両親が「お泊まり」に行った!?

 気分転換も兼ねて

こみちの兄妹の提案で、妹たちの家にお泊まりに行った両親。

職探しに直面しているこみちとは違い、妹の夫は堅実でビジネスもやり手だ。

本業の傍ら、不動産の投資も行っているらしく、実際に副業でかなり稼いでいるだろう。

いろんな意味で、こみちとの暮らしでは得られない「豊かさ」を感じられるだろうし、もてなしを受けて「生きる意欲」が触発されたなら今後の生き方に変化があるかもしれない。

一方で、久しぶりに夫婦だけになってみると、両親がいる時には何となく「手狭」に感じたこの家も少し広く感じてしまう。

あと5年、10年もすれば、両親のどちらかは介護施設などを利用しているだろうから、段々と夫婦二人の暮らしに戻るのだろう。

そして、我々も老いて来れば、2階に上がることも減り、1階だけで暮らすようになる。

両親の気分転換にと思ったお泊まり企画だったが、こみち夫婦にとっても新たな発見があった。

夕方には連絡を受けて、両親を迎えに行く予定だ。

我が家よりも大きく立派なお風呂に入り、ワンランク上の食事を食べて、上機嫌で帰ってくるだろうか。

妹夫婦のご好意もあって成立した今回の企画だったが、こみちには言えない不満を発散してくれたら嬉しい。

余談

久しぶりに会った妹だが看護師資格を持っているので、両親を一目見て何か感じることがあったようだ。

それはきっと、こみちたちにも言えることで、何より無意識でも「仕事柄」の経験が見え隠れする。

もう10年以上も昔、まだ妹が独身だった頃に、夜勤を終えてそのまま泊まりに来たことがある。

妻とも仲がよくて、こみちが自室に戻っても二人で飲みながら夜更かししていた。

そんなことも昔の話で、今は結婚もして子育てするママでもある。

今回のお泊まりで、日ごろのストレスを発散して、笑顔で戻って来てくれたらと思う。