中高年の闇 「合わせる」という在宅介護の基本

 高齢者との生活

高齢者との生活で、頻度の高い課題は、生活リズムが合わないことでしょう。

例えば、こみちの家で洗濯機を使う時、洗濯物はカゴに入れておきます。

しかし、両親は洗濯物を洗濯機に直接入れていきます。

その結果、洗濯機が使えない状態が長く続き、例えば30分あれば一回回せるという時でも、使えません。

今朝もトイレに入ろうとすると、トイレにあるタオルが無くなっていて、母親が交換してくれているのですが、途中でどこかに行ってしまっています。

洗濯機のところに行って、その後何かを思い出して、それを始めて、タオルのことを忘れてしまっている。

「トイレ、使えないけど…」

自分で交換すれば、1分で終わることも、10分くらいは余裕を見て、時には別の用事を済ませるくらいの気持ちでないとストレスが溜まります。

ダメでも流し、できたら「ありがとう」を

子どもの頃、朝少しでも遅く起きると「遅よう!」と毎回、母親に嫌味を言われてきました。

性格的に意地悪な気持ちではなく、思いついた感情をそのまま出す人なので、「遅いから言っただけ」ということです。

当時は、「嫌な気持ちになるから言わないで」というような話もしましたが、「遅いのには変わりない」と主張を変えてはくれませんでした。

最近になり、こみちが朝食を作り、朝の7時を過ぎて妻と二人での食事を終えた頃、母親が眠そうに起きて来ました。

「おはよう」

こみちがいうと、「おそよう」と返します。

しかし、遅かったことをいじったりはせずに「流す」のですが、母親は独り言をいい「目覚まし鳴らなかった」と言っています。

もう独り言として取り合わないのですが、母親の態度にストレスを感じないわけではありません。

でも、それを言い出すと同居はできません。