「就職活動」とは何か?
卒業を控えた学生が社会人になる時に「就職活動」が注目されます。
中高年になっても「就職活動」は過去のものではなく、求人情報などをこまめに見て、希望に沿った仕事に就けるようにするでしょう。
しかし、もう少し「就職活動」を掘り下げるなら、自身の人生を豊かにするための方法で、働くことを通じてお金を稼ぐ他に、社会経験、技術力、専門知識など、それまでには分からなかったことが得られます。
その意味では、「お金が手に入る」ということだけが、「働く」目的ではありません。
つまり、宝くじの一等に当選し10億円を手に入れたとしても、何も知らない時と社会経験を経てからでは、お金の使い方も違うはずです。
さらには、「仕事」がもたらす効果の中で、「人脈」という側面も見逃せません。
もうずっと昔のことですが、以前勤務していた会社を辞める時に、「請負契約にしないか?」と打診されたことがあります。
つまり、その会社の従業員ではないけれど、定期的に仕事を振るので仕事をして欲しいというものでした。
長くお世話になった会社だからこそ、そんな話が来たのですが、まだ20代だったことと異業種での経験に魅力を感じていたこともあり、その依頼を受けませんでした。
単純に若かったということですが、本来ならその会社は個人事業主を下請けにはしない取り決めで、事実、下請け会社と言っても都内の本社ビルを構える取引先ばかりで、こみちのような個人が下請けになれるのは、長くお世話になった「付き合い」があってこそです。
ここでのポイントは、仕事の単純なスキルや実力よりも、実績という付き合いが大切になるということ。
会社を一年くらいで何度も変わってしまうと、社会的に評価されないのは、「実績」面でのポイントが入らないからです。
ある意味、器用不器用の差はあっても、多くの作業は場数でどうにでもなる部分が多く、現場主義とも言えます。
つまり、1日で仕事を完全にマスターする人で、仕事が長く続かない人よりも、その会社にしっかりと腰を下ろし、長く続けてくれる人の方が圧倒的に会社としては必要な人材です。
そして、器用で長く続かない人は、頑張って長く続くように努力するか、自分で会社を立ち上げて「器用さ」をさらに活かした働き方になるのかが問われます。
今にして思うと、学生から社会人へと変わる時期の「就職活動」では、いろんな業種や職種がありますが、それ以上に大切なのは社会の中でどの視点から社会人になるのかということでしょう。
例えば、行政職に進む人と大手企業、海外の企業、地方の中小企業や最先端のベンチャー企業など、同じ社会ですが、就職先によって求められることも生き方もかなり異なります。
学校を卒業しても、アルバイトやパートで働く人もいるでしょう。
こみちはそれでも良いと思うのですが、折角なら一度は「これまでの生活と真逆の会社」を経験してみるのもおすすめです。
こみちも社名は伏せますが、従業員1万人を超え、全国の主要都市に支店を持ち、傘下のグループ会社まで含めれば、都道府県すべてに関連する会社があるような会社で働きました。
それは、まだ若かったですし、時代の流れもあって実現したことで、中高年の今、同じようなきっかけが巡ってくるとは到底思えません。
運が良かったと思います。
そんな経験があったからこそ、その後の人生で「そうか!」と気づくこともあります。
これが、学生アルバイトの延長のまま、年を重ねていたとしたら、それこそ気づかなかったことでしょう。
目安として20代、遅くとも35歳くらいまでが「経験を得る」チャンスだと思います。
少し無責任な言い方をすると、「自分にできるかなぁ?」と不安に思った仕事でも、「経験する」というポイントだけで選んでも良いくらいです。
なぜなら、こみちのような年齢になると、そんなチャンスは巡って来ないからです。
35歳とは何か?
経験を得ることができたそれまでとは異なり、会社は35歳を過ぎた人に「即戦力」を期待します。
だからこそ、資格や経験が大切だという話になって行くのでしょう。
しかし別の言い方をすると、「人脈」という面では20代の頃なら望めば与えてくれる状況にあったとも言えます。
ところが35歳を過ぎると「人脈作り」も本人が自分でしなければいけません。
自分はどんな経験や技術を持っていて、自分と付き合えばどんなメリットがあるのかと就職したいと希望する会社に提示しなければいけないのです。
それまでなら、先ずは入社して会社が一から教えてくれたのですが、もうある程度できるでしょうという期待感が「即戦力」という言葉で説明されます。
例えば人脈がある人なら、「仕事探しているんだ」と知り合いに言うと、その人を通じて「こんな技術者が仕事を探している」と紹介してくれます。
紹介する人も、あまり適度な人を紹介できませんから、紹介された人は「本人」以上に「紹介した人」の信用で依頼を検討します。
つまり、「人脈がある人」になるには、就活で面接を受ける以上に評価がないと難しいことなのです。
中高年の就活とは?
シニアやミドルクラスという年齢層で仕事を探す場合、職種としては介護や警備、清掃などが案件として多いでしょう。
異業種との違いがあるとすれば、「現場仕事」と「経験から展開が難しい」という特徴があります。
これまで20代や35歳などの就職を分析して来ましたが、若い頃ほど職種の差は大きくなく、転職で全く異なる業種に移ることができます。
しかし年齢とともに「即戦力」が求められ、異業種への参入が困難になってくるでしょう。
まして、中高年で実務経験を問わない職種となると、介護、警備、清掃などの職種は比較的一から始めやすいと思われています。
しかし、例えば清掃員になると、決められた時間内に決められた作業を終えなくればならないので、清掃そのものはある程度マスターできても、段取りやチームワークまで含めるとそれまで何も経験がなければ大変な仕事に変わりありません。
しかも「現場仕事」なので、毎回、または何年経っても、作業の負担は変わらないので中高年のように体力や気力が下降してくる年齢層では毎年キツくなってきます。
楽な仕事などありませんが、工夫次第で楽にできる仕事はあるので、できるなら若い内にそんな仕事を見つけておけば、中高年になってから身体の負担は少なくて済みます。
こみちが経験した介護の仕事も、40代から始めるならおすすめです。
3年頑張って「介護福祉士」の資格を取得すると、地方都市でも時給1100円くらいは出してくれるのではないでしょうか。
最近では人手不足もあって、アルバイトでも同額の求人を目にします。
わざわざ介護福祉士にならなくてもと思うかもしれませんが、中高年になって上司からあれこれと仕事を指示されて働くのと、自分から仕事を見つけて動けるのでは気持ちが全然違います。
性格にもよりますが、こみちのような性格の人なら、出勤して退勤するまで自分で作業スケジュールを組める方が楽に働けるでしょう。
「まだ終わっていないの?」「次はアレをしてきて!」
そんな風に小間使いされた働き方は、何となく虚しくて、人として見てもらえていない気持ちになります。
そんな意味でも、同じ給料だとしても資格を取得すると働き方が変わるので、自身の生き方に合わせて資格に挑戦してみるのもありでしょう。