「満足させ過ぎない」サービス
今、テレビで「がっちり」が放送されている。
「がっちり」はバラエティー番組でありながら経済に関する情報も伝えてくれるので、「ヘェ〜」と言いながら観ていることが多い。
今回の放送では「坪月商」ということをテーマに、パン屋や餃子店、立ち飲み屋など、しっかりと稼いでいる店舗が紹介されていた。
売り上げている店には理由があって、それはいわゆる「過剰」であることとは違う。
同じ商品だとしても、見せ方や売り方を変えることで急に売れることもある。
つまり、「買いに来る人がどう感じるのか?」に向き合うと、変なこだわりは不要なのだと気付かされる。
経営者と料理人の違い
例えば、お店を開業したい時、料理人は「美味しいもの」を考えるだろう。
そうでないと買ってくれないからだ。
もちろんその発想は大切だと思う。
しかし、目標が100というレベルで80まで来れば「大半の客が満足」してくれたとしよう。
コストをさらに増額して、90や95を目指すべきか、85でお買い得さで売り出すかは経営判断が求められる。
これは異業種にも言えて、効率的に生産できるレベルとコストの割に生産が難しいレベルには違いがある。
業界を牽引することが目的なら、最高級を目指すのもありだが、稼ぐためならコスパにも注目するべきだろう。