モーニング娘。からAKB48へ
先に言い訳をしておくと、こみちは「アイドル」と呼ばれる面々に詳しくありません。
ただ、YouTube のおすすめに「AKB48」の恋するフォーチュンクッキーが出てきました。
当時、本家のAKB48 はもちろんですが、各企業がこぞって動画を配信していたことを思い出します。
会社の「余興」と言ってしまえばそうなのですが、見方を変えると「時代の変化」がそこに現れていると思うのです。
つまり、「個人でもエンターテイメントを発信する側になれる」ということ。
そして、「個人もエンターテイメントを考える時代になった」ということ。
「卒業」後の生き残り
サラリーマンが脱サラして感じるのは、「自身の本当の評価」だろう。
大手企業の一員として相手先に名刺を差し出せば、無意識のつもりでも「上下」という関係ができている。
今のこみちの本業は「製造業」のフリーランスで、依頼先の会社に行けば、年齢性別関係なく、どれだけ頭を下げているだろう。
だから凄いということでもないし、下げる必要もないのかもしれない。
でも、「仕事をもらう」有り難さを考えると、そんな風になってしまうのは年齢を重ねた結果だろう。
アイドルとして活躍し、脚光を浴びられるのは限られた人だけだ。
そんなトップアイドルでさえ、「卒業」後の生き残りは熾烈である。
なぜなら、アイドルに詳しくないこみちが顔と名前が一致するアイドルは少ないし、卒業後どんな風に活動しているのかはもっと分からない。
「女優なの?」「タレント?」「アナウンサー!?」そして、「一般人」
それぞれがいろいろと考えて、自身の進路を決定したのでしょう。
どんな道を選んでも、優劣などありませんし、最後は自分が納得できているかだと思います。
これって、中高年の我々にも言えることで、誰かに羨ましく思われる人生よりも、自分が心地よいと感じられる人生であることが大切ということ。
自己プロデュースする時代
「AKB 48」というと、個人的には「総選挙」が印象的でした。
販売しているCDに投票用紙を同封し、それで「推しメン」を応援する。
シンプルで分かりやすいシステムが、ある意味で「お金」を避けて来た従来のエンターテイメントと異なる部分でしょう。
つまり、「良いものには価値がある」ではなく「売れているものに価値がある」と、社会での意識さえ覆したからです。
しかし当時はAKB48 の総選挙がテレビニュースで放送されても、「ふぅ〜ん」というくらいでした。
当事者や応援しているファンにすれば、「何位」になったのかはとても大切だったことでしょう。
例えば、これからYouTube で動画配信をして稼ごうと思ったら、「何ができるだろう?」と考えても意味がありません。
先にも触れましたが、「良いもの」になろうとしても求められていないからです。
優雅な生活や多忙な日常も、平均より少し上」では全く意味がありません。
個人的な意見では、「優雅」を全面的にアピールするなら、もう国内の何処に居ても難しいでしょう。
つまり、考える方法が時代に合っていないのです。
では今の時代において、「何が求められているのか?」がポイントです。
先に結論を言ってしまうと、「美」「タブー」「ナンセンス」の3つが含まれていること。
それらは無意識に多くの人が気になることで、「売れている」に相当します。
例えば「美」から連想するのは、コスメやファッションでしょうか。
しかしそれだけではなく、男性ファッションやインテリア、料理なども含まれます。
さらにはカメラのように撮影方法という視点もあれば、照明器具のようなもの、小説などの知的な美という捉え方もできます。
一方で、「美」も見方を変えると、中高年の男性がスーツに「短パン」を合わせて街に出たらどうなるでしょうか。
また、引きずるくらい長い髪で街を歩くと周囲の人はどんな反応を見せるでしょうか。
たとえですが、そんな見方もできます。
ある意味で、「タブー」や「ナンセンス」的な要素でしょう。
これまで真面目に生きて来た人からすると、「ふざけている」とか「馬鹿げている」と感じるかもしれません。
しかし、真面目なサラリーマンが、真面目の商品のレビューを淡々としても、見てくれる人は多くありません。
もしも反響があるとしたら、レビューしている人がカッコいいとか、会話が面白いとか、「美」などの要素が意図せずに含まれているようなケースでしょう。
例えば、週刊誌をめくって、取り上げられているネタを調べてみましょう。
表紙をめくれば、グラビアがあり、芸能界のゴシップと続き、健康や法律問題、資産運用などもあるでしょうか。さらに占いや恋なども含まれます。
つまり、その雑誌を手にする年代の人が「求められている」ものなのです。
ここに辿り着くまで、こみちの相当に時間がかかりました。
例えば、難易度の高い資格を取れば、良い就職先に入れるのではないか。
そんな風に頭が固まっていて、少しでもニーズが見込まれ、自分も興味を持てそうな資格を探していたくらいです。
もちろんそんな方法を全面的に否定していません。
なぜなら、先に紹介した美、タブー、ナンセンスという思考は、努力してもどうにもならないことが大半だからです。
人気が下がって来た芸能人が、再ブレイクすることもありますが、多くは段々と露出が減っていきます。
これから、どれだけの人がYouTube を始めたいと思っているのかは分かりませんが、ある意味で、これらのことを考えて始めるのと、全く意識しない場合では、始める目的が何かにもよりますが、少しでも多くの人に見てもらうつもりなら、大切なポイントではないでしょうか。