中高年の希望 結果にこだわるために手段は選ばない!?

 スマホ向け「アプリ」から感じたこと

今、こみちは「動画編集」のことを調べています。

本格的な動画編集ソフトは、パソコン向けが一般的でしょう。

設定の細かさや行える効果に自由度が高ければ、より思っていることを実現できるはずです。

その意味では、求めている「結果」に対して「手段」を吟味することが自然な流れでした。

ところが、無料で提供されているスマホ向け「アプリ」の中には、設定の自由度を高めるのではなく、多くのユーザーが求める演出を簡単な操作で実現させるものが多いように感じます。

つまり、「何でもできる」という従来の方法ではなく、「っぽい」を簡単に実現させる方針なのです。

これはこみちのような中高年から見ると、若い方々が短期間で何でもできているように見えるのは、流れとして「自由度」よりも「利便性」に振っているからとも言えます。

レベル「10」までは行けないけれど、「5」までを短期間でできたなら、まずはそれで十分ではないかということです。

「仕事探し」ではどこに変化が現れるのか?

例えば、料理人を目指すと決めた時に、先ずは皿洗いから修業が始まります。

面倒な仕事を新人に押し付けるという印象ですが、本来の意図は料理人として使うことになる仕事場や調理器具に「慣れる」ということでしょう。

鍋を洗う中で、重さや大きさを自然と知り、それはゆくゆく実際に使うようになった時に早く馴染むという意味もあるでしょう。

段階的に仕事に触れることで、下積み期間を経て一人前になるというのがかつての流れだったということです。

一方で、料理人だから巧みな飾り切りができなくても、評判の料理店を営むことはできます。

目的が「収益」にあるなら、そもそも包丁さばきなど必要な範囲で出来れば十分です。

逆にそうすることで、従来なら数年掛かった下積みを短縮させることができるのです。

厳密には、生肉も下処理次第で味が変わると言います。

知っている客なら、適切な下処理をしていないなど料理人とは言わないでしょう。

しかし、そうすることで安価な価格で提供できるのなら、安いと喜ぶ客がいるかもしれません。

つまり、「本格的」にしないことで、利益を上げるというのが現代の流れと考えることができます。

プロとアマチュアの差が少なくなったとも言えます。

中高年の仕事探し

未経験からの仕事探しなら、先ずは深掘りしないこと。

時間単位で報酬が得られるなら、「そこに居る」ことを最優先するべきです。

一方で経験者として仕事を探すなら、徹底的に「深掘り」することでしょう。

そして「どう掘るのか?」では、細やかな配慮が「ウリ」にするのです。

単純にスピードや精度で勝負するのではなく、個別のニーズやこだわりに沿った対応を心掛けることで、そこに「価値」が生まれれば尚いいことです。

福祉業界で説明すれば、看護師や介護福祉士などの資格を持っていない段階では「深掘り」しないこと。

職場内での流れに応じることです。

それで報酬を得たら、そこから次の展開を考える準備にしましょう。

一方で有資格者として売り込むなら、「できる」を強みにするのではなく、「どうしたいのか?」に個性を出します。

具体的には、どんな介護サービスを提供できるのかを提案し、実績に結びつけられることを目指します。

そのためには、先の説明で触れたように、「できるだけ簡単にできるようになる」ではなく、「細かな説明にも順応できる自由度の高さ」で勝負していきます。

最も注意したいのは、未経験のまま、自由度を求められるような働き方です。

時間的にも、肉体的にも大変になるのに、それに応じた報酬や見返りが見込めないような働き方には注意しましょう。

アレもコレもと仕事を求められ、慌ただしく働いているのに、給料が全く上がらないような職場は、もう一度自分が求めている働き方なのか考えしてもいいはずです。