中高年の定 「人間関係」を良好に保つには?

 「人間関係」を良好に保つために

まず大前提として、自分の「得」を考えてしまうと上手くいきません。

特に中高年が相手だと「損得勘定」がすぐに始まっているからです。

「「自分の都合」のために何かをしてくれた」と捉えられると、どこまで行っても相手は「損をしている」と感じます。

例えばこんな話があって、仕事ができない人で定期的に職場に差し入れをしていました。

一回当たり、2000円くらいだと思うのですが、月に一回を続けていると職場でのポジションがグンとよくなります。

まず、仕事でミスをした時に必要以上の叱責を受けず、それ以前にミスしそうな時に誰かしらが修正してくれたりします。

もちろん、全てのケースでそれが成立しているのではありませんが、月額20万円を稼ぐために、「3000円の差し入れ」が有効に作用したということです。

こみち自身、「根回し」でことを上手く運ぼうとする方法が好きではありません。

同じ仕事をしたのに、こっちの人は評価されて、あっちの人は評価されないというのでは、大きな組織では成り立たないからです。

しかし、大手企業では成り立たない方法も、中小企業、特に地域性の高い職場ほど、「根回し」が効果的です。

職場のキーマンとどれだけ上手く関係を築けるかで、働きやすさが全く違います。

中小企業特有の癖

続かない原因の一つに「人間関係」があります。

実力主義を掲げる会社でも、その評価が明確に示されていなければ、「人間関係」が大切なことに変わりないでしょう。

例えば介護施設のような職場の場合、実力主義とは真逆で、「人間関係」なくしては働くことができません。

一人の介護士は、各利用者に対して、同僚や上司に対して、利用者の家族に対して、さらに行政の関係者や取引先など、「人間関係」が求められる場面は複雑あります。

特に先輩との関係になると「人間関係」しかないと言ってもいいでしょう。

先輩によっては「楽」を求めていて、後輩に仕事を押し付けることを当然と感じていたりします。

きっとそんな先輩も、自身が後輩だった頃に嫌な経験を重ねて来て、やっと「先輩ヅラ」できるまでになったのかしれません。

しかし、そんな負の連鎖は、いい職場を作る上では邪魔になります。

どこかで過去を払拭しなければ、新しい関係を作ることはできません。

損得に目ざとくなる中高年の場面、強引に新しい関係を始めるのではなく、段階的にできるだけ公平で、意見を発言できるステップが求められます。

しかし問題となるのは、「自分の考え」を示すことができるのかになります。

つまり、曖昧で分かりにくい「人間関係」がある職場ほど、「自分の考え」を示すだけでは改善も期待できません。

総従業員が100人に満たない職場の場合、一人のリーダーが全てを決定しても会社は回ります。

しかし、そこからさらに成長するためには、公平で明朗な評価基準が不可欠です。

これまでの経験で言えば、小規模の会社ではそこまで手が回らないことが多く、理由や根拠、目的なくしている「習慣」が多いのも特徴です。

つまり、人間関係を友好に築くには、その相手を知ることに始まり、環境に適した方法を取ることです。

特に先に「得」を取ることはせずに、「損」をしてでも先に相手のために行動することで、有益な人間関係へと変化させるべきです。

どこまで自分が「我慢できるか?」。

それこそ根本的に克服できそうにないなら、思い切って仕事を変えるのも方法です。

そこまでしないなら、できる範囲で相手のために動いてみて、後々に反応を観察しましょう。