中高年の仕事探し 求人情報を見て思いませんか?

 時給いくらなら「納得」できるか?

価値観は人それぞれなので、1000円で良い人と、3000円じゃないと嫌な人もいるでしょう。

ただ言えるのは、1000円だから楽で、3000円だから厳しいということではありません。

ここが凄く大切なところで、「キャリアを積む」という目的は「希少性」とか「凄そう」というイメージを自身の評価に加えること。

先日、合格発表があった「介護福祉士」の資格ですが、合格した人って介護のプロって感じしませんか。

一応、国家資格ですし、実務経験なら3年以上あるし。

でも実際に働いてみると、初任者研修しか終えていなくても、とてもよく働くスタッフはいます。

逆を言えば、介護福祉士の有資格者でも、全然動いてくれないということはあるあるです。

利用者にとっては、しっかりと働いてくれるスタッフを求めていますし、施設が処遇改善費用を請求するなら介護福祉士の有資格者が多い方が望ましいでしょう。

つまり、本質と建前があって、それは仕事探しでも意識したい部分です。

一般的に時間給が抑えられるほど、あれこれと先輩や上司から「使われます」。

仕事をする上で、どっちから手をつけたら良いのかと頭で考えなくてもいいので、「楽」と感じる人もいるでしょう。

一方で、いくつかパターンとして覚えてしまえば、時給も上乗せされて、さらにあれこれと言われずに働くこともできます。

もっと言えば、相手からお伺いを立てられ、「まぁ、急いでやりますけど」などと言えちゃう働き方も世間にはあります。

まぁ、イメージの話ですが。

中高年になって、それなりに世間のいろいろなことも経験し、頭を下げることに「意味がある」と知っていても、やっぱりモノのように右に左に使われてしまうと残念な気持ちになるでしょう。

「まだもう少し時給でも高たったら…」などと思ったりします。

でも、「使われる働き方」は安いと決まっていて、「使われない働き方」に変えることが大切なのです。

というか、唯一の解決策が「使われない働き方」にすることです。

「使われない働き方」ってどんな働き方?

「使われない」という言葉を誤解して、「上から目線」とか、「横柄な態度」とかをイメージするかも知れません。

しかしそう言うことではなく、「信頼される」とか、「任せてもらえる」とか、そんなイメージです。

例えば、こみちは介護の仕事を辞めました。

今は制作に関わる仕事が、ある意味で本業です。

しかし、それがしたかった仕事ではありません。

むしろ過去に馴染みがあったら、背に腹はかえられぬというつもりで始めたに過ぎません。

じゃ、何を目指しているのか。

その答えにつながるのが、「使われない働き方」なのです。

例えば介護の業界を例にすると、施設介護を経験した人の中で、仕事に不満を感じる人が一定数います。

理由は、施設という合理的なサービスでは補えない介護に気づくからです。

しかし手間がかかるとスタッフの仕事は大変です。

そこで、手間の分だけ賃貸に反映させられないかと考えます。

例えばですが、〇〇ホールディングスという会社があります。

主な事業は不動産業ですが、それ以外にも「介護事業」も手がけています。

経理的な意味ですが、利益があるとそれだけ「税金」として納めなければいけません。

しかし、収支がプラスの会社とマイナスの会社を持っていると「税金」面で、興味深いことが起こります。

それは、例えばほとんど利益が出ていない介護事業を運営しても、結果的にそれほど納税額が跳ね上がったりしないのです。

もっと簡単に言えば、優良な会社を持っていると、少し採算面で心もとない会社を抱えることができます。

つまり、介護事業を立ち上げたいなら、介護サービスに目を向ける前に、優良企業にスポンサーになってもらったり、自社で収益性の高いビジネスで成功させることが必要です。

でも、介護事業者はどうしても「介護」で考えてしまいます。

例えば、もしもこみちが「税理士」資格を持っていたら、課税品目をどうするかで節税策を思いつくかも知れません。

また、税金面を考えて、社内や社外に有益なプレゼンができたかも知れません。

それは「社会の仕組み」を知っていることで、生み出される「可能性」に気づけるからです。

それほど、大掛かりな話でなくても、ちょっとした着眼点とこれまでの経験、さらにこれから身につける知識を合わせて、「新しい働き方」が手に入るのではないかと思うのです。

もしも、そのために身につける経験が明確なら、それを得られる求人情報を探しましょう。

そこで仮に使われる存在だとしても、いつかのタイミングで「新しい働き方」に切り替えられるからです。

今は無駄に思えても、少しでもいろいろな経験をしておけば、どこでそれを使うのか分かりません。

意識しないで過ごしていると、年を重ねるばかりです。

こみち自身も、「何かできるのではないか?」と思いながら、模索しています。