり、「社員旅行」という名目なら、一泊二日くらいの時間を作ることはできる。

こみちは消極的なタイプだから、そんな手口で妻を欺くことはできない。

妻は明るいけれど、人と一緒に居るのが苦手な人でもあるから、旅行に行きたくないと言った気持ちも何となく分かる。

いずれしても、夫婦仲というのは、強力な力を持っている訳ではないけれど、それを無視してまで別の何かを始めたいとは思わない理由になっている。