介護士という仕事から離れて思うこと

 思えば3年前に飛び込んだ世界

3年前、家族にも知り合いからも「カイゴシ!? お前が?」というリアクションばかりでした。

こみちは良い人ではありませんし、器用でもなければ気が利くタイプでもありません。

そんなこみちが、お世話をする介護士を選んだのですから、みんなは驚いたでしょう。

こみち自身も「実務者研修」を6ヶ月間受講して、「できそうにない」と思いました。

講習の後半に介護施設への紹介があるのですが、「介護士にはなりません」と伝えたら、「でしょうね」とすぐに納得されました。

事前の噂では、「実務者研修」を受けて実務経験3年以上で国家資格「介護福祉士」になれます。

つまり、「実務者研修」を終えたのだからと担当者からもかなり就職斡旋の勧めがあると言うのです。

ところがこみちの場合、就職相談は3分も掛からずに終了。

実務者研修の修了証をもらって、半年間の長い研修が終わりました。

そんな感じで帰って来たので、家族もこみちが介護の仕事に就くとは思っていなかったでしょう。

実はこみち自身も、そうでした。

ただ、実際に施設の見学くらいはしても良いかもと思って、家からそう遠くない介護施設をいくつか訪ねました。

正直なところ、「無理だなぁ」という印象でした。

なぜなら、案内してくれた担当者の多くが、「どうにか入職させたい」という雰囲気だったからです。

「すぐに覚えられる」

「介護は簡単」

逆を言えば、そんな気持ちで働いている人たちと仕事をするのかと思ったほどです。

そして、勤務することを決めた施設にも見学に行きました。

印象は、他の施設とあまり変わりません。

そうそう、実務者研修という研修プログラムの中に「実地研修」という本当の施設を見学するチャンスがあって、その時の印象がこみちにとっての基準となっていました。

「あの時の施設は、しっかりしていたんだなぁ」

それこそ、介護施設と言ってもいろいろで、肌に合う合わないがあります。

実際、勤めることを決めた施設も、最初の印象はそれほどよくはなく、ただあれこれ見ても変わらないと思って、勢いで決めたところもありました。

結果的には、とても良い巡り合いでした。

嫌な先輩もいましたが、変に距離を詰めても来ませんし、ほどほどの距離感で働くことができました。

また、入所されている利用者の方々は、本当に良い人ばかりです。

入所する料金も周辺の施設より少し割高なので、入所されているのは現役時代に活躍されていた方たちばかりでした。

それだけに、いろんな話が聞けましたし、90代の方で海外赴任されていた人もいて、どんな時代に異国で暮らしたのか、とても楽しい時間も過ごせました。

いわゆる異業種には無い魅力が介護の仕事にはあって、365日24時間稼働している施設も多く、それは大変でもありますが、他では味わうことができないやり甲斐もたくさん待っています。

再び介護職へと戻れるのか?

少し仕事を離れてみて、楽しかった思い出はたくさん思い出せます。

嫌だったことや辛かったことって意外と忘れてしまうのかもしれません。

ただ、3年勤めて、まだその時に触れた経験を続けたいのかというと、正直、「ハイ」と即答はできません。

特に「新型コロナウイルス」の影響は少なくないでしょう。

なぜなら、もしもこみち自身がコロナになってしまうと、妻は濃厚接触者となり、仕事を休まなければいけません。

生活での支障は少なからず出ると思います。

これが、介護士になれば、月に30万円以上の手取りというならまた違いますが、ふらふらになってしまう夜勤勤務を月に数回こなして、早朝やら遅目やら、自身の生活リズムをいつも変化させなければいけないのは、中高年になって大変に感じます。

事実、勤務後帰宅して、一歩も動きたくないくらい疲労していましたから。

本当は、別の職種に進みたい。

でも中高年の仕事って、職歴を問われないものというと、介護や清掃、工場などと限られがち。

とても良い天気の日曜日ですが、仕事探しで何となく気持ちは晴れません。